※2021年1月期(FY20)決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はウォルマート(WMT)をご紹介します。

基本情報

会社名ウォルマート
ティッカーWMT
創業1945年
上場1972年
決算1月
本社所在地アーカンソー州
従業員数230万人以上
セクター生活必需品
S&P格付AA
監査法人EY
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

48年

過去10年の配当成長

年率+6.0%

この10年で配当は1.8倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2011~2020):+13.0%
過去20年(2001~2020):+7.1%
過去30年(1991~2020):+11.9%

バリュエーション指標(2021/3/24時点)

予想PER:22.8倍 最新情報はこちら

配当利回り:1.7% 最新情報はこちら

コメント

ウォルマート(WMT)は世界最大の小売りチェーンです。「エブリデーロープライス(EDLP)」を掲げており、低価格で商品を提供することをモットーとしています。

米国の中間・低所得層の人々にとって欠かせない生活インフラとなっており、小売り事業ながら生活必需品セクターに分類されています。コロナ禍で経済はシャットダウン状態でも、堅調な業績でした。

売上高の78%が米国です。

事業セグメントは以下の3つ。
ウォルマートUS
ウォルマート・インターナショナル
サムズクラブ

事業セグメントというより地域セグメントに近いです。「ウォルマートUS」は米国内(プエルトリコ含む)での小売事業とネット通販ビジネスを管理しています。全米で4,743店舗を運営しています。

「ウォルマート・インターナショナル」は米国外26カ国での事業を管理するセグメントです。もっとも店舗数が多いのがメキシコで2,470店舗。次いでイギリス(614店舗)、カナダ(408店舗)、中国(403店舗)、チリ(352店舗)、日本(328店舗)となっています。

「サムズクラブ」は米国とプエルトリコで運営されている1983年創設の会員制スーパーマーケットです。コストコみたいな感じですかね。年会費は通常45ドル/年、キャッシュバック付き会員の年会費が100ドル/年です。全米で599店舗を展開しています。

2016年9月にオンライン販売のジェット・ドット・コムを33億ドルで買収しました。 ネット通販に力を入れアマゾンに競争で負けない為の戦略です。米国電子商取引市場において、ウォルマートはアマゾン、イーベイに次ぐ3位に位置しています。

中国でもネット通販に力を入れており、アリババに次ぐ中国第2位の電子商取引業者であるJDドットコムに出資しています(発行済み株式の10%を保有)。また、インド最大の電子商取引会社フリップ・カートの株式77%を160億ドルで取得しました。中国、インドという成長市場へも着実に進出しています。

財務データを確認してみましょう。

FY20の売上高は5,592億ドルで前年比+7%。コロナ禍の巣ごもりが特に米国市場での売上の追い風となりました。国際市場はほぼ前年並み。

FY20の純利益135億ドルで前年比▲9%と減益。詳しく分析できてませんが、諸々の特殊要因があるようです。調整後利益では9%の増益でした。

掛売が少ないこともあって、売上増がそのまま営業CFの増加をもたらしています。

総資産の約7割を占める固定資産の大半が土地、建物、その他設備などの有形固定資産です。のれんや無形資産はそれほど多くありません。自己資本比率も高めで財務安全性は高いです。S&P格付けはAA。

48年連続増配の配当貴族。自社株買いも毎年継続。FY20は業績好調も自社株買いはやや少なめでした。手元キャッシュは潤沢で、今後も積極的な還元が期待できそうです。