※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はインテル(INTC)をご紹介します。

基本情報

会社名インテル
ティッカーINTC
創業1968年
上場1971年
決算12月
本社所在地カリフォルニア州
従業員数110,200
セクター情報技術
S&P格付A+
監査法人EY
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント別情報

セグメント売上高構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

5年

過去10年の配当成長

年率+8.4%

この10年で配当は2.3倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+14.9%
過去20年(2000~2019):+4.2%
過去30年(1990~2019):+16.1%

バリュエーション指標(2020/2/17時点)

予想PER:13.4倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.0% 最新情報はこちら

コメント

インテルは「インテル、入ってる」のキャッチフレーズでお馴染みの世界最大の半導体メーカーです。PC向け半導体からデータセンター向け半導体へ事業の軸を移しており、ここ数年成長を続けています。

事業セグメントは主に以下の4つ
・データセンターグループ (DCG)
・IoTグループ(IOTG)
・不揮発性メモリーグループ (NSG)
・クライアントコンピューティンググループ (CCG)

DCGはクラウドサービスプロバイダー、政府、通信プロバイダーなどに向けて、データセンター用のCPUを供給しています。

NSGは電源を落としても記憶内容が消えないメモリーチップを製造する部門です。DRAMとNANDの2種類があります(詳しいことはわかりません)。”Optane”という新製品が有望だそうです。

CCGはノートPC、PC、ゲーム、WiFiなどに用いるマイクロプロセッサ(CPU)を担う事業です。データセンター向けが成長しているとは言え、このCCG部門はインテルの売上高の半分以上を占める屋台骨です。ちなみに、私が使っているレノボのThinkPadにはインテルの「CORE i5」が搭載されています。

2015年にFPGA(ハードウェア向けの書き換え可能なIC)大手のアルテアを167億ドルで買収しました。データセンター向けの処理エンジンが、今後はマイクロプロセッサからFPGAに変わっていくという展望があるようです。FPGAに関する技術的な話は、ググったのですが専門的過ぎて理解不能でした・・。が、とにかくデータセンター事業というのは高マージンですから、ここを落とすわけにはいかないということでしょう。データセンター向けCPUがインテルの成長ドライバーです。

財務データを確認しましょう。

売上高は緩やかな成長軌道。半導体と聞くとシクリカルなPLをイメージしますが、想定に反してインテルのPLは安定型です。まあこの10年は景気回復期という理由も大きいでしょうが。

FY19の売上高は720億ドルで前年比+2%と微増。PC向けは横ばいでしたが、データセンター向けが2%伸長しました。FY19の純利益は210億ドルでほぼ前年並みした。

営業キャッシュフローマージンがこの2年で大きく向上しています。35%(FY17)→42%(FY18)→46%(FY19)。法人減税等による純利益率の改善が寄与しています。ただし、設備投資額も年々増えています。

バランスシートを見てみましょう。総資産の約8割が固定資産ですが、工場設備などの有形固定資産が半分、のれんなどの無形資産が半分といったところです。自社製造していますから有形固定資産は結構多いです。ARMやクアルコムとは異なる点です。のれんはアルテア買収でかなり増えました。総資産の2割がのれんです。無形資産は技術資産が多く、後は顧客資産やライセンス、研究開発資産などです。

自己資本比率は60%弱あります。営業CFは潤沢ですし財務は健全で債務返済に懸念はありません。

連続増配年数は5年と長くはないですが過去に減配しているわけではありません。リーマンショックでも減配しませんでした。自社株買いも多いです。FY18、FY19と2年連続で100億ドル以上の買い戻しを実施。直近5年間の総還元性向は80%です。2020年は総還元性向100%となる計画です。