※2018年12月期決算データ反映、コメント刷新(2019/6/5)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はウェイスト・マネジメント(WM)をご紹介します。

基本情報

会社名ウェイスト・マネジメント
ティッカーWM
創業1987年
上場1988年
決算12月
本社所在地テキサス州
従業員数43,700
セクター資本財
S&P格付A-
監査法人EY
ダウ30×
S&P100×
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別売上構成比

セグメント別売上構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

15年

過去10年の配当成長

年率+5.6%

この10年で配当は1.7倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+15.8%
過去20年(1999~2018):+6.7%
過去30年(1989~2018):+8.8%

バリュエーション指標(2019/6/5時点)

予想PER:23.7倍 最新情報はこちら

配当利回り:1.8% 最新情報はこちら

コメント

ウェイスト・マネジメント(WM)は北米最大の廃棄物処理会社です。創業は1987年と私と同い年。日本人には全く馴染みがない企業かもしれませんが、以前から密かに注目していました。というのも、Market Hackを運営されている広瀬氏が保守的な銘柄としてピックされており、『千年投資の公理』という大変勉強になる投資本の中でも、広い経済的な壕(エコノミック・モート)を持つ企業として紹介されていたからです。

事業は以下の4つに区分されます。
・廃棄物収集
・移送
・埋め立て
・リサイクル

米国南部を中心に廃棄物を収集、移送ステーションで管理し、最終的には249ある埋立地に運びます。ただ廃棄物を埋立処分するだけでなく、分解の過程で自然発生するガスを回収し、電力を作るビジネスもやっています。また、紙、ガラス、プラスチックなどの材料としてリサイクルもしています。

廃棄物回収先としてもっとも大きいが商業施設、次いで工業施設、一般家庭となっています。日常生活より仕事で出るゴミの方が多いみたいです。

売上はほぼすべて米国内ですが、一部カナダでの収入もあります。

財務データを見てみましょう。

売上高はこの10年間140億ドルほどで横ばいです。粗利率も大きな変動はなく、非常に安定した事業であることが読み取れます。景気が悪化しても家庭や企業から大量のゴミが出るのは変わりません。ただ、成長力は乏しいです。ディフェンシブ銘柄です。

FY18の売上高は149億ドルで前年比+3%の成長。市況改善によりゴミ回収の取扱高が増加。家庭ゴミの回収高は横ばいでしたが、商業施設と工業施設からの回収高が増加しました。リサイクル事業は販売価格下落により減収でした。

FY18の純利益は19億ドルで前年から微減。しかし、前年は税制改革による約5億ドルの特別利益を計上していたので、実質的には増益決算と見てよいでしょう。

キャッシュフローも安定しています。営業CFマージンは20%を超えています。フリーCFとして残るのは、営業CFの半分ほど。新たな埋立地の造成、移送センター建設などのため一定の投資支出が発生しています。

バランスシートを見てみましょう。総資産の9割弱が固定資産で、主な内容は埋立地やゴミ収集車両といった有形固定資産です。土地は減価償却しないから、減損しない限りBSに残り続けます。のれんの金額もそれなりにありました。過去M&Aをやってきたようです。長期借入金が多くやや負債依存型ですが、営業CFが安定しているので債務返済に懸念はありません。

連続増配年数は15年。ここ最近の増配率はそれほど高くはありませんが、安定はしています。毎年、配当総額とほぼ同規模の自社株買いを行っており、総還元性向は概ね100%です。