米10年国債利回りがじわじわと上がってきました。1月10日深夜現在、利回りは2.58%とここ1年の高値に迫りそうです。2017年3月に2.6%を超えましたが、そこから8月にかけて利回りは下がり続けました。9月以降、徐々に利回りは上昇していましたが上値は重い感じが続いてきました。
ここに来て再び2.6%を超えようかというところまで米国債は売られています。このまま突き抜けるのか、それともまた利回りを求める買い注文が押し寄せて債券価格を支えるのか注目しています。今はもう中央銀行FRBは主要な買い手にはなれません。保険会社や年金基金のマネーが、米国債価格を下支えするのではと一部では言われています。
モルガン・スタンレーのアナリストは10年債利回りが2.75%を超えたら、米国株への強気姿勢を弱めると以前語っていました。2.75%という数字の根拠はよくわかりませんでしたが、一応個人的に頭に入れている数字です。その目安の2.75%に近い内に達するかもしれません。
国債利回りが上昇すると(長期金利が上がると)、特にハイテク株や高配当の通信株などが悪影響を受けます。
まあでも、長期金利が上がること自体は決して悪いことじゃありません。逆イールドになるよりよっぽど健全です。長期金利の上昇は将来の景気拡大を示唆している面もありますし、株式投資家にとってそれは悪いことじゃありません。ただ債券が安くなるとどうしても株式にも売り圧力が掛かってしまうので、そこは踏ん張りどころです。長期投資家は金利上昇による株価下落では下手にマーケットから降りない方がよいというのが持論です。ファンドマネージャーのように資金の出し手から圧力が掛かるわけでもないですし、私たち個人投資家はゆっくり20年先を見据えて投資を続けましょう。
2018年の債券相場どうなるでしょうかね~。2017年初は「2017年に債券利回りは上昇する」って言われてましたが、蓋を開けてみれば利回りは低いままでした。2018年こそ利回りは上昇するのでしょうか。どうでしょうかね。
直近1年間の米国債利回り(10年物)です。
最近は株式相場よりも債券相場に注目してます。