FY20(2020年9月期)決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はビザ(V)をご紹介します。

基本情報

会社名ビザ
ティッカーV
創業2007年
上場2008年
決算9月
本社所在地カリフォルニア州
従業員数20,500
セクター情報技術
S&P格付A+
監査法人KPMG
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

割愛

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

割愛

セグメント利益推移

開示なし

セグメント利益率推移

開示なし

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

12年

過去10年の配当成長

年率+24.9%

この10年で配当は9.2倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+24.9%
上場以来(2009~2019):+28.3%

バリュエーション指標(2020/11/24時点)

予想PER:36.9倍 最新情報はこちら

配当利回り:0.6% 最新情報はこちら

コメント

ビザはグローバルな決済ネットワークを保有し、200以上の国や地域で電子決済サービスを提供しています。クレジットカードを発行することはしていません。決済手数料とライセンスフィーが売上高の源泉となります。

VISAは世界で最も広く使われている国際ブランドで、日本のクレジットカードの大半がVISAと提携しています。VISAの決済高はMasterCardを上回って世界トップです。”everywhere you want to be”を標榜しています。どこでも安全かつスピーディーに個人、企業が決済ネットワークを介して繋がる状態を作り出し、世界経済の繁栄に貢献しています。

欧州でのリーダーシップを獲得すべく、2016年6月にビザ・ヨーロッパを買収しています。ロンドンに新たなイノベーションセンターを設立しています。2018年に技術移転を含む移転処理のすべてが完了しました。

開示している主なセグメントは以下の3つ。
・Service Revenues(サービス)
・Data Processing Revenue(データ処理)
・International Transaction Revenues(国際取引)

「サービス」は顧客のビザ決済ネットワーク利用をサポートするビジネスです。企業や政府機関に対して決済ソリューションを提供しています。またクレジットカードを発行する金融機関向けに、承認、不正防止、製品設計等についてソリューションやテクノロジーを提供しています。

「データ処理」は世界中でVISAの決済ネットワークが使用される度に転がり込む手数料収入です。なんでも、1秒間に65,000件のトランザクションを処理できるそうです。ドバイ、ロンドン、サンフランシスコ、シンガポールなどにグローバル処理センターがあります。

「国際取引」には国家をまたぐ送金処理の手数料、通貨両替手数料などが含まれます。

財務諸表をチェックしましょう。

FY20(2020年9月期)の売上高は218億ドルで前年比▲4.9%でした。2007年の創業来初の減収決算。COVID-19の流行により世界的に消費が減少しました。旅行需要の枯渇も痛手でした。

営業利益は141億ドルで前年比▲8.5%、純利益は108億ドルで同▲10.0%。減益なものの営業利益率は65%と高収益なPLは健在です。一度構築した決済ネットワークを提供し続けるだけでキャッシュが降ってくる仕組みです。盤石です。

営業CF、フリーCFはそれぞれ20%弱の減少となりました。

FY20に総資産が100億ドル弱増加しています。社債の発行によって70億ドル近い資金を調達したためです。

配当も毎年大きく伸びており、DPSはこの10年で9倍強。毎年配当総額の数倍規模の自社株買い戻しを実施しており、総還元性向は概ね100%です。高還元と高成長を両立させている稀有な優良銘柄です。