セグメント別売上高を時系列で掲載したい

これは最近WSJに掲載されていたアマゾンのセグメント別売上推移です。


こういうグラフって分かりやすいですよね。セグメント注記って財務諸表に数多くある注記の中でももっとも貴重な情報だと思います。私は初見企業の10-Kレポートを見る時は先ずセグメント注記を探します。ビジネスの大枠を掴むことができます。

幣ブログでは米国株銘柄分析というカテゴリーを設けて、主要米国企業(ADR含む)の財務データを紹介しています。セグメント別売上構成比も掲載していますが、時系列推移ではなく直近年度の構成比だけです。

例えば、以下はアップルの銘柄分析記事に載せているグラフです。

FY18(2018年9月期)のセグメント別売上構成比です。これを見ると「アップルはやっぱりiPhoneで儲けている会社なんだな~。でもサービス売上も全体の14%と結構あるんだな~」ってわかりますよね。ぼんやりアップル=iPhoneの会社と認識するだけでなく、きちんと定量的に数字で抑えておくって大切だと思います。

ただ、時系列データがあった方がより有益かなと思いました。あのWSJのアマゾンの資料を見て。たとえば、以下はFY08からのアップルのセグメント別(製品別)売上高推移です。

(Source:アップルForm 10-K)


このデータを見ると、アップルがいかにiPhoneで急成長を遂げてきたかわかります。グレーの部分がiPhoneです。そして、ここ4年はiPhoneの伸びが停滞していることも一目瞭然です。青の「その他」がこれからどれくらい伸びるかに注目です。ここにサービス売上が含まれます。

セグメント情報はMorningstarにはなく、各社のForm 10-Kから地道に拾うしかありません。アップルは諸事情で長期間のデータを取りましたが、他の企業はせいぜい過去5年分が限界かなと思います。途中でセグメント区分が変更になることも多いし、あまりに長期間のデータを取るのは時間が掛かりそうです。先ずは過去5年分からトライしてみようかなあ。

BSも比率ではなく金額推移を載せようかなあ

昨年度からバランスシート情報も銘柄分析記事に載せるようにしました。どれくらい役に立っているかわかりませんが、せっかく投資に興味を持ってもらったので、BSも理解してもらえると嬉しいです。

投資家として注目するのはやはりPLでしょう。私もそうです。ただPLとBSは密接に関連し合っています。たとえば減損が起きれば、BSの資産は縮小しているはずです。PLではありませんが自社株買いをすれば、BSの純資産が縮小しているはずです。このあたりの繋がりをスムーズに理解できるようになると、会計が楽しくなってきます。

今、バランスシートは過去5年の構成比を掲載しています。たとえば、以下はアップルのデータ。

こんな感じで比率の推移を紹介しています。

これも悪くないとは思うのですが、絶対額の推移を載せた方がバランスシートがどう変動しているのか、もっとはっきり分かります。たとえば、以下は同じくアップルのBS金額推移です。

資産構成比はほとんど変わっていませんが、総資産は大きくなっていることがわかりますね。FY18に総資産(負債純資産合計)が減っているのは自社株買いの影響でしょうか。

金額と比率どっちの方がいいですかね?(^^;)

個人的には金額の方が見てて楽しいかな~という気がします。どっちでもいいよって感じでしょうかw。まあBSなんてそんな注目してないですよね。

比率と金額、両方載せるのも一案なのですが、あまり情報過多になるのは嫌だなあ。セグメントは両方載せるのもありだけど、BSは金額だけでいいかな。ちょっと考えます。。

とりあえず、やってみます!トライ&エラーで。

最近、マイクロソフト(MSFT)の2019年6月期決算が発表されました。投資している方も多いと思うので、早めに銘柄分析記事も更新しようと思います。そこで、セグメントとBSデータの掲載方法を変えてみます。

不評だったらこれまでの掲載方法に戻すかもしれません。とりあえず、やってみます。よろしくお願いします。

(追記)
MSFT銘柄分析記事を更新しました。
こんな感じでいかがでしょうか?

MSFT銘柄分析(2019年6月期決算反映)