※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はアッヴィ(ABBV)をご紹介します。

基本情報

会社名アッヴィ
ティッカーABBV
創業2012年
上場2013年
決算12月
本社所在地イリノイ州
従業員数約3万人
セクターヘルスケア
S&P格付A
監査法人EY
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

製品別売上構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

47年

※分社化前アボット・ラボラトリーズ時代を含む年数

過去6年の配当成長

年率+17.8%

この6年で配当は2.7倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

上場以来(2013~2019):+13.3%

バリュエーション指標(2020/3/1時点)

予想PER:8.7倍 最新情報はこちら

配当利回り:5.5% 最新情報はこちら

コメント

アッヴィは2013年にアボット・ラボラトリーズから分社化され設立された、世界的なバイオ医薬品会社です。アッヴィ自体は新しい会社ですが、元をたどれば創業100年超の伝統ある企業です。なお、アボット・ラボラトリーズは20世紀後半に株主リターンが高かった企業として『株式投資の未来』にも取り上げられています。

売上高の72%が米国です。

事業セグメントは医薬品のみ。リウマチ、胃腸疾患、血液がん、C型肝炎、HIV、神経障害(パーキンソン病など)といった難病の解消に取り組んでいます。

抗リウマチ薬の「ヒュミラ」という大型商品を持っており、この1医薬品でアッヴィの売上高の57%を占めます。米国では特許期間が2016年に失効しています。2016年以降も依然としてヒュミラの売上高は堅調を維持していますが、バイオシミラー(後発薬)の脅威があるのは間違いありません。

2015年にがん治療薬のファーマサイクリックス社を210億ドルで買収しました。血液がん治療薬の「インブルビカ」は、「ヒュミラに」次ぐ売上規模を誇ります。この2つの医薬品で全売上高の7割以上を占めます。

2019年にアラガンを630億ドルで買収を発表。アラガンはしわ取り薬の「ボトックス」などを保有しており美容、眼科領域に強いです。2020年に統合完了見込み。

財務データを見てみましょう。

この10年、売上高は右肩上がり。粗利率は75%~80%のレンジで高収益です。ファイザーと同程度です。

FY19の売上高は332億ドルで前年比+2%。ドル高の影響を除くと+3%成長です。「ヒュミラ」の販売はほぼ横ばいで推移しました(米国ではむしろ増加)。「イムブルビカ」は30%以上の増収。

FY19の純利益は79億ドルで前年比+39%。

営業CF、フリーCFはほぼ前年並み。営業CFマージンは40%。

FY19に固定負債が増加しているのは、アラガン買収に備えて有利子負債を300億ドル弱調達しためです。調達資金は現預金として流動資産に計上されています。

DPS(一株当たり配当)は毎期増加しています。アボット時代から通算すると47年連続増配。毎年自社株買いも積極的に行っていますが、FY19はアラガン買収のため控え目でした。