FY18(2019年6月期)決算データ反映、コメント刷新(2019/9/19)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はディアジオ(DEO)をご紹介します。

基本情報

会社名ディアジオ
ティッカーDEO
創業1997年
上場1997年
決算6月
本社所在地英国
従業員数28,420
セクター生活必需品
S&P格付
監査法人
ダウ30×
S&P100×
S&P500×
ナスダック100×
ラッセル1000×

地域別売上構成比

セグメント情報

製品種類別売上構成比

セグメント別売上高推移

開示なし

セグメント利益推移

開示なし

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

7年(ドルベース)

過去10年の配当成長

年率+6.6%

この10年で配当は1.7倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+12.9%
過去20年(1999~2018):+9.3%

バリュエーション指標(2019/9/19時点)

PER:25.6倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.6% 最新情報はこちら

コメント

ディアジオは1997年にギネス社とグランドメトロポリタン社が合併して誕生した英国の酒造メーカーです。

主なブランドとしては、スコッチウイスキーの「ジョニー・ウォーカー」やウォッカの「スミノフ」、ビールの「ギネス」、ラム酒の「キャプテン・モルガン」、リキュールの「ベイリーズ」などがあります。個人的にこの中で知っているのはギネスビールだけです。ウォッカやウイスキーはあまり飲む機会がないもので・・。米国株投資を始めるまでディアジオという会社の存在すら知りませんでした。

豊富な製品ラインナップを揃えており、事業エリアもグローバルです。北米がメイン市場ですが、欧州やアジア・日本でも積極的にビジネスを展開しています。ただし利益という意味では北米市場で半分以上を稼いでいます。

そんな稼ぎ頭の米国ですが、近年はミレニアム世代や10代を中心に飲酒量が減っているようです(そもそも10代で飲酒はダメですがね・・)。若い世代の健康志向はコカ・コーラやペプシコなどの清涼飲料業界だけでなく、酒類業界にも及んでいます。さらにウォッカの販売低迷、地場の新興ブランドの猛追といった課題があります。

財務データを確認しましょう。

売上規模は100億ポンド(約1.5兆円)ほどで横ばいが続いていましたが、FY16に120億ポンドまで拡大しています。ブレグジットをきっかけにポンド安が進んだ影響が大きかったです。

FY18の売上高は128億ポンドで前年比+6%。為替の影響はほぼなくオーガニックで6%成長を達成しました。数量、単価ともに上昇。特にアジア太平洋地域で伸びました。

製品ミックスの改善、コスト削減により営業利益率は1%超改善して31.4%。純利益は31億ドルでほぼ前年並みでした。成熟ビジネスながら地道に収益性を改善させており好感が持てます。

営業CF・フリーCFともに潤沢です。この3年間フリーキャッシュフローは約26億ポンドと安定推移。

バランスシートを見てみましょう。固定資産が多いですが、主な中身は買収に伴うのれんと無形資産です。特に無形資産の金額が大きく、“Crown Royal whisky”や”Captain Morgan”、”Johnnie Walker Whisky”といったブランド価値をオンバランスしています。これらの無形資産は償却していないものが多く、今後も減損しない限りバランスシートに残り続けます。

DPS(一株配当)はドルベースで7年連続増配、ポンドベースだともっと長きにわたって増配を続けているはずです。この2年間は自社株買いも積極的です。FY17に15億ポンド、FY18に27億ポンド相当の自社株を買い戻しています。総還元性向は100%超。

ディアジオは英国企業で現地源泉がない点も魅力です。NISAと相性が良いです。