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【MA銘柄分析】マスターカードは”プライスレス”でお馴染みの国際カードブランド

   

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/6/17)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はマスターカード(MA)をご紹介します。


  マスターカード財務情報

基本情報

会社名 マスターカード
ティッカー MA
創業 1966年
上場 2006年
決算 12月
本社所在地 ニューヨーク州
従業員数 13,400
セクター 情報技術
S&P格付 A
監査法人 PwC
ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

MA地域別売上高

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

 

連続増配年数

6年

 

バリュエーション指標等(2018/6/17時点)

PER:49.2倍 最新情報はこちら

配当利回り:0.5% 最新情報はこちら

配当性向:16% 最新情報はこちら

 

感想

マスターカードは、”プレイスレス”のフレーズで有名な国際カードブランドです。売上規模では競合ビザの3分の2ほどで世界2位に位置します。

Master cardのブランドライセンスと決済ネットワークを提供しています。マスターカード自身はクレジットカードを発行してはいません。ビザと一緒です。

Master Cardは世界で広く周知されている有名ブランドです。消費者としてはビザとマスターカードで特に優劣はないですかね。まあ、2枚目のクレジットカードを作る時は1枚目と違うブランドで作った方が、リスクヘッジになっていいかな~くらいでしょうか。と言いつつ、私は2枚持っているクレカは両方ともVISAですが。

2002年にEuro Cardと統合。2016年にはブレグジットの混乱が残る中、英国のVocalink社を11億ドルで買収し、英国の決済ネットワーク事業を拡充しました。英国政府は決済市場の規制を大幅に緩和しています。

カード発行会社から会員数に応じて徴収する加盟手数料と決済手数料が収益の柱です。

国際ブランド専業はビザとマスターカードだけで、今後新規参入があるリスクは低いです。決済ネットワークビジネスには高いネットワーク効果があるので、すでに巨大化した2社に追随するのは事実上不可能です。

財務諸表を見てみました。

売上高は過去10年一貫して増加し続けています。成長率(CAGR)は10.7%もあります。FY17の売上高は前年比+16%の125億ドルでした。国内、グローバルともに成長しました。世界的にカード決済が増加していることが寄与しています。

収益性は抜群です。営業利益率は50%超あって純利益率は40%弱もあります。数多くの米国企業のPLを見てきましたが、その中でもトップクラスの収益性です。競合ビザと収益性は互角です。ブランド付与料としてカード発行会社から得た収入がそのまま粗利益になるので、このような超高収益が実現できています。規模の経済性が働きやすく、今後加盟店数が増えればさらに利益率が向上する可能性もあります。

グラフからはちょっとわかりずらいですが、FY17は売上高は伸びているのに純利益は下落しました。これは税制改革に伴う一時的なコストが873百万ドルあったためです。法人税率が下がったので繰延税金資産の価値を下げています。実績PER49倍は実態を表していないので注意しましょう。この税金費用の影響を除外すれば、実質的にはFY17は前期比で増益でした。PLぱっと見では減益ですがビジネスは好調です。

キャッシュフローは潤沢です。設備投資が少ないのでフリーCF≒営業CFという状態です。フィリップモリスなどタバコ会社みたいなキャッシュフロー構造です。営業CFマージンは40%以上ありため息が出るほど高収益です。高収益の目安と言われる15%を余裕でクリアしてます。

バランスシートを見てみましょう。先ず目に付くのは右側(負債純資産)で固定負債が増えて、グレーの純資産が年々減少している点です。これは自社株買いの影響です。後述しますが、30億ドル以上の自社株買いを行っており、これによって純資産が薄くなって自己資本比率が低下(負債比率は上昇)しています。ビジネスは非常に安定しているので、これくらいレバレッジを上げても何ら問題ないです。

総資産の約半分が現預金+売掛債権です。かなり多いです。決済ネットワークというビジネスの性質上キャッシュが多くなるのか、単に儲かりまくって使用使途が曖昧な現金を抱えているのか、どちらかはわかりませんがとにかくキャッシュリッチです。だからこそ、毎年莫大な自社株買いを行えています。

配当はFY11までは増配なく横ばいでしたが、FY12以降はグングンと伸びてます。FY11からFY17にかけてのDPS伸長率は年率でなんと57%!。おっそろしい。。配当利回りは0.5%と低いですが、増配幅が大きいので我慢強く保有すれば配当はドンドン大きくなります。

ここまで配当も出しておいて、さらに凄いのが自社株買いの規模です。直近5年間で配当総額の5倍以上の自社株買いをしています。おかげさまで、総還元性向は100%を超えています。

配当利回りに強いこだわりを持つ私は、MA(Vも)をポートフォリオに加える予定は今はありません。しかしながら、このPLとキャッシュフローを眺めていると欲しくなってきますね。あと凄まじい増配率がめっちゃ魅力です。目先の高配当に釣られないことが長期投資の銘柄選別では大切なのですが、私はどうしても目先のニンジンに釣られてしまいます・・。

MAは米国企業の中でも特筆して高収益です。間違いなく優良企業!

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