FY22(2022年9月期)決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

今回はスターバックス(SBUX)をご紹介します。

基本情報

会社名スターバックス
ティッカーSBUX
創業1985年
上場1992年
決算9月
本社所在地ワシントン州
従業員数383,000
セクター一般消費財・サービス
S&P格付A-
監査法人Deloitte
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

製品種類別売上構成比

割愛

製品種類別売上高推移

割愛

セグメント利益推移

開示なし

セグメント利益率推移

開示なし

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

11年

過去10年の配当成長

年率+19.4%

この10年で配当は5.9倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2012~2021):+19.6%
過去20年(2002~2021):+18.5%
上場以来(1993~2021):+20.9%

バリュエーション指標(2022/11/5時点)

予想PER:25.4倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.3% 最新情報はこちら

コメント

スターバックスは全世界75カ国で展開する世界最大のコーヒーチェーンです。日本にも数多くの店舗がありますね。私も頻繁に利用させてもらっています。

直営店とフランチャイズ店があります。2022年9月末時点で全世界で約3万6千店舗あり、うち約半分の1万8千店舗が直営です。マクドナルドなどがフランチャイズ化を推進しているのとは対照的に、スターバックスは直営が多いです。

ちなみに日本の店舗はほぼすべて直営です。スタバの店員さんはとても愛想がよくて気持ちいい方が多いですが、フランチャイズではなく直営なのが影響しているのかもしれません。

2018年にネスレとの業務提携を発表しました。ネスレにスターバックスブランド商品の販売権を与え、その見返りに70億ドルのロイヤリティを受け取りました。

財務データを見てみましょう。

FY22の売上高は322.5億ドルで前年比+11%の増収。中国の既存店売上高は二桁減収となりましたが、北米の回復が補い、グローバルでの既存店売上高は前年比+8%でした。主に客単価の上昇が貢献。

FY22の純利益は33億ドルと減益。営業利益は45.3億ドルとこちらも減益。営業利益率は16%から14%に落ちており、原材料費高騰による粗利率悪化が響きました。

FY18に営業CFフリーCFともに急上昇していますが、これはネスレからのロイヤリティが約70億ドル含まれているため。コロナ禍のFY20はフリーCFがほぼゼロまで落ち込みましたが、FY21、FY22は営業CF、フリーCFともに戻っています。

FY20に総資産が増加しているのは、新リース会計基準適用によってこれまで簿外だったリース資産をオンバランスしているためです。

配当は2010年から出しており増配を続けています。配当性向は概ね50%前後を維持。

コロナ禍を受けてFY20、FY21は自社株買いを控えていましたが、FY22は一転して40億ドルの買い戻しを実施。これは1年分の税引き後利益の相当する額です。総還元性向は100%超。