ここ最近、バフェットは銀行株に傾倒しています。バークシャーの上場株ポートフォリオの4割以上が金融銘柄です。「投資の神様」は銀行株が割安と見てらっしゃるようです。

主要銀行株のPERと配当利回りをまとめました。PERは2019年予想EPSに基づく数字です。

う~ん、やっぱPERめちゃ低いですよね。S&P500平均の17倍を遥かに下回っています。一桁も普通ですね。PER一桁ってことは益回り10%超ってことですから。このクソ低金利時代に高利回りで素晴らしい投資対象に見えます。

しかしもちろん、低PERはリスクの裏返しでもあります。銀行株にとっての最大のリスクは、今の低金利がずっと続くことです。米国の長期金利は1.6%台まで低下していますが、日本みたくゼロ金利まで低下すると言ってる専門家もいます。

(世界中の機関投資家をクライアントとするストラテジストのラリー・イエデロー氏は)今後米国の金利はゼロにまで低下し、米連邦準備制度理事会(FRB)は米国債の買い入れを実施し、それが株式の強気相場の引き金となり、その結果トランプ大統領は再選されると予想している。

バロンズより抜粋

金利がゼロまで下がれば確かに株価全体にはポジティブでしょうが、銀行セクターにはマイナスです。そんな事態になれば9倍のPERすらペイできない可能性もあります。クラフトハインツの件もあるし、バークシャーのポートフォリオはボロボロになっちゃいます。

まあ、米国でゼロ金利はさすがにないと思います(根拠はない、直感)。今の低金利は異常値であって、いずれは米国の長期金利は上がると思います (根拠はない、直感) 。

素人感覚ですが銀行株はいま最も割安に見えるセクターです。

銀行株を大量に保有するバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)は良い選択肢を提供してくれています。銀行株にアクセスしたいけど個別株を買うのが怖かったら、バークシャーに投資するのもいい案だと思いますけどね。バークシャーは上場株投資だけでなく、鉄道事業や保険事業、公益事業を持っていてそこがガッチリキャッシュを稼いでます。金融セクターETFを買うよりも、バークシャー株を買う方が安心かも。