※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はユニオン・パシフィック(UNP)をご紹介します。

基本情報

会社名ユニオン・パシフィック
ティッカーUNP
創業1862年
上場1969年
決算12月
本社所在地ネブラスカ州
従業員数37,483
セクター資本財
S&P格付A-
監査法人Deloitte
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

セグメント情報

セグメント別売上構成比

運賃収入の構成比

※プレミアム=自動車関連及びインダーモーダル

貨物別運賃収入推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

10年

過去10年の配当成長

年率+21.2%

この10年で配当は6.9倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+21.4%
過去20年(2000~2019):+17.2%
過去30年(1990~2019):+14.1%

バリュエーション指標(2020/2/13時点)

予想PER:17.7倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.1% 最新情報はこちら

コメント

ユニオン・パシフィック(UNP)は、1862年創業の米国最大の鉄道輸送会社です。米国中西部に幅広く路線を敷設しており、その全長は51,743マイル(8万㎞以上)にもなります。米国だけでなく一部カナダとメキシコにも接続しています。

輸送する貨物は以下の4種類に区分して報告されています。
・農作物
・エネルギー
・工業用品
・プレミアム

農作物は小麦などの穀物、その加工品、肥料などです。

エネルギーは石炭、コークス、液化石油ガス、砂など。

工業用品は化学製品、プラスティック、木材、製紙、メタルなど。

プレミアムは自動車関連、インターモーダル輸送を含みます。

財務データを見てみましょう。

売上高はこの10年あまり成長はしていませんが、利益、キャッシュフローは安定しています。

FY19の売上高は217億ドルで前年比▲5%と減収。インターモーダル、石炭、サンド、穀物、完成車、木材の輸送需要が低迷しました。一方で石油製品、建築資材、プラスティック、小麦の輸送量は増加しました。

減収ですが営業利益はほぼ前年並み。燃料価格の減少、生産性改善によって利益率の改善に成功。営業利益率は39%でした(前年は37%)。FY19の純利益も59億ドルとほぼ前年並み。

営業CFは毎年潤沢です。営業CFマージンは40%にまで到達しており、過去10年平均33%を大きく上回っています。トップラインが伸び悩む中、収益性を大幅に高めていることがわかります。

バランスシートを見てみましょう。総資産の大半は固定資産です。中身はもちろん鉄道車両やレールなどの有形固定資産です。総資産の90%が有形固定資産です。鉄道会社のBSって感じです。

この10年の増配率は年率+21%と非常に高水準。安定した営業CFが配当を支えています。配当性向はまだ40%程度ですから増配の余裕は残しています。自社株買いにも積極的です。FY19の総還元性向は142%。