※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はコカ・コーラ(KO)をご紹介します。

基本情報

会社名 コカ・コーラ
ティッカー KO
創業 1886年
上場 1950年
決算 12月
本社所在地 ジョージア州
従業員数 86,200
セクター 生活必需品
S&P格付 A+
監査法人 EY
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

57年

過去10年の配当成長

年率+6.9%

この10年で配当は2.0倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+10.2%
過去20年(2000~2019):+6.1%
過去30年(1990~2019):+10.9%

バリュエーション指標(2020/2/28時点)

予想PER:24.0倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.9% 最新情報はこちら

コメント

コカ・コーラは世界最大の炭酸飲料・清涼飲料水メーカーです。

コカ・コーラが誕生したのは1886年で、当初は薬局で薬として販売されたものでした。それが「他にはない特殊な味だ」ということで流行し、1世紀掛けて世界中で飲まれる炭酸飲料に成長しました。コカ・コーラは偶然の産物でした。

そんな偶然が生んだコカ・コーラ社は今では世界200カ国以上でビジネスを展開しています。米国外売上比率は69%。

開示セグメントは以下の通り。
欧州・中東アフリカ
ラテンアメリカ

北米
アジア太平洋
ボトリング

事業セグメントというかほぼ地域セグメントですね。

「ボトリング」という事業がありますが、これは原液の提供を受けてコーラや他飲料製品を製造することです。コカ・コーラ本社は製品の企画開発、マーケティング、原液提供に注力し、ボトリング事業は譲渡する試み(リフランチャイズ)を続けています。2年前のFY16では47%もありましたから、ここ数年でフランチャイズ化が大きく進展していることがわかります。

コカ・コーラ社と言えばお馴染みの炭酸飲料コカ・コーラです。コカ・コーラの販売数量は全体の45%を占めます。売上の半分弱をコカ・コーラ商標の製品で稼いでいます。

他の炭酸飲料としては「ファンタ」や「スプライト」などがあります。非炭酸の清涼飲料としてはコーヒーの「ジョージア」、ジュースの「ミニッツメイド」、スポーツドリンクの「アクエリアス」、お茶の「爽健美茶」や「綾鷹」があります。それと、最近モンスター社に資本参加して「モンスター・エナジー」も販売しています。

2018年に英コーヒーチェーン大手のコスタを51億ドルで買収しました。日本では「ジョージア」など有名なコーヒー製品がありますが、グローバルではまだまだ手薄です。炭酸飲料市場が縮小する中、コーヒー市場に目を向けています。

財務データを見てましょう。

FY12をピークに売上高は減収傾向ですが、ボトリング事業の再フランチャイズ化を進めてきたためです。FY17に純利益が凹んでいるのは、税制改革に伴う一時費用の影響です。

FY19の売上高は372億ドルで前年比+9%。内訳は以下の通り。
M&A:+7%
ドル高:▲4%
既存事業の成長:+6%

M&A(コスタ買収)が成長に寄与しているのは事実ですが、既存のビジネスもしっかり伸びています。粗利率が前年から1%ほど悪化していますが、これもドル高が影響しています。

FY19の純利益は89億ドルで前年比+41%。営業利益は+8%で売上成長率とほぼ同じ。

営業CFはFY19に急回復しており営業マージンは28%に達しています。純利益が伸びたこと、運転資産が減少したことの2点が主に寄与しました。

FY19に流動資産が減少して固定資産が増加しています。コスタ買収によって現金が流出し、有形固定資産やのれんが増加したためです。自己資本比率は23%。

連続増配57年の配当王。DPS(一株当たり配当)はこの10年で約2倍になりました。自社株買いも毎年結構な規模実施しています。配当と自社株買いを合わせた総還元性向(FY19)は89%。