※2019年1月期決算データ反映、コメント刷新(2019/5/10)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はホームデポ(HD)をご紹介します。

基本情報

会社名ホームデポ
ティッカーHD
創業1978年
上場1984年
決算1月
本社所在地ジョージア州
従業員数400,000
セクター一般消費財
S&P格付A
監査法人KPMG
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別売上構成比

製品種類別売上構成比

※「ハードライン」とはハードウェア、屋内庭園、屋外庭園、及び関連工具などを指す

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

6年

過去10年の配当成長

年率+16.4%

この10年で配当は4.6倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+25.3%
過去20年(1999~2018):+9.5%
過去30年(1989~2018):+20.2%

バリュエーション指標(2019/5/10時点)

予想PER:17.4倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.8% 最新情報はこちら

コメント

ホームデポは1978年にアトランタで創業した世界最大級のホームセンターです。住宅リフォームに必要な工具や建築資材を取り扱っています。米国内に1981店舗、カナダに182店舗、メキシコに124店舗を保有しています。売上の9割以上は米国内です。オンライン販売にも進出しており100万点以上の品揃えを誇っています。

アマゾンに対抗するためオンライン強化も大切ですが、ホームデポの最大の強みは店舗販売です。住宅リフォームに関する豊富な専門知識を有するスタッフが大勢いて顧客のサポートをしてくれます。顧客の30%は一般消費者ではなく業者だと言われます。専門業者からの要求にも応えれるほど高度なスキルを持った従業員がサポートしてくれます。ホームデポはアマゾンの脅威にもっとも対抗できている小売り企業の一つと評価されています。

財務データを見てみましょう。

売上高は右肩上がりで成長中でFY17には1,000億ドルを突破しました。FY20(2021年1月期決算)までに最大で1,200億ドルまで売上は拡大すると経営陣は発表しています。米国内中心のビジネスですが、まだまだ成長余地はあるようです。グロスマージンは30%台半ばと小売り企業にしては高い印象です。たとえば、ウォルマートのそれは25%程度です。

FY18の売上高は1,082億ドルで前年比+7%。LED価格の下落で照明の売上が落ち込みましたが、電化製品や建材、フローリングなど大半の商品群が売上成長を達成。ネット販売も+26%と伸びています。なお、HDの全売上に占めるネット販売の割合は約7%です。

FY18の純利益は157億ドルで前年比+7%。純利益率は15%で数年前より上がっています。米国内事業が中心で法人減税の恩恵を受けやすいです。FY18の税負担率は23.6%で、FY17の37.0%から大きく低下しました。

キャッシュフローも問題なし。営業CF、フリーCFともに安定しています。意外とフリーCFが多いと感じました。店舗拡大のための設備投資は行っていますが、借金せずとも営業CFで十分賄える範囲です。

バランスシートを見てみましょう。4割を占める流動資産の主な内容は棚卸資産です。概ね2カ月ちょいくらいの在庫を抱えています。やはり実際に店舗に来る顧客が多いですから、品揃えが重要ということです。 固定資産の大半は店舗の土地建物などの有形固定資産です。ホームデポの店舗の90%は直接所有です。

負債純資産ですが、FY18末にはついに純資産がマイナスとなり債務超過となっています。低利を活かして積極的に借入を行い、その資金で自社株買いを行ってきた結果です。莫大な株主還元が純資産を食って債務超過になるという、優良米国企業でよく見かけるパターンです。FY18にROEがゼロになっていますが、純資産マイナスで算定不能の為です。

配当はグングン伸びており、この10年で4.6倍になりました。自社株買いも多く、毎年総還元性向は100%を超えています。