※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はジョンソン&ジョンソン(JNJ)をご紹介します。

基本情報

会社名ジョンソン&ジョンソン
ティッカーJNJ
創業1885年
上場1944年
決算12月
本社所在地ニュージャージー州
従業員数132,200
セクターヘルスケア
S&P格付AAA
監査法人PwC
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別売上高構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

57年

過去10年の配当成長

年率+6.9%

この10年で配当は1.9倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+11.8%
過去20年(2000~2019):+8.6%
過去30年(1990~2019):+13.0%

バリュエーション指標(2020/2/20時点)

予想PER:15.4倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.7% 最新情報はこちら

コメント

ジョンソン&ジョンソンは医療機器から医薬品、一般消費者向け製品まで幅広く取り扱う世界最大の総合ヘルスケア企業です。絆創膏の「バンドエイド」にお世話になったことがある人も多いでしょうが、これは1920年にジョンソン&ジョンソンが開発したものです。

売上高の半分が米国で、もう半分が欧州・アジア太平洋などです。230社以上の支社を持ちほぼすべての国でビジネスを展開しています。

S&P格付け「AAA」を与えられている数少ない企業の一つです。

開示セグメントは以下の3つ。
・医薬品
・医療機器
・消費者向け製品

絆創膏やシャンプーなど消費者向け製品にもっとも馴染みがあるかもしれませんが、JNJの一番の稼ぎ頭は医薬品です。関節リウマチ、炎症性腸疾患、HIV、結核、アルツハイマー、前立腺癌、血栓症、糖尿病などに対応する医薬品を持っています。具体的には関節リウマチ薬「レミケード」、抗炎症薬「ステラーラ」、がん治療薬「イムブルビカ」、血液がんの薬「ダラザレックス」などがあります。

医療機器事業は、お馴染みのコンタクトレンズ「ワンデーアキュビュー」から心臓血管領域、整形外科、外科、その他幅広い領域をカバーしています。

消費者向け事業には「バンドエイド」や「薬用リステリン」、赤ちゃん用スキンケアの「ジョンソンベビー」、「ジョンソンボディケア」などがあります。

財務データを見てみましょう。

売上高は緩やかながら右肩上がり。オーガニックな成長もありますが、M&Aによるところもあります。2017年初にスイスのアクテリオンを300億ドルで買収しました。粗利率は平均して70%前後と非常に高いです。

FY17に純利益が極端に落ち込んでいるのは、税制改革に伴う一時的な税金費用の影響です。

FY19の売上高は820億ドルで前年比+0.6%。ドル高の影響を除けば+2.6%の成長。事業別の成長率は以下の通り。()内は為替ニュートラルの伸長率。

医薬品:+3.6%(+5.8%)
医療機器:▲3.8%(▲1.7%)
消費者向け:+0.3%(+3.0%)

医薬品は「レミケード」が減収も「ステラーラ」や「ダラザレックス」、「イムブルビカ」が伸びました。医療機器部門の減収は滅菌事業の売却が影響しています。

FY19の純利益は151億ドルで前年からやや減益となりました。本業好調もオピオイド訴訟費用や、研究開発コストの増加が利益を押し下げました。

営業CF、フリーCFも売上高と同じく緩やかな右肩上がりです。非常に安定しています。営業CFマージンは上昇傾向でFY19は29%に達しています。。

バランスシートを見てみましょう。FY16からFY17にかけて総資産、特に固定資産が増加しています。これは2017年初にスイスバイオ医薬品のアクテリオンを買収した結果、それに伴う「のれん」と「買収に伴って認識した無形資産」を計上したためです。買収資金を長期借入で調達しており、固定負債も増加しています。結果として自己資本比率は低下してレバレッジ比率が上がっていますが、JNJのキャッシュ創出力を考えればまだまだ余裕はあります。

57年連続増配の配当王。配当性向は60%台でまだ余裕あり。自社株買いも合わせると毎年の総還元性向はほぼ100%です。