※2020年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)をご紹介します。

基本情報

会社名ベライゾン・コミュニケーションズ
ティッカーVZ
創業1983年
上場1983年
決算12月
本社所在地ニューヨーク州
従業員数132,000
セクター電気通信
S&P格付BBB+
監査法人EY
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

100%米国内売上

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

14年

過去10年の配当成長

年率+2.5%

この10年で配当は1.3倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2011~2020):+10.0%
過去20年(2001~2020):+6.1%
過去30年(1991~2020):+7.7%

バリュエーション指標(2021/3/5時点)

予想PER:10.6倍 最新情報はこちら

配当利回り:4.6% 最新情報はこちら

コメント

ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)はワイヤレス(無線)通信業界において、米国でトップAT&Tに次ぐ第2位の市場シェアを有しています。

アルファベット、フェイスブックなどシリコンバレーの巨人たちが帝国企業を作り上げて莫大な収益を上げていますが、彼らとてベライゾン等が提供する通信網があってこそのビジネスです。

競合AT&Tがタイムワーナーを買収してコンテンツビジネスに資源を集中させているのとは対照的に、ベライゾンは既存の通信インフラ業に専念する方針です。

とは言え、ベライゾンももう一つの成長の柱を追い求めており、デジタルメディアへの投資を進めています。2015年にはAOLを買収。2017年に米ヤフーのインターネット事業を45億ドルで買収しました。

デジタル広告の競合はグーグルやフェイスブックといったシリコンバレーの王者たちですから甘くはありません。が、あくまでも本業は通信インフラです。

2020年にバークシャーがベライゾン株86億ドル相当を取得したことが判明。バークシャーの上場株ポートフォリオの約3%を占める規模です。準主力銘柄に選ばれたと言ってよいでしょう。

財務データを見てみましょう。

FY20の売上高は1,283億ドルで前年比▲3%。COVID-19の影響でワイヤレス機器の収入が減少。

運転資本の増減タイミングが主要因ではありますが、営業CFは417億ドルと17%増加しました。営業CFマージンは33%。5G関連を中心に設備投資は増加しています。

FY19に総資産が10%ほど増加していますが、新リース会計基準の適用で従来オフバランスだったオペレーティングリース対象の資産をオンバランスしたためです。実態に変わりはありません。見合いのリース債務も増加しています。

FY20の総資産増加は新規借入のためです。

配当は安定しているものの増配率は低いです。この10年の増配率は年2.5%で何とかインフレに追い付く程度。自社株買いも少ないです。