ロシアとウクライナの戦争による経済混乱を受けて、FRBが慎重姿勢になっています。3月中旬に開催が予定されているFOMCでは0.5%ではなく0.25%の利上げになる可能性が高そうです。

利上げが遠のくなら投資家にとってプラスと考えるのが一般的ではありますが、今回はそうとも言えないと思います。

すでに米国のインフレ率は前年比で+7%という高水準になっています。パウエル議長は当初これを「供給起因で一過性のもの」と言っていましたが、後に「やっぱり一過性ではない」と訂正しています。

物価上昇は自然には収まらず、需要を抑える必要があると今は考えています。

ロシアのウクライナ侵攻によって利上げペースを落とすというのは、利上げしなくとも経済混乱で勝手にインフレは収まる可能性が高くなったということでしょう。

インフレ→利上げ→経済低迷→インフレ落ち着く
だったのが
インフレ→戦争による経済混乱→経済低迷→インフレ落ち着く
というストーリーに変わっただけと思います。

利上げを引き金に経済活動を抑える予定が、経済の方が勝手に低迷してくれそうということでしょう。

どっちにしても、一時的なリセッションを経ないと今の高いインフレは落ち着かない可能性が高いという見方がFRB内にあると思います。

エネルギー、食料品といった生活必需品の値段が上がると財布のひもは固くなりますよね。日本も無縁ではないです。色んな場所で値上げが起きてます。

利上げ→経済低迷の予定が、戦争によって一足飛びに経済低迷になるかもしれません。FRBの金融引き締め姿勢の後退を私はそう読み取りました。

じゃあ、今からディフェンシブ株を仕込むべきか?と言われたら、マーケットはもっと先を見ているので何とも言えません。わかりません。債券は見た目ほど悪い投資先ではない、ということに今回もなるかもしれません。

私はと言うと、相変わらず株式100%で、グロースとバリューのバーベルポートフォリオで乗り越えたいです。