2022年の米株価(S&P500指数)は配当込みで-18.2%でした。これは今世紀では08年02年に次ぐ悪い結果でした。

資産が減るのは嫌なものではありますが、今回の下落でバリュエーションはだいぶ落ち着いてきましたし、むしろいい小休憩になったのではないでしょうか。

以下は1994年~2022年のS&P500指数のリターン(配当込み)です。

(Portfolio visualizerより)

2008年のリーマンショック暴落以降、米株価はずーっと上昇してきたことがわかります。2018年を除いてはすべてプラスリターンです。二桁上昇率の年も珍しくありません。

低金利が株価を押し上げてきた面があるとは言え、これだけ走り続けてきたわけなので、ここいらで一度ピットインが必要になったわけです。給油、タイヤ交換をして準備万端にして再度スタートです。

株式のリターンは長期的に見れば実質6~7%に落ち着くことが知られています。二桁の上昇がずっと続くなんてことはあり得ないのです。

去年ピットインに入ったからって2023年が必ず上昇するとは言えません。未来のことはわかりません。今年も下げ続けるかもしれません。ひとえにインフレ率とFRBの金融政策にかかっていると思います。

ただ長期的に見ればS&P500指数はこれからも株主に富をもたらしてくれることでしょう。コロナ禍をも乗り越えて株価は上がってきたわけで、資本家は思った以上にしぶといのです。ガラガラポンはそう簡単には起こりません。