※2020年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はエクソン・モービル(XOM)をご紹介します。

基本情報

会社名エクソン・モービル
ティッカーXOM
創業1870年
上場1920年
決算12月
本社所在地テキサス州
従業員数72,000
セクターエネルギー
S&P格付AA
監査法人PwC
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別税引き後利益割合

FY20は純損失のため割愛

セグメント別税引き後利益推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

※純損失のFY20は配当性向、総還元性向ともに便宜上100%としている

連続増配年数

39年

過去10年の配当成長

年率+7.2%

この10年で配当は2.0倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2011~2020):▲2.0%
過去20年(2001~2020):+2.8%
過去30年(1991~2020):+7.3%

バリュエーション指標(2021/3/5時点)

予想PER:16.8倍 最新情報はこちら

配当利回り:6.2% 最新情報はこちら

コメント

エクソン・モービルは、ジョン・ロックフェラーが設立したスタンダード・オイルの流れを汲む世界最大の石油メジャーです。2012年まで時価総額世界最大の企業でした(当時アップルに抜かれました)。

1999年にエクソンとモービルが合併し今に至ります。両社はともにかつてのセブン・シスターズの一つです。セブン・シスターズとは1950年~1970年代まで石油生産を独占していた7社を指します。英国のBP、英・蘭のロイヤル・ダッチ・シェルも旧セブン・シスターズに該当します。

米国内売上比率は35%。

開示セグメントは以下の3つ。
・上流(Upstream)
・下流(Downstream)
・化学(Chemical)

上流は鉱区取得から探鉱、開発生産までを指します。鉱区の権益取得のため、エクソンは米国政府かのように他国と交渉します。エクソン=国家かのように思われいてた時代もあります。

下流は石油・天然ガスの輸送から加工、流通までを指します。

化学部門はナフサを加工してプラスチックやペットボトル、化学繊維の原料などを作っています。石油化学部門はエネルギー需要の伸びを超える成長率が予想されています。

財務データを見てましょう。

売上高は2012年をピークに下落傾向で特にFY15に大きく減少しています。原油価格下落の影響です。

FY20の売上高は1,785億ドルで前年比▲30%。コロナ禍によるロックダウンで原油需要が低迷。原油価格が瞬間的にマイナスになるという異例の事態まで起きました。

▲224億ドルの純損失を計上。売上低迷に加えて、天然ガス資産約200億ドルを減損したためです。

利益だけでなくキャッシュも厳しい。フリーCFがマイナスになるのは史上初なのでは。

厳しい環境の中ですが、負債を活用して配当を維持。連続増配39年。2011~12年あたりは多額の自社株買いを行っていましたが、ここ5年はほとんどありません。