※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はロッキード・マーチン(LMT)をご紹介します。

基本情報

会社名ロッキード・マーチン
ティッカーLMT
創業1909年
上場1961年
決算12月
本社所在地メリーランド州
従業員数110,000
セクター資本財
S&P格付BBB+
監査法人EY
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

17年

過去10年の配当成長

年率+14.4%

この10年で配当は3.8倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+21.8%
過去20年(2000~2019):+18.4%
過去30年(1990~2019):+15.4%

バリュエーション指標(2020/2/23時点)

予想PER:16.1倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.2% 最新情報はこちら

コメント

ロッキード・マーチンは米国最大の軍用機メーカーです。売上高の約7割は米国政府向けで、ペンタゴン(米国防総省)やNASA御用達の企業です。

開示セグメントは以下の4つ。
・航空機
・ミサイル防衛
・ミッション、ロータリーシステム
・宇宙システム

「航空機」は戦闘用、移動用の航空機、無人航空機の研究・設計・開発・生産・維持フォローを担うロッキードの主力部門です。F-35、C-130ハーキュリーズ、F-16ファイティング・ファルコンなどがあります。

「ミサイル防衛」は弾道迎撃ミサイルシステム”THAAD”や地対空ミサイルの”PAC-3″、多連装ロケットシステム”MLRS”、空対地ミサイルの”ヘルファイア”などを開発、製造している部門です。また、特殊作戦部隊のミッション成功のサポートも担っているようです。

「ミッション、ロータリーシステム」は軍用及び商用ヘリコプター、潜水艦の戦闘システム、レーダーシステム、沿岸戦闘船などの設計、開発、アフターサービスを担っています。2015年にユナイテッド・テクノロジーズから買収したシコルスキー部門は当事業に含まれます。「ブラックホーク」が有名ですね。

「宇宙システム」は衛星や宇宙輸送システムの研究開発・設計・エンジニアリングを行っています。

財務データを見てみましょう。

売上高はFY14を底に成長を続けています。ステルス戦闘機F-35の販売が好調です。FY16からシコルスキー買収が売上増に寄与しています。

FY19の売上高は598億ドルで前年比+11%の成長。事業別の成長率は以下の通り。
航空機:+12%
ミサイル防衛:+20%
ロータリー、ミッション:+6%
宇宙システム:+11%
すべての事業が伸びています。F-35の受注増が貢献しています。経営陣は2020年度も1桁台半ばの成長を予想しています。

FY19の純利益は62億ドルで前年比+23%。営業利益も+15%と堅調です。

キャッシュフローは安定してプラスなものの、年度によってやや波がありますね。FY18の営業CFが純利益よりも小さくなっていますが、退職年金制度への供出に加えて、F-35プログラム及びシコルスキーヘリコプタープログラムの現金回収時期のズレが要因です(会社注記によれば)。FY19は営業CFマージン12%と過去平均以上に回復しています。

バランスシートを見てみましょう。流動資産が4割、固定資産が6割といったところ。流動資産の大半は売掛金(契約資産を含む)です。固定資産はのれんと無形資産が多いです。

純資産が非常に薄いです。FY17末には債務超過になっています。FY17に税制改革で一時的に多額の税金費用が発生して純利益が落ち込んだにもかかわらず、前年以上の株主還元(配当+自社株買い)を実施したためです。というか、もともと積極的な株主還元で自己資本比率は低かったです。直近FY19末の自己資本比率は7%。

配当は毎期順調に上昇しています。配当性向は50%前後でまだ余裕はあります。自社株買いも継続して実施しています。過去5年の総還元性向はほぼ100%です。