※2022年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

今回はエクソン・モービル(XOM)をご紹介します。

基本情報

会社名エクソン・モービル
ティッカーXOM
創業1870年
上場1920年
決算12月
本社所在地テキサス州
従業員数75,000
セクターエネルギー
S&P格付AA
監査法人PwC
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

割愛

地域別売上高推移

割愛

セグメント情報

セグメント別税引き後利益割合

割愛

セグメント別税引き後利益推移

割愛

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

※純損失のFY20は配当性向、総還元性向ともに便宜上100%としている

連続増配年数

40年

過去10年の配当成長

年率+5.0%

この10年で配当は1.6倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2013~2022):+6.9%
過去20年(2003~2022):+9.4%
過去30年(1993~2022):+10.3%

バリュエーション指標(2023/2/2時点)

予想PER:10.2倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.2% 最新情報はこちら

コメント

エクソン・モービルは、ジョン・ロックフェラーが設立したスタンダード・オイルの流れを汲む世界最大の石油メジャーです。2012年まで時価総額世界最大の企業でした。

1999年にエクソンとモービルが合併し今に至ります。両社はともにかつてのセブン・シスターズの一つです。セブン・シスターズとは1950年~1970年代まで石油生産を独占していた7社を指します。英国のBP、英・蘭のロイヤル・ダッチ・シェルも旧セブン・シスターズに該当します。

米国内売上は約4割。

開示セグメントは以下の3つ。
・上流(Upstream)
・下流(Downstream)
・化学(Chemical)

上流は鉱区取得から探鉱、開発生産までを指します。鉱区の権益取得のため、エクソンは米国政府かのように他国と交渉します。エクソン=国家かのように思われいてた時代もあります。

下流は石油・天然ガスの輸送から加工、流通までを指します。

化学部門はナフサを加工してプラスチックやペットボトル、化学繊維の原料などを作っています。

FY22の売上高は3,987億ドルで前年比+44%と原油価格上昇により大幅増収。税引き後利益557億ドル、利益率14%で、額・率ともに恐らく過去最高。

営業CFは768億ドルでこちらも過去最高。

業績の割に増配率は低めでした。およそ10年ぶりに100億ドル超の自社株買いを実施しましたが、500億ドルを超える純利益を見ると物足りなさを感じます。

しかし、経営陣は23年度に350億ドルの自社株買い戻し予定を公表しています。今年度に22年の莫大な利益が株主に還元されることになりそうです。