※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はエクソン・モービル(XOM)をご紹介します。

基本情報

会社名エクソン・モービル
ティッカーXOM
創業1870年
上場1920年
決算12月
本社所在地テキサス州
従業員数74,900
セクターエネルギー
S&P格付AA
監査法人PwC
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別税引き後利益割合

セグメント別税引き後利益推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

37年

過去10年の配当成長

年率+7.5%

この10年で配当は2.1倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+1.0%
過去20年(2000~2019):+4.1%
過去30年(1990~2019):+8.1%

バリュエーション指標(2020/3/1時点)

予想PER:14.0倍 最新情報はこちら

配当利回り:7.0% 最新情報はこちら

コメント

エクソン・モービルは、ジョン・ロックフェラーが設立したスタンダード・オイルの流れを汲む世界最大の石油メジャーです。2012年まで時価総額世界最大の企業でした(当時アップルに抜かれました)。

1999年にエクソンとモービルが合併し今に至ります。両社はともにかつてのセブン・シスターズの一つです。セブン・シスターズとは1950年~1970年代まで石油生産を独占していた7社を指します。英国のBP、英・蘭のロイヤル・ダッチ・シェルも旧セブン・シスターズに該当します。

米国内売上比率は35%。

開示セグメントは以下の3つ。
・上流(Upstream)
・下流(Downstream)
・化学(Chemical)

上流は鉱区取得から探鉱、開発生産までを指します。鉱区の権益取得のため、エクソンは米国政府かのように他国と交渉します。エクソン=国家とさえ思わされます。前CEOのレックス・ティラーソン氏は、トランプ政権にて国務長官を務めました(現在は退任)。

下流は石油・天然ガスの輸送から加工、流通までを指します。

化学部門はナフサを加工してプラスチックやペットボトル、化学繊維の原料などを作っています。石油化学部門はエネルギー需要の伸びを超える成長率が予想されています。エクソンは化学物質の需要が今後10年で45%伸びると年次報告書に記載しています。

財務データを見てましょう。

売上高は2012年をピークに下落傾向で特にFY15に大きく減少しています。原油価格下落に伴って、販売単価が減少したためです。

FY19の売上高は2,556億ドルで前年比▲9%の減収。原油価格の低迷が響いています。2020年3月現在、コロナウイルス問題の件で原油価格はさらに下がっています。

FY19の純利益は143億ドルで前年の208億ドルから大幅減益。前年比でアップストリーム+3%、ダウンストリーム▲61%、化学▲82%という結果です。増益を確保したアップストリームもノルウェーの資産売却益37億ドルが貢献しており、これがなければ減益でした。全体的に厳しい収支です。

業績が厳しい中にあっても営業CF、フリーCFはともにプラスを維持しています。が、FY19は設備投資が嵩んでフリーキャッシュフローが大きく減少しています。

資産の大半は有形固定資産で、開発・生産のためのプラント施設やパイプラインです。FY19に有利子負債が60億ドルほど増加しました。フリーキャッシュフローの減少を追加借入で補っています。

連続増配37年の配当貴族です。業績ボラティリティは高いにもかかわらず、30年以上も配当を増やし続けているのはさすが。とは言え、ここ数年は増配率は低いです。FY16以降は自社株買いもほとんど行っていません。