FY21(2021年9月期)決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はビザ(V)をご紹介します。

基本情報

会社名ビザ
ティッカーV
創業2007年
上場2008年
決算9月
本社所在地カリフォルニア州
従業員数21,500
セクター情報技術
S&P格付A+
監査法人KPMG
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

開示なし

セグメント利益率推移

開示なし

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

13年

過去10年の配当成長

年率+23.9%

この10年で配当は8.5倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2011~2020):+29.6%
上場以来(2009~2020):+27.3%

バリュエーション指標(2021/11/21時点)

予想PER:28.1倍 最新情報はこちら

配当利回り:0.8% 最新情報はこちら

コメント

ビザはグローバルな決済ネットワークを保有し、200以上の国や地域で電子決済サービスを提供しています。クレジットカードを発行することはしていません。決済手数料とライセンスフィーが売上高の源泉となります。

VISAは世界で最も広く使われている国際ブランドで、日本のクレジットカードの大半がVISAと提携しています。VISAの決済高はMasterCardを上回って世界トップです。”everywhere you want to be”を標榜しています。どこでも安全かつスピーディーに個人、企業が決済ネットワークを介して繋がる状態を作り出し、世界経済の繁栄に貢献しています。

欧州でのリーダーシップを獲得すべく、2016年6月にビザ・ヨーロッパを買収しています。ロンドンに新たなイノベーションセンターを設立しています。2018年に技術移転を含む移転処理のすべてが完了しました。

開示している主なセグメントは以下の3つ。
・Service Revenues(サービス)
・Data Processing Revenue(データ処理)
・International Transaction Revenues(国際取引)

「サービス」は顧客のビザ決済ネットワーク利用をサポートするビジネスです。企業や政府機関に対して決済ソリューションを提供しています。またクレジットカードを発行する金融機関向けに、承認、不正防止、製品設計等についてソリューションやテクノロジーを提供しています。

「データ処理」は世界中でVISAの決済ネットワークが使用される度に転がり込む手数料収入です。なんでも、1秒間に65,000件のトランザクションを処理できるそうです。ドバイ、ロンドン、サンフランシスコ、シンガポールなどにグローバル処理センターがあります。

「国際取引」には国家をまたぐ送金処理の手数料、通貨両替手数料などが含まれます。

財務諸表をチェックしましょう。

FY21(2021年9月期)の売上高は241億ドルで前年比+10%。米国、米国外ともに二桁伸長。昨年はコロナ禍で創業来初の減収でしたが、FY21は一転過去最高の売上を達成。ワクチン接種の普及、政府財政支援による消費活性化の恩恵を受けました。

FY21の純利益は123億ドルで前年比+13%。純利益率51%、ROE38%と相変わらず高収益なPLです。

営業CFは153億ドル、フリーCFは135億ドル。ともに過去最高。

昨年FY20に総資産が100億ドル弱増加しています。社債の発行によって70億ドル近い資金を調達したためです。

配当も毎年大きく伸びており、DPSはこの10年で8倍に。毎年配当総額の数倍規模の自社株買い戻しを実施しており、総還元性向は概ね100%です。高還元と高成長を両立させています。

アマゾンが英国でVISAブランドのクレジットカードの受入を停止すると公表。株価はここ最近軟調で予想PERは30倍を割っています。米国ならともかく英国でのビジネス規模なら大きな問題にはならないのではないでしょうか。仕込み時かもしれません。