FY20(2020年9月期)決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はスターバックス(SBUX)をご紹介します。

基本情報

会社名スターバックス
ティッカーSBUX
創業1985年
上場1992年
決算9月
本社所在地ワシントン州
従業員数349,000
セクター一般消費財・サービス
S&P格付A-
監査法人Deloitte
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

製品種類別売上構成比

製品種類別売上高推移

セグメント利益推移

開示なし

セグメント利益率推移

開示なし

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

10年

過去10年の配当成長

年率+29.9%

この10年で配当は13.7倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+24.5%
過去20年(2000~2019):+19.3%
上場以来(1993~2019):+21.2%

バリュエーション指標(2020/11/21時点)

予想PER:34.5倍 最新情報はこちら

配当利回り:1.8% 最新情報はこちら

コメント

スターバックスは全世界75カ国で展開する世界最大のコーヒーチェーンです。日本にも数多くの店舗がありますね。私もかなり利用させてもらっています。

直営店とフランチャイズ店があります。2020年9月時点全世界で約3万2千店舗あり、うち約半分の1万6千店舗が直営です。マクドナルドなどがフランチャイズ化を推進しているのとは対照的に、スターバックスは未だに直営が多いです。

ちなみに日本の店舗はほぼすべて直営です。スタバの店員さんはとても愛想がよくて気持ちいい方が多いですが、フランチャイズではなく直営なのが影響しているのかもしれません。

直営約16,637店舗の内、米国に8,941店、中国に4,704店、日本に1,364店、カナダに1,159店あります。特に中国での店舗数が近年大きく増加しています。競合と思われていたラッキンコーヒーは粉飾決算が明るみに出ました。スタバの中国でのシェアはますます拡大しそうです。

2018年にネスレとの業務提携を発表しました。ネスレにスターバックスブランド商品の販売権を与え、その見返りに70億ドルのロイヤリティを受け取りました。スタバ株主からしたら突然舞い込んできたボーナスといった感じです。

財務データを見てみましょう。

FY20の売上高は235億ドルで前年比▲11%の減収。COVID-19の流行で一時閉鎖ないし恒久閉鎖となった店舗が発生したためです。米国▲9%、中国▲10%、他地域▲19%となっており、米国外の減収が特に大きかったことがわかります。

FY20の純利益は9.3億ドルで大幅減益。営業利益も半減しています。売上が減少しても店舗等の固定費は減らないため(特に直営店舗)、売上以上に利益は減少してしまいます。

キャッシュフローを見ると、FY18に営業CF、フリーCFともに急上昇していますね。これはネスレからのロイヤリティが約70億ドル含まれているためです。ちなみに、この70億ドルはPLでは収益にしておらずBSで「繰延収益」として負債認識しています。この負債(繰延収益)が今後一定の年数で、徐々にPLで収益化されていきます。

FY20の営業CFは大幅減でフリーCFはギリギリプラス。COVID-19がスターバックス社の資金繰りを苦しめていたことがわかります。

FY20に総資産が増加しているのは、新リース会計基準適用によってこれまで簿外だったリース資産をオンバランスしているためです。見合いのリース債務も増加。

配当は2010年から出しており、以降増配を続けています。コロナ影響を除けば、配当性向は50%前後と余裕あります。FY18、19と大規模な自社株買いプログラムを実施してきましたが、さすがにFY20は控え目になっています。