※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMY)をご紹介します。

基本情報

会社名ブリストル・マイヤーズ・スクイブ
ティッカーBMY
創業1887年
上場1929年
決算12月
本社所在地ニューヨーク州
従業員数30,000
セクターヘルスケア
S&P格付A+
監査法人Deloitte
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

医薬品販売のみ

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

10年

過去10年の配当成長

年率+3.0%

この10年で配当は1.3倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+13.4%
過去20年(2000~2019):+4.0%
過去30年(1990~2019):+9.2%

バリュエーション指標(2020/4/9時点)

予想PER:9.1倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.2% 最新情報はこちら

コメント

ブリストルマイヤーズ・スクイブ(BMY)は、ブリストルマイヤーズ社とスクイブ社が1982年に合併して誕生したバイオ製薬会社です。

売上高の半分強が米国、25%が欧州です。

主な製品としてはがん治療薬「オプジーボ」、抗凝血剤「エリキュース」、間接リウマチ薬「オレンシア」、白血病治療薬「スプリセル」などがあります。

「オプジーボ」は日本でも話題になりましたね。日本の小野薬品工業と共同開発した新薬で、がん治療の現場を一変させました。がん細胞は体内の免疫細胞に攻撃されないようにする仕組みを持っています(この仕組みがあるからがん細胞は増殖し続ける)が、その仕組みを壊して免疫細胞ががん細胞を攻撃できるようにするのが「オプジーボ」です。これは革命的な薬と言われており、肺がん・悪性黒色腫(メラノーマ)・腎細胞がん・頸部がんなどで有効性が確認されています。

「エリキュース」はファイザーと共同開発した抗凝血剤 で、ワーファリンより出血リスクが小さいと評価されています。「エリキュース」と「オプジーボ」との2製品で売上高の58%を占めます。

2019年11月に米同業セルジーンを740億ドルで買収。それに伴って、独禁法の関係から乾癬治療薬「オテズラ」をアムジェンに売却しました。

財務データを見てみましょう。

FY19の売上高は261億ドルで前年比+16%。「オプジーボ」は+7%、「エリキュース」は+23%の増収でした。セルジーン買収も寄与しています。

FY19の純利益は34.3億ドルで前年比▲30%。M&Aに伴う費用が発生しているためです。特殊要因を除いた調整後利益ベースだと23%の増益です。

業績の伸びに応じてキャッシュフローも増加。営業CF、フリーCFともに潤沢です。特にここ数年で営業CFマージンが大きく伸びていることが分かります。「オプジーボ」の貢献が大きいです。

FY19に総資産が急増しているのはセルジーン買収のためです。買収規模の大きさがよくわかりますね。

配当は安定していますが、ここ10年の増配率は年率3%と緩やかです。自社株買いは積極的な方ではないですが、FY19に73億ドルもの買い戻しを実施しており総還元性向が290%と跳ね上がっています。