FY19(2019年8月期)決算データ反映、コメント刷新(2019/11/4)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はアクセンチュア(ACN)をご紹介します。

基本情報

会社名アクセンチュア
ティッカーACN
創業1989年
上場2001年
決算8月
本社所在地アイルランド
従業員数492,000
セクター情報技術
S&P格付A+
監査法人KPMG
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別売上構成比

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

開示なし

セグメント利益率推移

開示なし

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

9年

過去10年の配当成長

年率+19.3%

この10年で配当は5.8倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+18.1%
上場以来(2001~2018):+11.9%

バリュエーション指標(2019/11/4時点)

予想PER:21.4倍 最新情報はこちら

配当利回り:0.9% 最新情報はこちら

コメント

アクセンチュアは世界を代表するコンサルティング会社一つで、日本を含めグローバルでビジネスを展開しています。日本の大手企業の中にはアクセンチュアがシステム導入を手掛けた企業も多くあります。

業務コンサルティングをしながら、適切なITシステムソリューションを提案することが多いです。また、戦略コンサルティングも手掛けており、マッキンゼーやBCGとコンペで競合することもあります。

今まで何度かアクセンチュアのコンサルタントのコンサルタント方と一緒に仕事をしたことありますが、みなさんとても優秀で仕事のできる人ばかりで尊敬してます。それと夜遅くまで働くあのストイックさは真似できないです・・。

売上高のおよそ半分が北米です。米国でのITサービス事業ではIBMがシェアトップですが、最近アクセンチュアが躍進しています。

顧客を5つのグループに分けて損益管理をしています。
・Communications, Media & Technology
(通信・メディア・ハイテク)
・Financial Services
(金融サービス)
・Health & Public Service
(医療健康・公共サービス)
・Products
(製造・流通)
・Resources
(素材・エネルギー)

システムを導入するにしても、業界によってある程度お決まりのテンプレートがあるはずです。過去のプロジェクトのノウハウが蓄積することで、より高品質なサービスに繋がるんだと思います。もちろん、人材がすべてでしょうが。

財務データを見てみましょう。

売上高は右肩上がりで、この10年で約2倍に成長。

FY19の売上高は432億ドルで前年比+4%。ドル高の逆風をはねのけました。現地通貨ベースでは+8%の成長を記録。5つのグループすべてで増収でした。業績は好調です。成熟市場と思われる北米で8%も伸びている点も好感を持てます。

キャッシュフローは安定しています。フリーCFが多いのは設備投資が不要だからです。その代わり優秀なコンサルタントを雇うための人件費が多額に発生するわけですが、それが加味された営業CFがちゃんとプラスなわけですから、しっかり儲けていると言えます。コンサルファームで営業CFマージン15%超は優秀だと思います。

バランスシートを見てみましょう。

総資産の半分強が流動資産です。内容は主に現金と売掛金。売掛サイトはそんなに長い印象はありませんが、他に資産がないため売掛金の多さが目立ちます。固定資産は主にのれんと繰延税金資産です。コンサル会社の最大の資産は「人財」でしょうが、そういった自社の無形財産はバランスシートには計上されません。

負債純資産について。負債が多いですが銀行借入はほぼありません。設備投資はないですからね。主に繰延収益と社員への未払給与です。繰延収益があるってことは、コンサルフィーをサービス提供前に貰っているケースがあるということでしょう。

この10年でDPS(一株当たり配当)は約6倍に増えました。自社株買いも多く、総還元性向は毎年ほぼ100%です。