FY20(2021年6月期)決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はマイクロソフト(MSFT)をご紹介します。

基本情報

会社名マイクロソフト
ティッカーMSFT
創業1975年
上場1986年
決算6月
本社所在地ワシントン州
従業員数181,000
セクター情報技術
S&P格付AAA
監査法人Deloitte
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

17年

過去10年の配当成長

年率+13.6%

この10年で配当は3.6倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2011~2020):+25.9%
過去20年(2001~2020):+14.9%
過去30年(1991~2020):+21.4%

バリュエーション指標(2021/8/1時点)

予想PER:34.0倍 最新情報はこちら

配当利回り:0.8% 最新情報はこちら

コメント

マイクロソフトは1975年創業の世界的なソフトウェア開発会社です。

WindowsはPC用OSで圧倒的なシェアを誇っています。表計算ソフトのExcelや文書作成ソフトのWord、プレゼン資料用ソフトのPowerPointなどの業務用ソフトウェアでも世界首位です。

クラウド事業Azureに力を入れており成長しています。アマゾンのAWSにはシェアで負けていますが、直近の成長率ではAzurの方が高く、着実に差を縮めています。

近年はゲーム事業にも力を入れています。

これまでの主要なM&Aを紹介します。

2011年10月にスカイプを85億ドルで買収。以前は仕事でたまにスカイプ使ってましたが、今は専らチームズを使っています。コロナ禍でリモートワークが中心になってから、チームズを利用する機会がグンと増えました。

2016年12月にリンクトインを262億ドル(約3兆円)で買収しました。過去最大規模の買収額となりました。リンクトインはビジネス特化型のSNSで登録ユーザー数は4億人を超えます。転職市場が小さい日本ではマイナーな存在ですが、世界的にはメジャーなSNSです。リンクトインとOfficeとの連携を深めるなどしてシナジーを創出していく戦略のようです。

2018年6月にギット・ハブを75億ドルで買収。ギット・ハブはソフト開発者のソースコードを共有するサイトを運営する企業です。オープン・ソースという今のマイクロソフトの戦略の方向と合致しているという判断でしょう。

2021年4月にAI、音声認識ソフトを手掛けるニュアンス・コミュニケーションズを197億ドルで買収すると発表しました。ニュアンスはアップルのSiriの技術基盤を提供した企業として有名です。

財務データを見てみましょう。

FY20(21年6月期)の売上高は1,681億ドルで前年比+18%。事業部門別の成長率は以下の通り。

生産性・ビジネスプロセス:+16%
インテリジェントクラウド:+24%
個人向けコンピュータ:+12%

Office365を含む生産性・ビジネスプロセス部門、Azurを含むインテリジェントクラウド部門が成長を牽引。Azurの前年比成長率は+50%でした。

FY20の純利益は613億ドルで前年比+38%。特殊要因はほぼなく、ビジネス成長に伴う利益増です。営業利益率42%、純利益率36%、ROE47%と死角なし。

DPS(一株当たり配当)は毎年上昇しており、この10年で3.6倍に成長。自社株買いも積極的です。FY20は274億ドルと過去最高額の買い戻しを実施したにもかかわらず、利益があまりに莫大で総還元性向は72%にとどまります。配当性向27%と増配余力は十分。