新聞記事にバイオ医薬品の世界シェアデータ(2018年)があったので共有します。

(日経産業新聞の記事より筆者グラフ作成)

なお、2018年のバイオ医薬品の市場規模は2,435億ドルです。巨大です。近年のブロックバスターはバイオ医薬品ばかりですね。

1位はアッヴィかと思いきや、スイスのロシュでした。がん治療薬の「ハーセプチン」、「アパスチン」、「リツキサン」を保有しています。

2位のアッヴィは年間約200億ドルを売り上げる抗リウマチ薬の「ヒュミラ」を保有しています。しかし、特許切れによる売上高減少が懸念されています。最近、ポートフォリオ拡充のために「ボトックス」を持つアラガンを買収しました。

製薬業界は米国だけでなく欧州企業もかなり強いですよね。もし楽天証券でロシュが買えたら選択肢に入ったと思います。

バイオ医薬品は低分子薬より開発に必要なお金が一桁多く、したがってリスクも高いです。そのリスクを反映してか大手製薬メーカーのPERは低めです。『株式投資の未来』によるとヘルスケアセクターは生活必需品セクターを差し置いて、20世後半にもっとも高いリターンを叩き出したセクターでした。しかしながら、21世紀もそれが通用するか慎重に見極めねばと思っています。

製薬会社よりは、相対的にPERが高い医療機器メーカーの方が実りが多いのではと思うことも多いです。アボットラボラトリーズ(ABT)、メドトロニック(MDT)など。まあ考えても答えはわからないので分散します。製薬会社、医療機器メーカーともに投資します。