※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はマクドナルド(MCD)をご紹介します。

基本情報

会社名マクドナルド
ティッカーMCD
創業1940年
上場1966年
決算12月
本社所在地イリノイ州
従業員数205,000
セクター一般消費財・サービス
S&P格付BBB+
監査法人EY
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

43年

過去10年の配当成長

年率+8.7%

この10年で配当は2.3倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+15.6%
過去20年(2000~2019):+11.0%
過去30年(1990~2019):+13.3%

バリュエーション指標(2020/3/10時点)

予想PER:23.4倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.5% 最新情報はこちら

コメント

マクドナルドは世界的に有名なハンバーガーチェーンです。マック、たまに無性に食べたくなる時があります。半年に一回くらいかな。会社近くのマックでランチしてます。

売上高の4割弱が米国内で6割以上は米国外です。世界119カ国で38,695店舗を展開しています。

米マクドナルドが世界各国の販売店舗を直接運営しているケースは稀で、大半の店舗はフランチャイズ(FC)です。3.8万店舗のうち3.6万店舗がFC店です。FC店舗の売上高の数%(ロイヤリティ)及び不動産賃借料を徴収しています。FC化とはアセットライト(資産の軽量化)するということでバランスシートの軽量化を意味します。全店舗の95%をFC化する計画です。

FC化することで店舗設備や人員といった固定費リスクを先方に転嫁して、利益だけを吸い取ることができます。非常に効率的なビジネスと言えます。マクドナルドという世界的な外食ブランドだからなせる業です。

財務データを確認してみましょう。

売上高はFY13の281億ドルをピークに減収が続ていますが、これはFC化を進めているためです。セグメント別売上高推移を見れば一目瞭然です。フランチャイズ収入が増加し、直営店売上が減少している様子がよく分かりますね。総売上高は減っていますが、高マージンなフランチャイズ収入が増えることで利益は増加します。

FY19の売上高は210億ドルで前年から横ばい。直営売上高が6%減少し、フランチャイズ収入が6%増加しました。ただし、ドル高の逆風を受けており為替ニュートラルだと3%の成長です。ここ2年で粗利率が急激に改善しています。FY19の純利益は60億ドルで前年から微増。

営業CF、フリーCFともに潤沢。粗利率改善と歩を合わせるように、営業CFマージンも上昇しており、FY19には39%にまで達しています。

総資産の77%の固定資産ですが、土地建物等の有形固定資産が大半を占めます。FC化を進めているものの、店舗は自己所有した上でフランチャイジーに賃借しています。負債純資産を見ると、FY16から純資産がマイナスになっていることがわかります(債務超過)。積極的な株主還元によって純資産を吐き出してきたため生じているもので、特に財務安全性に懸念はありません。

FY19に総資産が増加しているのは、新リース会計基準の適用によって従来オフバランスだったリース資産(オペレーティングリース)133億ドルを資産計上したためです。見合いのリース債務も増加。

連続増配43年。自社株買いも多く過去5年間の総還元性向は200%に迫る勢いです。過去の株主リターンも立派です。