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[XLY]はアマゾンやマクドナルドなど身近な消費財ブランドに投資できるETF

      2016/11/07

このブログでは生活必需品セクターとか、ヘルスケアセクターとかの単語が頻繁に出てきますが、そもそもこれは正式な区分名称なのか?

はい、公式な産業区分です。

世界産業分類基準(GIGS)と呼ばれる区分に従った表現です。

GIGSは世界の産業を、エネルギー、素材、資本財・サービス、一般消費財・サービス、生活必需品、ヘルスケア、金融、情報技術、電気通信、公益事業の10セクターに分類しています。

米国のセクターETFはこの分類毎に設定されているようです。

さて、漏れなく重複なく綺麗に分類されているように見えるGIGSですが、ちょっと曖昧だなと思う点がありませんか?

それは一般消費財と生活必需品の区分です。

一般消費材セクターは「自動車」・「アパレル」・「ホテル、レストラン」・「小売り」などに細分化されます。

一方で生活必需品セクターは「食品小売り」・「飲料」・「食品」・「タバコ」・「家庭用」などに細分化されます。

「小売り」とかもろに被っていますよね。例えばウォルマート(WMT)は生活必需品セクターですが、ターゲット(TGT)は一般消費財です。ターゲットは、日用品や衣料品を販売する量販店です。
ウォルマートはエブリデーロウプライスでアメリカ国民の生活に無くてはならない存在だから、生活必需品セクターなのでしょうか?ちょっと恣意性が入りますよね。

マクドナルドが一般消費財セクターなのは何となく理解できます。ハンバーガーはやはり”必需品”ではないですよね。

でも、フィリップモリスやアルトリアなどのたばこブランドはなぜ生活必需品セクターなのでしょうか?
ハンバーガーは”必需品”ではないのに、たばこは”必需品”と解釈されているようです。たばこを吸う人にとってたばこはもはや”生活必需品”ということなのでしょう。

人生で一度もたばこを吸ったこともなく「真面目に」育ってきた僕には理解し難いところです。

さて、一般消費財セクターには上述のマクドナルドを始め、スターバックス、ウォルトディズニー、ナイキなど日本人にも馴染みのある企業がたくさんあります。

バフェットは自分が理解できるビジネスに投資しなさいと言っています。

そんな一般消費財セクターの優良企業に一括で投資できるETFが、一般消費財セレクト・セクター SPDR® ファンド(XLY)です。

XLYがどんなETFか紹介します。

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  XLYはこんなETF

概要

一般消費財セレクト・セクター指数の値動きと利回りに、経費控除前で概ね連動する投資成果を上げることを目標とします。

 

経費率

0.14%

非常に良心的で低コストな設定です。安心して長期保有できます。

 

組入銘柄数

87銘柄

セクターETFにしては多めの印象。銘柄数は20を超えればリスク分散として十分です。
とは言え、同じセクター内だけで分散投資しても意味はないので、ポートフォリオの全額を同じセクターETFで固めることは推奨できません。

 

上位構成銘柄

ティッカー 銘柄名 比率
AMZN アマゾン・ドットコム 13.3%
HD ホームデポ 6.7%
CMCSA コムキャスト 6.5%
DIS ウォルト・ディズニー 6.0%
MCD マクドナルド 4.2%
SBUX スターバックス 3.4%
PCLN プライスライン・グループ 3.2%
NKE ナイキ 3.1%
TWX タイム・ワーナー 3.0%
LOW ロウズ・カンパニーズ 2.6%
NFLX ネットフリックス 2.4%
CHTR チャーター・コミュニケーションズ 2.4%
TJX TJXカンパニーズ 2.1%
F フォード・モーター 2.0%
GM ゼネラル・モーターズ 1.9%
JCI ジョンソン・コントロールズ 1.8%
TGT ターゲット 1.7%
YUM ヤム・ブランズ 1.3%
FOXA 21世紀フォックス 1.2%
ORLY オライリー・オートモーティブ 1.1%
ROST ロス・ストアーズ 1.1%
NWL ニューウェル・ラバーメイド 1.0%
CBS CBS 1.0%
MAR マリオット・インターナショナル 0.9%
AZO オートゾーン 0.9%

上位10社構成割合:52%
上位25社構成割合:75%

トップ銘柄は断トツでアマゾンドットコムです。いまフェイスブックと並んで最も勢いのあるグロース株です。無配の成長株であり私は投資対象として選びませんが、将来有望な企業なのは間違いないです。アマゾンは未来の優良バリュー銘柄です。

2位のホームデポは日本人に馴染み薄いかもしれませんが、米国のホームセンター業界首位の企業です。収益性も非常に高い優良企業です。

他、マクドナルドスターバックスウォルトディズニーなどは有名ですね。

最近話題のネットフリックスも含まれています。

9位にタイムワーナーがいますが、AT&Tの買収が成功すればXLYからは消えてしまうことでしょう。

 

産業別構成比

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メディアがトップでした。コムキャストやタイムワーナーが該当します。コムキャストはケーブルTV最大手です。

売買回転率

6%

セクターETFにしてはやや高い印象ですが、それほど問題になる水準ではないでしょう。

 

分配金利回り

1.56%

やや低いですね。S&P500平均の2%を下回っています。

理由は調査するまでもなくわかります、XLYの13%を占めるトップ銘柄であるアマゾンが無配だからです。そのほかの銘柄も全体的に配当利回りが低い銘柄が多い印象です。

過去10年リターン

9.28%(配当込み)

非常に優秀な成績です。S&P500をアウトパフォームしています。ただ2016年の成績は芳しくなく、年初来マイナスリターンとなっています。

過去10年非常に優秀なパフォーマンスだったXLYですが、後述しますがこのETFは長期投資向きではないと思います。

 

  XLYは短期投資向き

XLYの過去の優秀なリターンを見れば、これを長期ホールドしたくなる投資家もいるかもしれませんが、私はXLYの長期保有は推奨しません。

その理由は、あまりに”バリュー”と”グロース”が混在しているからです。

無配のグロース株として有名なアマゾンとネットフリックスが含まれていますが、アマゾンのPERは175倍、ネットフリックスは330倍です。

この2銘柄だけでXLY全体の15%を占めます。

別にグロース株投資を否定する気は全くないのですが、アマゾンに投資したければ個別銘柄として買うべきです。グロース株投資は狙い撃ちの集中投資が基本です。グロース株投資戦略とETFは相容れません。

一方でマクドナルドやホームデポなど比較的高配当で、長期投資に相応しいバリュー銘柄も上位構成銘柄に含まれています。

XLYにはグロース株とバリュー株両方とも含まれており中途半端ですし、分配金利回りも低いのでXLYへの長期投資はお勧めできません。

あくまでも”長期投資”には不適切と言っているだけで、XLYという商品価値を否定する気は毛頭ありません。コストも安いです。

一般消費財セクターに含まれる景気循環株は、景気が上向きで金利が上昇していく局面で買われる傾向があります。マクロ経済環境を読むのは困難かもしれませんが、景気予測に賭けてみたい投資家で個別銘柄のリスクをとりたくない投資家はXLYに投資してみるのもありかもしれません。

なお、景気拡大期で株価が上昇する傾向にあるのは一般消費のほか工業株、素材株が挙げられます。

ジム・クレイマーは景気予測やFRBの金融政策を先読みして、ポートフォリオのセクターを入れ替えて高リターンを目指せ!と言っています。

私は自分の能力ではそれは無理だと諦めて(笑)、バリュー株の長期ホールドを基本戦略としました。

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