※FY19(2020年1月期)決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はクローガー(KR)をご紹介します。

基本情報

会社名 クローガー
ティッカー KR
創業 1883年
上場 1928年
決算 1月
本社所在地 オハイオ州
従業員数 435,000
セクター 一般消費財・サービス
S&P格付 BBB
監査法人 PwC
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

地域別情報

100%米国内売上

セグメント別情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

14年

過去10年の配当成長

年率+12.8%

この10年で配当は3.3倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+12.9%
過去20年(2000~2019):+7.0% 
過去30年(1990~2019):+10.4% 

バリュエーション指標(2020/8/9時点)

予想PER:12.5倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.1% 最新情報はこちら

コメント

クローガーは米国内で事業を展開する大手スーパーマーケットチェーンで、1883年創業で130年以上の歴史を有します。小売売上高ランキングでウォルマートに次ぐ第2位。全米で2700店舗以上を展開しています。

食料品はもちろん、日用品、洋服、おもちゃ、ドラッグまで何でも揃っています。ガソリンスタンドも運営しています。クローガーの業績は原油価格に左右される面も多少はあると言えます。

クローガーの特徴としてプライベートブランド(PB)商品が強いことが挙げられます。「クローガー」、「プライベートセレクション」、「シンプルトゥルース」などのPBを展開しています。PB商品は全部で1万アイテム以上もあり、クローガーの売上高の1/4を占めます。

ネットであらかじめ注文しておいて店舗駐車場で商品を受け取る「クリックリスト」というサービスが人気です。「クリックリスト」対応店舗は640店舗あり、今後も増加する見込みです。

米国だけで商売をしているので日本人にはどうしても馴染みが薄いですが、アメリカ人にとっては子どもの頃からあるスーパーマーケットという感じでしょうか。ウォルマートよりはちょっとお高いけど品質は上というポジショニングのようです。

2019年末にウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが、クローガー株に投資したことが明らかになりました。ウォルマート株は手放しましたが、クローガーの未来には強気のようです。

財務データを見ていきましょう。

FY19の売上高は1,223億ドルで前年比+0.4%。ガソリンを除く小売り売上高は+2%の伸長。オンライン注文での売上高は29%増加しました。

FY19の純利益は16.6億ドルで前年比▲47%の減益。前年はコンビニ事業の売却益が計上されており、その反動で大幅増益。一時要因を除いた調整後利益では前年比+2%の増益。

営業CFは安定しています。フリーCFは営業CFに比べるとやや少ないです。店舗の維持・拡大のために毎年一定の設備投資を行っているからです。営業CFマージンは4%弱です。薄利多売のビジネスなので低めです。同業ウォルマートも6%ほどです。

バランスシートを見てみましょう。総資産の6割弱は店舗の土地建物などの有形固定資産です。のれんや無形資産は少ないです。流動資産の半分以上は棚卸資産です。現金商売なので売掛金は少ないです。

FY19に総資産が64億ドル増加しました。新リース会計基準の適用によって従来オフバランスだったリース資産が資産計上されたためです。企業の実態に変化はありません。

配当も事業拡大に伴って増加しています。DPS(一株当たり配当)は10年で約3倍に増加。自社株買いも積極的。この5年間で配当総額の3倍以上の自社株を買い戻しています。