※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はネットフリックス(NFLX)をご紹介します。

基本情報

会社名ネットフリックス
ティッカーNFLX
創業1997年
上場2002年
決算12月
本社所在地カリフォルニア州
従業員数8,600
セクター一般消費財
S&P格付BB-
監査法人EY
ダウ30×
S&P100×
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

会員数推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

なし

連続増配年数

なし

過去10年の配当成長

なし

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+45.0%
上場以来(2003~2019):+42.5%

バリュエーション指標(2020/2/12時点)

予想PER:44.6倍 最新情報はこちら

配当利回り:0% 最新情報はこちら

コメント

ネットフリックスは動画配信サービス世界大手です。元々はDVDレンタル事業からスタートした同社ですが、今や知らない人はいない世界トップの動画配信サービス企業に成長しました。

日本を含むグローバルでビジネスを展開しており、米国外の売上高が半分超です。

2019年12月末時点の契約者数は約1.7億人で前年から3千万人弱増加。全会員のうち4割が米国内、6割が米国外です。モルガンスタンレーのアナリストは、2028年には契約者数が2億3千万人に達するだろうと言っています。

契約者の伸びと歩調を合わせるように株価もグングン伸びており、一時はウォルトディズニーを抜いてメディア業界で時価総額トップとなりました(現在はディズニーの方が上)。

大手メディア企業も黙って傍観しているわけではありません。ディズニーはネットフリックスへのコンテンツ提供を止め、自社で動画配信サービスDiseny+の運営を開始。順調に会員を獲得しています。アップル、アマゾン、AT&T傘下のワーナーメディア、コムキャスト傘下のNBCユニバーサルなど、動画ストリーミング業界は競合ひしめくレッドオーシャンとなっています。

財務データを見てみましょう。

売上高はこの10年で約10倍になりました。FY19の売上高は201億ドルで前年比+28%。会員数が23%増加。会員一人当たりの平均単価は10.8ドルと5%増加しました。値上げが貢献。

FY19の純利益は18.7億ドルで前年比+54%。投資をガンガン続けている成長企業ですが利益は黒字を確保しています。営業キャッシュフローはマイナスですが、コンテンツへの投資を資産化・償却することで利益はプラスになっています。

前述の通り、ここ数年は営業CFが大きなマイナスになっています。オリジナルコンテンツの制作に莫大な資金を投じているためです。FY19だけで「ストリーミングコンテンツへの投資」に139億ドルを費やしており、これは売上高の70%に相当します。

バランスシートを見てみましょう。流動資産、固定資産ともに主な構成要素はコンテンツ資産です。総資産340億ドルのうち、300億ドルがコンテンツ資産です。4年以内で償却しています。比較的早期に費用化しており、ここは安心感を持てます。この目に見えない莫大な無形資産に本当に「資産価値」があるのかどうか、投資家は見極める必要があります。自己資本比率は23%。ここ数年で有利子負債が増加しました。S&Pの財務格付けはBB-です。

株主還元はありません。有配になるのはまだまだ先でしょう。