※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)をご紹介します。

基本情報

会社名ベライゾン・コミュニケーションズ
ティッカーVZ
創業1983年
上場1983年
決算12月
本社所在地ニューヨーク州
従業員数135,400
セクター電気通信
S&P格付BBB+
監査法人EY
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

100%米国内売上

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

15年

過去10年の配当成長

年率+2.7%

この10年で配当は1.3倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+10.8%
過去20年(2000~2019):+4.5%
過去30年(1990~2019):+7.3%

バリュエーション指標(2020/3/1時点)

予想PER:11.1倍 最新情報はこちら

配当利回り:4.5% 最新情報はこちら

コメント

ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)はワイヤレス(無線)通信業界において、米国でトップAT&Tに次ぐ第2位の市場シェアを有しています。アルファベット、フェイスブックなどシリコンバレーの巨人たちが帝国企業を作り上げて莫大な収益を上げていますが、彼らとてベライゾン等が提供する通信網があってこそのビジネスです。

競合AT&Tがタイムワーナーを買収してコンテンツビジネスに資源を集中させているのとは対照的に、ベライゾンは既存の通信インフラ業に専念する方針です。

とは言え、ベライゾンももう一つの成長の柱を追い求めており、デジタルメディアへの投資を進めています。2015年にはAOLを買収。2017年に米ヤフーのインターネット事業を45億ドルで買収しました。デジタル広告の競合はグーグルやフェイスブックといったシリコンバレーの王者たちですから甘くはありません。が、あくまでも本業は通信インフラです。

最近よく話題に上がるのが5Gですが、どれだけベライゾンの収益増に貢献するかは未知数です。設備投資も増えるでしょうし。

財務データを見てみましょう。

売上高は緩やかながらも右肩上がり。と言ってもインフレ率程度の増収率です。

FY19の売上高は1,319億ドルで前年比+1%。消費者向けが1.4%増収、企業向けが0.3%の減収でした。コスト削減により営業利益率は2ポイント改善し23%でした。

FY19の純利益は192億ドルで前年比+24%。一時要因を除いた調整後利益はほぼ横ばいです。

営業CF、フリーCFともに前年並み。営業CFマージンは1ポイント改善し27%となりました。

FY19に総資産が10%ほど増加していますが、新リース会計基準の適用で従来オフバランスだったオペレーティングリース対象の資産をオンバランスしたためです。実態に変わりはありません。見合いのリース債務も増加しています。

配当は安定しているものの増配率は低いです。この10年のCAGRは3%で何とかインフレに勝てる程度。ここ4年ほど自社株買いはゼロで総還元性向も平均50%ほどです。2020年はいくらか自社株を買い戻すようです。