FY18(2018年12月期)決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はキャタピラー(CAT)をご紹介します。

基本情報

会社名キャタピラー
ティッカーCAT
創業1925年
上場1929年
決算12月
本社所在地イリノイ州
従業員数104,000
セクター資本財・サービス
S&P格付A
監査法人PwC
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

9年

過去10年の配当成長

年率+7.7%

この10年で配当は2.1倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+14.3%
過去20年(1999~2018):+11.8%
過去30年(1989~2018):+12.3%

バリュエーション指標(2019/10/19時点)

予想PER:10.9倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.1% 最新情報はこちら

コメント

キャタピラーは「CAT」ブランドで有名な建設機械、鉱山機械大手です。NYダウ構成銘柄です。日本のコマツや日立建機が競合にいます。

開示セグメントは以下の4つ。
・Construction Industrial
・Resources Industrial
・Energy & Transportation
・Finance Products

Construction Industrial(建設機械)はインフラ、林業及び建築産業で使われる機械を対象としています。具体的には、大型ショベルやブルトーザー、トラックローダー、ホイールローダー、アスファルト舗装機械などを手掛けています。

Resources Industrial(鉱業)は、採石、廃棄物処理などを行う顧客をサポートする様々な機械機器を提供しています。具体的には、油圧ショベル、大型のホイールローダー、土壌圧縮機、ロータリードリル、大型鉱山用トラックなどがあります。

Energy & Transportation(エネルギー・輸送)はエンジンや発電機、ガスタービンなどを扱っています。

Finance Products(金融)は金融子会社が実施している融資の利息収入です。自動車会社が顧客にローンを提供しているのと同じです。商品の単価が高いですから、このようなファイナンス機能を持っているのでしょう。売上高の6%と結構業績に貢献しています。

地域としては北米が半分弱で、欧州アフリカ、アジアとグローバルで広くビジネスを展開しています。

財務データを確認しましょう。

売上高はリーマンショック後のFY09に大きく落ち込み、その後FY12にかけて急回復したと思ったら、FY16にかけて右肩上がり、そしてここ数年再び勢いを取り戻しています。米国や中国の建設需要、原油等のコモディティ価格に左右される面が強く典型的な景気循環銘柄です。

FY18の売上高は547億ドルで前年比+20%。建設、鉱業、エネルギー輸送3つのセグメントすべてで成長。特に鉱業部門は+31%と好調でした。地域別で見るとアジアと北米の伸びが顕著でした。アジア前年比+28%、北米+22%。

純利益は61億ドルで過去最高益を記録。純利益率も11%でこの10年で最高でした。FY16はのれん減損で赤字、前年FY17は税制改革に伴う一時コストで純利益は7億ドルしかありませんでしたが、FY18は一転して大幅増益となりました。なお、一時要因を排除した調整後EPSで見てもFY18は11.2ドルでFY17の6.9ドルから大きく改善しています。

キャッシュフローも回復傾向。営業CFマージンは12%。

バランスシートを見てみましょう。重機メーカーにしては流動資産が多いように感じるかと思います。金融ビジネス(ローンビジネス)をやっている影響もあって、バランスシートに巨額の売上債権が計上されています。それ以外の資産としては、機械設備等の有形固定資産が多いです。

負債純資産について。自己資本比率は18%とやや低め。こFY13~FY15に自社株をたくさん買い戻しており、自己資本比率が以前より下がっていました。

配当は業績ほどブレはなく、がんばって株主に還元しています。ここ2、3年の増配率は低いですが業績が回復基調にあることから、これから増配が期待できそうです。FY16、FY17と自社株買いはほぼゼロでしたが、FY18は40億ドル弱の買い戻しを実施しました。

過去の株主リターンも優秀ですね。さすがダウ銘柄といった感じです。