1年の計は元旦にありと言います。2020年の投資戦略をそろそろ考え始めたいところ。まあ長期投資であれば今までと変わらず淡々と積み立て続けるのみですね。個別株投資をやっているなら、銘柄選びに迷うことはあるかもしれません。

そこで2020年の推奨銘柄を発表します!

と言っても、私の推奨銘柄ではありません。私が言っても説得力ないですし、そもそも自分の保有銘柄+αくらいしかウォッチしてないので、推奨も何もできません。。

というわけで毎週読んでいる金融専門紙のバロンズと、毎日利用させて頂いている投資アプリSeekingAlphaの推奨銘柄を紹介したいと思います。それぞれ10銘柄ずつ合計20銘柄あります(重複なし!)。

バロンズ推奨の10銘柄

アルファベット(GOOGL)
アメルコ(UHAL)
アンセム(ANTM)
バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)
コムキャスト(CMCSA)
デル・テクノロジーズ(DELL)
ファイザー(PFE)
ロイヤル・ダッチ・シェル(RDS.B)
ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)
バイアコム(VIAC)

ふむふむ。アメルコって初めて聞いたな。アンセム、デル、バイアコムは名前は知ってますが、普段全くウォッチしてないし財務データを見たこともないです。後は知ってる企業やな。

アルファベットは確かに割安に見えます。予想PERは25倍でS&P500指数のそれよりはさすがに高いですが、トップライン成長と利益率の高さを考えれば25倍は安いと思います。この10年間の売上高の年間成長率(CAGR)は20%もあります。

創業者のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏が退任して、サンダー・ピチャイ氏がアルファベットの最高意思決定権者となります。トップがジョブスからクック氏に変わって、アップルが株主還元重視の企業に変わったように、アルファベットも莫大な手元資金を自社株買いなどの還元に回せば株価は大きく上昇しそうです。

直近四半期決算2019年9月末のアルファベットの現金同等物残高は1,212億ドルです。これは同社の総資産のおよそ半分に相当します。超金持ち企業です。アルファベットは無配ですが、FY15から自社株買いは実施しています。しかし、FY15~FY18までの4年間の累計買い戻し額は約200億ドルに止まります。4,650億ドルという時価総額の大きさを考えれば物足りない規模です。

アップルみたいに1年で時価総額の5%~6%の自社株を買い戻すようになると、アルファベットの株価は一段上がりそうです。そうならなくても、業績は安定かつ成長してますし、PER25倍なら確かに「買い」と言いたくなります。無配なので私は買いませんが。いつか配当を出し始めたら、投資を検討します。それからでも遅くないと思っています。

バークシャーもアルファベットに匹敵する現金を抱えています。2020年予想PERは21倍。

個人的に気なるのは保有銘柄でもあるファイザー(PFE)です。2016年に買って以来ホールドを続けてきて、一度も買い増していません。ポートフォリオの構成割合は5%を切ってますから、2020年に一度くらいは投資することになると思います。大衆薬事業をスピンオフして、事業のリスクが高まっているのがやや懸念です。2020年予想PERは14倍。リスクはほどほど織り込まれているように見えます。

Seeking Alpha推奨の10銘柄

Seeking Alphaから”10 Stocks For 2020:Picks For The New Year”という記事が届きました。近い将来の景気後退はなさそうですが、警戒すべき時だと。ヘルスケア等不況に強い企業を主に推奨しています。では、10銘柄を紹介します。

シスコ(SYY)
ダーデン・レストラン(DRI)
ゼネラルミルズ(GIS)
スターバックス(SBUX)
ターゲット(TGT)
ノボノルディスク(NVO)
CVSヘルス(CVS)
バイエル(OTCPK)
ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)
アボットラボラトリーズ(ABT)

お、バロンズと一つも推奨銘柄が被ってませんね。面白い。ダーデン・レストランは全く知りませんが、あとはよく知っている企業ばかりです。食品系とヘルスケア系が多いですね。

最近モルガンスタンレーとバークレイズがジョンソンエンドジョンソンの評価を「イコールウェート」から「オーバーウェート」に引き上げました。2020年予想PERは15.9倍。配当利回りは2.6%。エントリーポイントとしては悪くないですね。ただ、私はすでにJNJの仕込みは終わったので、2020年に買い増す可能性は低いかな。増益増配、ついでに株価上昇も期待してます。

ゼネラルミルズ(GIS)が買い推奨か~。うむ、悩ましい。と言うのも売却して他の銘柄と入れ替えようか悩んでいるからです。買収したペットフード事業が好調です。2020年予想PERは15.5倍です。総売上高の成長は1%程度ですし、このPERでも特段割安には見えません。配当利回りは3.7%もあって良いんですけどね。でも、配当利回りにこだわり過ぎると長期リターンが犠牲になる危険があります。もうちょっと考えます。

アボットラボラトリーズ(ABT)が選出されてますね。私も以前よりマークしています。スピンオフした製薬会社のアッヴィ(ABBV)は保有していますが、ABTの方は買えてません。タイミングを逃しました。2020年予想PERは24倍です。う~ん、お高い。アルファベットとほぼ同じPERです。でもこういうほどほど高いPERの優良企業が、高い投資リターンをもたらす傾向にあります。

ヘルスケアセクターに投資妙味あり?

バロンズ、Seeking Alphaともにヘルスケアセクターを推していますね。薬価や医療財政は大統領選でやり玉に上がりやすいから、ボラティリティは高まるかもしれません。株価という意味ではさらに翌年の2021年にならないと上昇しないかもしれません。だからこそ、2020年に仕込んでおくべきということでしょうか。

長期的な目線に立っても、高齢化というより、グローバルで中間層が増えることが良質な医療サービスの需要を継続的に押し上げるだろうと思います。

個人的な推しはジョンソンエンドジョンソン(JNJ)ですね。PL、キャッシュフローともに最高品質です。米国債の利回りが1.9%、S&P500指数の益回りが5.5%の今、JNJほどの優良企業が6.3%もの益回りを提供しています。良い選択肢だと思います。目先の株価はわかりませんが。