※構成銘柄等の情報アップデート(2018/11/28)
米国はリーマンショック以降の景気拡大期間が10年目に突入しています。緩和的な金融政策や減税という追い風があるのは事実ですが、力強い企業活動こそが景気回復の原動力です。
米国経済を牽引しているのが、アップルやフェイスブック、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット等の大手ハイテク企業です。
そんな元気な新興企業の多くが上場しているのがナスダック市場です。その中でも時価総額が大きい企業が選出されているのでがナスダック100指数です。これをベンチマークとするETFのパワーシェアーズ[QQQ]をご紹介します。
QQQはこんなETF
概要
ナスダック100指数に連動する。ナスダック100指数とは、ナスダック市場に上場している金融セクター以外の時価総額の大きい企業100の株価を時価総額加重平均した指数です。
経費率
0.20%
組入銘柄数
103銘柄
上位構成銘柄
ティッカー | 銘柄名 | 比率 |
AAPL | アップル | 10.9% |
MSFT | マイクロソフト | 10.6% |
AMZN | アマゾン・ドット・コム | 10.0% |
GOOG | アルファベット C株 | 4.7% |
FB | フェイスブック | 4.2% |
GOOGL | アルファベット A株 | 4.1% |
INTC | インテル | 2.9% |
CSCO | コムキャスト | 2.8% |
CMCSA | シスコシステムズ | 2.3% |
PEP | ペプシコ | 2.1% |
AMGN | アムジェン | 1.7% |
NFLX | ネットフリックス | 1.5% |
ADBE | アドビ・システムズ | 1.5% |
AVGO | ブロードコム | 1.3% |
COST | コストコ・ホールセール | 1.3% |
PYPL | ペイパル | 1.3% |
TXN | テキサスインスツルメンツ | 1.2% |
NVDA | エヌビディア | 1.2% |
SBUX | スターバックス | 1.2% |
GILD | ギリアド・サイエンシズ | 1.1% |
BKNG | ブッキング・ホールディングス | 1.1% |
WBA | ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス | 1.1% |
CHTR | チャーター・コミュニケーションズ | 1.0% |
QCOM | クアルコム | 0.9% |
MDLZ | モンデリーズ・インターナショナル | 0.9% |
上位10社構成割合:55%
上位25社構成割合:73%
セクター構成
売買回転率
4%
分配金利回り
0.8%
過去10年リターン
年率+19.9%(配当込み)
ハイテク中心の優良企業集団
ハイテク大手の影響力が大きいです。アップル、マイクロソフト、アマゾンはそれぞれ単独で10%を占めます。アルファベットも約9%あり、少し落ちてフェイスブックが4%ほど。この5銘柄でQQQ全体の45%を占めます。その後もインテルやシスコシステムズなどハイテク企業が続きますが、製薬会社や飲料メーカーも一部います。
昔なかった銘柄としては飲料・菓子大手のペプシコ(PEP)があります。ペプシコは昨年2017年末に上場市場をニューヨークからナスダックに変更しました。取引所ではなく店頭市場に変更するメリットがあるのかどうかはよくわかりませんが、とにかくQQQにペプシコが加わったのはグッドニュース。他飲食系としてはスターバックス(SBUX)やモンデリーズインターナショナル(MDLZ)などがいますね。
株価伸長著しいネットフリックス(NFLX)やアドビシステムズ(ADBE)の構成比率が以前より上がってます。
経費率は0.2%と安心して長期保有できる水準。
分配金利回りが0.8%と低いですが、アマゾンやアルファベット、フェイスブックといった無配の大型企業をこれだけ含んでいるので仕方なし。その分、将来の配当成長が期待できます。
ここ最近(2018年11月現在)、アップルやアマゾン、フェイスブックなどの株価は冴えない展開が続いていますが、それでも過去10年リターンは年率19.9%とS&P500の14.1%を大きくアウトパフォームしています。
ハイテク大手の成長力を取り込みたい。でもディフェンシブ銘柄もそこそこ保有してポートフォリオのボラティリティを抑えたい。そんな投資家にはQQQが合ってそうかな。バリューとグロースがほどよく混ざっています。ややグロース寄りではありますが。米国経済の成長をガンガン取り込めるETFです。
QQQについて取り上げて頂きましてありがとうございました。
セクター分析を見て驚いたのですが、ハイテク銘柄がほぼ100%を占めるかと思いましたが、
60%未満であることは意外でした(それでも十分に高いウエイトを占めておりますが)
今後、株価の暴落があった際にはキャピタルゲイン狙いで幾分か購入をしてみようかと思います。
こんばんは。
いえいえ、こちらこそQQQについてご依頼頂きありがとうございました。
私もはくさい太郎さんと同じで、ナスダックってハイテク銘柄が9割以上を占めるんだろうなって思っていました。
なので、セクター別グラフを作成しながら驚いておりました。
大変勉強になりました。
今後も、何か取り上げて欲しいトピックなどありましたら遠慮なくご連絡ください。
可能な限り対応させて頂きます。
そうですね、QQQはキャピタルゲインを狙いに行く商品だと感じました。
こんばんは
QQQの記事、有難うございます。
10月上旬から米国株を始めて……QQQも漏れなく下がってますが……セクター分散されたETFらしく、下げの勾配が微妙に緩いですね、ハイテク個別株と比較して。
まずは、個別株の逆張り投資に資金を割り振ってますが……来月か来年初旬にはQQQを買い増したいと計画してます。ペプシコやスタバとか、個別株では投資して無い銘柄に分散しながら投資できるのも魅力です
目先はQQQ を買い増しする前に、微妙に回復しているハイテクの隙にXLPを追加して、ポートフォリオの粘り腰を強化させるのが先決です。
冬時間の米国株は、夜中にテンションが上がり……朝に疲れが残るのが難点です。
いつも有難うございます
こんばんは。
QQQのアップデート遅くなりました。
ナスダックはハイテクが多いのですが、それでも半分強です。意外とセクター分散できてる印象です。
ペプシコはナスダックに移りました。
色んな考えがあってのことかと思いますが、個人的に凄く気になります。
ナスダックに移ることで資金調達コストが下がるということらしいですが、その理由がわからない・・。
結果としてQQQにペプシコが入ることは嬉しいですね。
>朝に疲れが残る
最近、以前より1時間早く1時には寝るようにしています。
そうすると仕事中の集中力が違います。
睡眠って大切だなって今更ながら思います。
夜更かしお気をつけて。ご自愛ください。
いつも楽しく拝見させていただいています。
QQQとは全然毛色が違いますが、ディフェンシブなETFとして最近よく目にするSPYDについて、是非取り上げて欲しいです。
不動産にも一部投資できるのが面白いなと思っているのですが、Hiroさんのご意見を聞きたいです。
いつもありがとうございます。
SPYDは不動産、公益、生活必需品が多くディフェンシブですよね。利回りも高い。
ぜひ今後記事で取り上げますね。今まで何度か読者さんにSPYDでコメント頂いたことがあり、私も気になっています。
少しお時間下さい。