シーゲル教授の『株式投資の未来』を読んでいなければ、今の投資家として自分は存在し得ないです。このブログも存在していない。
2015年の秋頃だったかな、カフェで何気なく読んだこの本に心を動かされました。文章で人に感動を与えるって凄いですよね。それだけでなく、人の行動まで変えてしまうなんて。ましてや投資はお金が絡んできますから、ちょっとやそっとの文章では人を行動させることはできません。
この『株式投資の未来』に書かれていることに納得して米国株投資を2016年からスタートさせたわけです。
で、ブログ始める前にネットで色々調べたんですね。そしたら、意外にも(意外でもないか)米国株投資家にはこの書籍はすでにかなり有名で、「シーゲル派・・」なるブログやサイトもたくさんあることを知りました。
「ああやっぱり、この本は影響力あるんだな~」って妙に納得しました。
そして、独自な投資方針だと思い込んでいた自分の投資方針は結構コモディティだったんだなって知りました。ただ、それだけ支持を集めているからこそ、やっぱり信頼できる書籍なんだと嬉しくも感じました。
この『株式投資の未来』という本は、何度も繰り返し読む価値のある本だと思います。
寝る前に1章分ずつとか読んだらいいと思います。
なんで『株式投資の未来』を何度も読んだほうが良いと思うのか、いちいち理論的に説明してみたいと思います。
私は、『株式投資の未来』に限らず良書は繰り返し読んだ方が良いと思っています。新書とかは、適当に買って適当にパラパラ読むことは多々ありますが。
これ!っていう本は永久保管で時間を置いて何度も繰り返し読む。
学生時代もたくさん参考書を買いあさるタイプではありませんでした。(まあ買いたくてもお金がなかったのだが。)
なんで、良書は何度でも何度でも繰り返し読んだほうがいいのでしょうか?
読むたびに知識が蓄積されていくから?
うん、確かにそれもあります。読書って体験に劣りますから。
体で体験したことは90%近く記憶するらしいけど、一度の読書で頭に残るのって5%もないのでは。人間の脳ミソってとても賢くて、大切な記憶しか保管しようとしないんです。
脳は余計なものは勝手に捨てる。忘れるって人生を楽しく生きるための大切な機能ですよね。本を読んだくらいの刺激では、脳はそれを重要な情報だと認識してくれないんですね。
知識を付けるために何度も本を読むって大切だと思います。脳を錯覚させるわけです。
ただ、私が考える「良書を何度も繰り返し読むべき理由」はそれではありません。
良書を何度も繰り返し読むべき理由、それは、、、
・・・
・・・
書籍に書かれている本質的な抽象論を理解するためです。
これ投資に直接関係ないですが、実はめっちゃ伝えたい私の考えの一つです。
あの、、今からちょっと自慢っぽい話していいですか?
ブログ書くのって結構時間かかるんです。もちろん読んで下っているあなたも貴重な時間を捻出してこのブログを読んで下さっていると思います。いつもありがとうございます、感謝してます。
ただ、私はその何倍も時間を掛けて文章を書いています。
余計なことを書いているほど暇な時間はないです。(上から目線ですみません。)
変な自尊心を満たすために、わざわざ自分の自慢っぽい話をブログに書きません。
裏に伝えたいメッセージがあるから、時間を掛けてでもブログを書くんです。
まだまだ文章下手クソだし人生経験も浅いから、メッセージが伝わっていない時も多々あると思います。ですが、何のメッセージもないただのボヤキ記事を書いたことは今まで一度もありません。
(あ、ホントは一度あるけど。長期投資は女性向き~とかいう記事)
そんな記事書く時間があるなら、最近ハマっているPS4のメタルギアソリッド5やっていた方がまだましです。
ってことで、意味のある自慢話。意味あるってのは自分の説明に説得力を持たせたいっていう意味です。
~ここからHiroの自慢話~
私ははっきり言って、学歴競争と資格競争に今まで勝ち続けてきたと自負しています。人生の勝ち負けを論じるなんて意味のないことです(だって、人間いつか必ず死ぬから)。単なるペーパーテストで勝ってきただけです。
高校は総理大臣を始め多数の政治家、科学者、ジャーナリスト、医師などを輩出してきた超名門高校でした。偏差値70超えるくらいの。
大学も名の通った国立大学です。
そういうトップ高に余裕で受かってきました。塾も行かずに(塾に行くお金がなかった。)
もちろん勉強はめっちゃしましたけど。
大学生の時に会計士試験に受かりました。会計士試験って大学卒業して何年もかけて挑戦する人がたくさんいます。合格者の平均年齢は28歳くらいで3年くらいかけて受かるのが平均です。監査法人の同期は私が最年少で一番年上の同期は36歳でした。
21歳で1発で会計士試験に受かりました。勉強した期間は1年くらいです。しかも、かな~りトップで合格してた自信があります。模擬試験で常に上位に名前が載っている奴でした。
バイトしてお金貯めて専門学校には通っていました。ですが、途中から授業はほぼサボっていました。意味ないと、時間の無駄だって思ったからです。最低限のビデオ講義だけ受けて後は自分でテキスト読んで、問題集解いて勉強していました。
専門学校の生徒はほとんど誰も私のことを知らない。
だから模試の結果で上位にHiroっていても「あいつ誰??」ってなっていたようです。簿記、管理会計、租税法ほとんどすべての科目で上位独占しているあいつ誰や!!なにもんや!!、みたいな感じで。
だって、私は誰とも知り合いにならずに、大学の図書館とかで一人で勉強してましたから(カフェに行くお金はなかった!!)。
そんなんで、会計士試験にも余裕で合格できました。合格を確信していたので、保険で一般企業の就活をすることもなく。
~Hiroの自慢話終わり~
生まれ持って頭がいいことはあり得ません。メッシとかロナウドみたいな半端ない人種がたまにいますが、基本的に人の能力に差はないと思っています。
ただやるかやならないか。
私は必死に勉強してきました。文字通り死ぬ気で勉強しました。
なぜかって、勉強しないと本当に野垂れ死ぬ可能性があるくらい家にお金がなかったからです。常に背水の陣でした。死ぬは言い過ぎですがw。。
公立高校に合格せずに私立になっていたらHiro家は破産していたと思います。受験前にそう言われましたからね、実際に。受験前にそんなこと言う親ってどうなん!って子供ながら思っていましたが。
あ、あと小学5年生くらいの頃に親父にこんなこと言われたな。
「お前らが生まれてなかったら、俺は今頃クラウンでもセルシオでも乗り回しとるわ!、お前らがおるけん、うちは貧乏なんじゃ!!」
20年経った今でも覚えているくらいだから、かなり強烈な言葉だったんだと思います。
そんな貧困から脱出するために必死で勉強していく中で、私は自分の勉強方法を確立してきました。寝る直前に暗記するとかそんな実務寄りの話ではありません。もっと根本的な方法論です。
私は個別指導で学生を指導して、会計士試験に合格させられる自信があります。さすがに本人にやる気がないと無理ですがね。会計制度、試験制度は当時と大きく変わっていますが、それでも合格へ導ける自信があります。
子供時代から築いてきた自分の勉強方法に普遍性と再現性があるという絶対的な自信があるからです。なぜ自信があるかと言うと、それで今まで結果を出してきたからです。
私は自分なりの勉強方法の幹があります。
それを一言で言語化するとこうなります。
先ず抽象論から理解してわからなくなったら具体論に行く、そして最後は必ず抽象論に戻る
もちろんより実務的な話やテクニック的なことも多々ありますが、一言で表現するとこうなります。
なぜ抽象論から理解する必要があるかと言うと、本質は常に抽象的だからです。具体論の中に勉強で学ぶべき本質はないからです。
資格試験や大学入試の勉強は時間との勝負です。限られた時間を適切に配分して勉強する必要があります。そんな時、具体論でゆっくりしている暇はないんです。先ずいきなりボスの抽象論に当たってみる。そこでさらっと理解できたら儲けもん、次に進めばいい。
具体論はわかりやすいけど雑魚敵なんです。雑魚をいくら倒しても得られる経験値は少ない。
最初からガンガン抽象論というボスにチャレンジするんです。
でもそうは簡単にいかない。誰でも最初は情弱です。情弱って悪口みたいですけど誰だって最初は情弱です。みんな真似て学んで情弱から卒業していくんです。
私だって今はまだ米国株投資の情弱だって自覚しています。
そんな情弱な状態でいきなりボス(抽象論)にぶつかっても、あっけなく負けちゃうんですね。わからない!!って。
そしたらレベル上げ。具体論に寄り道してレベル上げです。ドラクエとかのロープレでも、ボスが強い時はその辺でプラプラ雑魚を倒してレベル上げするじゃないですか。あんな感じです。
具体論に本質は決してないんですけど、抽象的を理解できないなら多少時間かけてでも具体的に考えてみるしかないわけです。そうやって雑魚(具体論)を何度も倒してレベルを上げて、よしもう行ける!っていう状態になったら、もう一度ボス(抽象論)にチャレンジします。
で、見事倒せたら次のストーリーが進むわけです。
一つの抽象論が理解できたら、テキストの次のチャプターに進むんです。
大事なことは、最初と最後は必ず「抽象」だということです。特に最後が必ず「抽象」というのは外せません。難易度の高い試験が苦手な人は、ここを外していると私は昔っからずっと思っています。具体論に逃げている。具体論で満足している。具体論でやった気になっている。
例えば会計ってただでさえ抽象的な学問なのに、その中でも難解な論点って抽象度が高すぎて最初は全然わからないんです。
ストックオプションを付与しても昔は費用処理ではありませんでした。でも今は日米ともに費用処理です。その根拠として会計士予備校のテキストにはこんな感じで書いてあります。
従業員等に付与されたストック・オプションを対価として、これと引き換えに企業に追加的にサービスが提供され、企業は企業に帰属することとなったサービスを消費したと考えられるため、費用認識を行うべきである。
・・・
・・・
受験生がこんな文章読んでいきなり理解できるわけがない!!
でも、大事なことは先ずこの文章を理解できるかチャレンジすることです。とても抽象的な文章で何が言いたいかよくわからないけど、先ずこの意味をしっかり考える。
いきなりボスにチャレンジする。
で、やっぱり挫折。
そしたら具体論に寄り道すればいい。
ストックオプション会計の問題集を見てみて解いてみて、実感してみる。どう具体的に費用処理されるかを自分で仕訳作って体感する。
そうやって、具体→具体→具体→具体ってやっていると、どこかのタイミングで最初の抽象が理解できてくるんです。そこまでレベル上げが終わったら、もうそれ以上のレベル上げは時間の無駄。もう一回ボス戦です。
ストックオプションの問題集(具体)を解いて、その後に最初の抽象的文章の意味咀嚼をします。
何度も何度も問題(具体論)を解いて悦に入っている人がたまにいますが、それは賢い方法ではありません。具体に寄り道するのはいいですが、具体で終わってしまっては具体に寄り道した意味がないです。
ドラクエでたくさん雑魚倒してレベル上げしてゲーム終了って感じです。いやいや、、何のためにレベル上げしたの?
ボスを倒すためでしょ。
具体論っていうのは抽象論を理解するためのサポート役です。
具体論(問題解くなど)を考えることは大事ですが、最終目標はその具体論の理論的背景である「抽象」を理解することです。
抽象を理解しないと全く応用が利きません。
試験で言えば、自分が解いたことのある問題とほぼ同じ問題が出題されないとできない状態です。そんなのただのギャンブルです(笑)。
だいたいにして学者が書いている本って、抽象的過ぎます。「俺は偉い大学教授だぞ!」と言わんばかりに難解です。
それは読者フレンドリーではありません。
読者の知識レベルは書き手とは雲泥の差があります。適度に具体論という寄り道を入れてくれることで理解が深まるんです。
具体論ばかりの本もそれはそれでダメです。気楽に読めるけど、結局何を伝えたいのかわからないから。
『株式投資の未来』って抽象と具体のバランスが絶妙です。
抽象的な理論を具体的なデータでしっかりサポートしている。それは結論に客観性を持たせるだけでなく、読者の理解を助けてくれます。
適度に具体論があるから、本当の抽象的なメッセージをさらっと理解できます。それはひとえにシーゲル教授の力です。あれは凄いと思います。尊敬します。
『株式投資の未来』は素晴らしい書籍だと思います。あんな凄い理論をわかりやすく書いている書籍は珍しいと思います。
学者って難しいことが素晴らしいことだと思っている人がいますからね。読み手からしたら、シンプルで簡単に越したことはないですよね。
『株式投資の未来』をまだ読んだことない人は、是非手に取って欲しいです。
何度も繰り返し読んで下さい。
いくら解かりやすい書籍とはいえ、一度の読書で『株式投資の未来』に書かれてある本質的な抽象論をすべて理解するのは難しいと思います。
『株式投資の未来』に書いてある具体と抽象を行き来してみて下さい。
そして、書かれてある本質的な抽象論をすべて頭に叩き込んでみて下さい。具体論で終わらないでください。
フィリップモリスのリターンが高かったから、これからもフィリップモリスのリターンが高いのでしょうか?
IBMは成長の割に株主リターンが悪かったダメ銘柄だったから、これからもダメ銘柄なのでしょうか?
生活必需品セクターが最もリターンが高かったセクターだったから、これからも有望なのでしょうか?
何か偉そうなこと言いましたが、私もまだまだ学習中です。
今もベッドの上に置いてます。
私は「株式投資 第4版」のほうは読んだんですが、
「株式投資の未来」のほうは読んでいません。
両者の内容は結構違ってるんでしょうか?
どうも、こんばんは。
そうですね、株式投資の第4版とは重複するところも多少ありますが、結構違うと思います。
「株式投資」の方がより理論的で、「株式投資の未来」はより実務的な面が強い印象を持っています。
あとこれは単なるイメージですが、「株式投資」はインデックス投資向き、「株式投資の未来」は個別投資向きです。
あくまでもイメージです。
「株式投資の未来」の方が読みやすいと思います。
気軽に楽しく読めると思います。
「株式投資の未来」は2千円以上するし決して安くはないですが、買って損するものではないと思います。
ジグソウさんのお金に関わることなので勝手なことは申し上げられませんが、ぜひ1冊手元に置いておかれることを推奨します!
もちろん「株式投資」も繰り返し何度も読むべき書籍だと思っています。
久しぶりに読もうかな。
お忙しい中ご回答ありがとうございました。
内容はわりと違うんですね。
近いうちに個別株投資にも挑戦したいと思っているので、
近日中に一度買って読んでみたいと思います。
こんにちは。
ゴールデンウイークもしお時間あれば、ぜひ読んでみて下さい!
昔はETFや投資信託のみで、自分が個別株に投資するなんて夢にも思っていませんでした。
ですが、個別株にチャレンジして良かったと思っています。
米国の優良株であればボラティリティも低いし(ETFよりは高いと感じるが)、何より勉強になって楽しいですね。
hiromさん 初めまして。
通勤中読んでる本がシーゲル教授の本ですので、おっしゃっている事に成る程と感心しました。私の学生時代の成績が上がらなく、会社でも飲み込みが悪い理由がズバリ理解できました。短絡的に暗記的にやってましたが、抽象的なものを理解する事で物事の本質を知る事を疎かにした事は多々ありました。今後の自身に役立つ有り難い話です。最近まではダウ工業平均のインデックス投資ばかりで暇になった時に、このHPとシーゲル教授の本に出会いとても刺激を頂いてます。個人的にはダウの負け犬ETFやファンドがでれば興味が有ります。
パピヨンさん、はじめまして。
こんばんは。
>通勤中読んでる本がシーゲル教授の本・・
凄いですね!、あの重い書籍を持ち歩かれているとは勉強熱心なんですね。
私は通勤は専らスマホです。
ざーーとニュースを読み込んでいます。
シーゲル教授の書籍の中でも特に「株式投資の未来」は具体論が多く、説明がすんなり飲み込めるなって思っていました。
その読みやすいと思う理由をがんばって文章化してみました。
書き終わってかなり長い記事となって申し訳ないなと思いましたが、理解できたとコメント頂き嬉しく思います!
私は経理で仕事をする時も、抽象と具体の行き来を頻繁に利用しています。
連結会計とかいまだに難しくてわからなくなることが多いで、ホワイトボードに具体的な金額例を書いて考えて納得して、その後抽象化する。
まあ、いくら頑張っても抽象化できずに諦めることもありますけども。
抽象化しろ!って記事で偉そうに書きましたが、すべての局面でそれが必要だとも思っていません。
時間は有限ですから。
仕事では60%の完成度でも、とりあえず提出することが大事な局面もありますものね。
状況に応じて使い分けることも必要かなって思う次第です。
抽象化して考えるって脳が疲れて大変ですよね。。
だから短絡的に暗記したくなるその気持ちはとてもわかります。
私はこんな記事書いておきながら何ですが、、会計士の勉強でも抽象的理解を諦めて暗記で突破した分野もちょくちょくあります。
>個人的にはダウの負け犬ETFやファンドがでれば興味が有ります。
ですよね!
同じく私もです。
ダウの犬戦略を個別株でやるデメリットは、年1回の銘柄入替での税金、手数料ですよね。
ETFにすればそれが解消されるのでは!っと以前思った記憶があります。
コメントありがとうございます。
ブログを通じて、米国株投資という共通の興味を持った多くの方と出会うことができて嬉しいです。
2016年から何気なく始めたブログでしたが、ここまで続けてきて本当に良かったと思っています。
日本では投資をしている時点ですでにニッチで、さらに米国株投資をしている人は超ニッチですよねw。
それがネット空間を介して、ここまで集まれるのは奇跡だな~って思います。
同じ米国株投資家として今後ともよろしくお願いします。
Hiro さん
お久しぶりです、ダウの負け犬ETFはティッカーコードは直球で”DOG”がよろしいかと思います、世界的にも受けるのではと思います。
しかし、この名前を付けるのはブラックロックやバンガードのnaming ruleではなさそうな気もします。。。
シーゲル教授の本は株式投資の未来の法が面白いですね。ただシーゲル教授はおすすめとしてダウやSP500ではなく、世界株式のindexを勧めているところが意外でしたが、投資に正解はないので、自分で考えて試行錯誤するのが一番ですね。自分には勝手に配当が再投資をされる投資信託があっているようです。
パピヨンさん、
お久しぶりです、こんばんは。
ティッカーコード”DOG”賛成です。
いいセンスですね!w
ティッカーは分かりやすいのは一番ですからね。
米国株のティッカーシンボルは覚えやすくていいですよね~。
はい、私もシーゲル教授の書籍は「株式投資の未来」が一番面白く読みやすかったです。
しかもめっちゃ勉強になりました。
シーゲル教授はポートフォリオの半分はインデックス投資を推奨していましたが、あまり根拠がないなあと思いました。
ちょっとこの記事のテーマに繋がるのですが、シーゲル教授が米国株以外のグローバル株式も推奨している点、インデックス投資も推奨している点についてはその理論的背景を抽象的に理解することはできませんでした。
なので、私は気にせず米国高配当株のみに集中投資です。
やはりシーゲル教授も公職にある偉い方なので、色々周りを気にして書いている面もあるのかな~って邪推しています。
>自分で考えて試行錯誤するのが一番ですね。
はい、私もそう思います。
自分が納得していることが一番大事ですよね。
今回のバフェットIBM売却の際も、自分で納得してIBMに投資している人は何ら狼狽していないと思います。
自信過剰は危険かもしれませんが、自分の投資哲学を貫くことは長期投資で大切なことかなと思います。
Hiroさん
こんにちは、パピヨンです、いつも丁寧な返信ありがとうございます。
株式投資の未来のお勧め投資先として、バークシャー・ハサウェイがあったと思います。
Hiroさんはこの会社には投資はしていますか?
米国個別株投資には憧れがありますが、いま一つ踏み出せません。
ですがバークシャー・ハサウェイでしたら、世界最強のカリスマ・ファンドマネージャがいるアクティブファンドを買うような感じがします。
無配を継続しているのでNISAでなくても、いいのでは?という感じもします。
最近のバフェット氏のアマゾンの話を聞くと、改めて理解してから売買するお方だと思いました。
バフェット氏の考えやレターを読もうとしても、自分には難解ですので、今後まったり時間をかけて精読してみよと思います。
それまではダウやバークシャー・ハサウェイ投資でも、平均以上の結果が出るのはないかと思います。
Hiroさんは、シーゲル教授のエネルギーセクター投資はどのように考えますか?
20年前に買うとHappyでしたが、直近の5年だとさみしいですね。
今年は株価のリターンとパフォーマンスを見るのには絶好の年と考えます、なぜなら丁度10年前にサブプライムという恐怖の大王が降りて来て大変な事が起きましね。
それでも、225やトピックスでも配当金を再投資すれば一応プラスになりましたね。
パピヨンさん、こんばんは。
こちらこそ、ご丁寧に返信くださりありがとうございます。
>バークシャー・ハサウェイがあったと思います。Hiroさんはこの会社には投資はしていますか?
いえ、私はバークシャー・ハサウェイには投資していません。
別に毛嫌いしているわけではありません。
投資していない一番の理由は無配なことです。
一般的な無配企業とバークシャーの無配は意味が違うのは理解しています。
余剰資金はすべて資本コストを上回る投資案件に回すし、経営陣(バフェット本人)が株主利益(これもバフェット本人だか)を損なうお金の使い方をしないということが大前提でバークシャーは無配を貫いています。
フリーCFが資本コストを超える利回りできちんと再投資され続けるのであれば無配も合理的です。
というか、キャピタルゲインとして税金が繰り延べられるのでむしろ得します。
バークシャーが無配なのには理由があるし、そのバフェットのロジックは私も納得です。
ただ、単純に感情論として配当が貰えないのが嫌ということですw。
感情論ですね、ここは。
あと、バフェットと言えども常に株主価値を向上させられる投資を続けるのは困難かもしれないという思いもあります。
今回のIBM売却のように。(まあしっかり売却益出していますが。)
あそこまで運用金額が大きくなると、どうしても投資機会に恵まれない時はあると思います。
それでもなお無配を貫くことに経済的意味があるのか、畏れ多くも疑問に思っています。
ということで、バークシャーには投資していません。
ただバフェット投資をそのままパクるくらいなあ、バークシャーに投資したほうがよっぽどマシだと思っています。
>シーゲル教授のエネルギーセクター投資はどのように考えますか?
長期的には楽観していますよ。
やはり外部環境的に株価は恒常的に低空飛行しがちなセクターだと考えています。
配当再投資が有効に機能し易いかなあと思っています。
とは言え、これも私の素人考えに過ぎません。
ポートフォリオにエネルギー株が入り過ぎないように気を付けながら、やや強気に投資を続けたいです。
ところでですね、この「エネルギーセクターの株価は長期的に割安で放置されるかもしれない!」という発想は素人の私でも持つくらいですから、他にも同じことを考えている人が必ずいるんです。
その客観力は大切だと思います。
自分だけが知っている秘密の情報何てこの世にないくらいに考えるべきだと思います。
ググれば何でも情報出てくる時代です。
でもでも、それでもなお、「エネルギーセクターの株価は長期的に割安で放置されるかもしれない!」という発想の価値は高いと思っています。
なぜなら、長期の話だからです。
短期的パフォーマンスを犠牲にして、長期的に我慢強く投資を継続できるのは機関投資家には無理で個人投資家にしかできないことです。
誰でも思いつくような発想であっても、実際にそれを行動に移せる人はごく僅かなはずです。
エネルギーセクターへの配当再投資には期待していますよ~。
サブプライムショックから10年ですね、そういえば。
あっと言う間ですね。
当時大学生で「何か大変そうだな~」って他人事のように(実際他人事ですが)思っていました。
暴落は怖いですが、暴落の恐怖こそ株式投資の利益の源泉という見方もできます。
不謹慎かもしれませんが、一度くらい暴落を経験してみたいものです。
ブログはウォッチしていつも拝読しています。
非常に興味深い記事ありがとうございます。
私はもう結構いい歳になってしまいましたが、まだまだこれからやりたいことがたくさんありますし、できると思っています。
あなたが書かれるような素晴らしいブログに出会えたこと、また同時に米国株を使った資産運用のテクニックなど、本当に必要で価値のある情報をタダで得られる今の時代に感謝しております。
ありがとうフィンテック。
ありがとうございますHiroさん。
心より感謝しております。
happyalifeさん、どうもご無沙汰しております。
お忙しいところ、いつもブログ読んで下さってありがとうございます。
私のブログはまだまだ未熟なところたくさんありますが、少しでも価値ある情報お届けできるようこれからも頑張ります。
ブログに限らず仕事でも何でも、自分が社会に対してできることをコツコツやっていくしかないなって思います。
結局どれだけ社会と自分を客観的に見れるかがすべてだなって最近よく思います。
だからこそ、学歴とか資格とかってそれ自体に意味は全くないし、むしろ有害な時さえあります。
有害って言うのは、会計士とか弁護士みたいに一般的に偉そうな資格持っている人はたまに客観性を失っている人がいるんですよね。
「俺は会計士だぞ、先生だぞ!」みたいな勘違い野郎がちょくちょくいますね。。
資格それ自体にお金を払ってくれるお客様はこの世に一人もいないっていう当たり前の事実をわかっていない人、たまにいます。
この社会の一員として仕事をしてお金稼いで生きる以上、社会人としての自分を客観視できなかったらオシマイだなって思います。
私は投資の専門知識も大してないし、投資経験も短いです。
でもちょっと会計知識はあるし、ちょっと投資経験はあります。
そんな自分がブログで提供できる価値はほんの僅かだってわかっていますが、それでも自分のやれる範囲のことを謙虚に愚直に続けていきたいです。
新しい会計事務所に転職して、素晴らしい所長さんに出会えたっておっしゃっていましたよね。
今は経理系のお仕事はしんどい時期ですよね。
大変だと思いますが、お仕事がんばって下さい。
くれぐれもお体を大切になさってください。
Hiroさん、初めまして
いつも楽しく拝見させてもらってますし
非常にためになってます。
今まで日本個別株で運用してましたが、皆さんがお勧めするシーゲル赤本読んで米国株始めました。
日本のインデックスを諦めていたところ、米国株に開眼した感じです。
同世代ですし、これからも応援しています。
抽象化、大事ですよね!
ポテさん、初めまして。こんばんは。
私もインデックスのみですが、かつては日本株にも結構投資していました。
やはり投資について迷い調べ考えていくと、米国株投資という結論に行き着きますよね。
私も偶然「株式投資の未来」を読んで、ポテさんと同じように開眼した感じですが、多分遅かれ早かれ米国株投資という結論に至ったと思います。
米国株投資が有利なのは、過去のS&P500チャートという事実もあるのですが、米国という国家のあり方が根底にあると思っています。
ちょっとウザい理屈屋っぽく思われそうですが、これも具体と抽象ですよね!
具体→S&P500は右肩上がり
抽象→アメリカという国家の運営方針、法制度のサポート、高い教育水準
抽象側を理解することで、米国株への長期投資が有効だって確信に至れます。
具体(チャート)だけだと弱いですよね。
まあチャートも過去の実績として強いサポート材料には違いないですが。
同世代なんですね!
周りに誰もカブ友いないので嬉しいです。
今後ともよろしくお願いします。
こんにちは
いつもありがとうございます。
>書籍に書かれている本質的な抽象論を理解するため
すごくよくわかります。
私も「バフェットからの手紙」やタレブの「まぐれ」や
ハワード・マークスの「投資で一番大切な20の教え」を何度も繰り返し読んでいますが、
毎回、新しいことに気づかされます。
経験を積むことでしか見えてこない抽象論を理解できるようになると、
とても味わい深い「知恵」になりますよね。
「あっ これって そういうことだったんだ」というように。
こんにちは。
「知恵」っていい言葉ですね!
知識と知恵は同じような字面ですけど、かなり異なるニュアンスを持っていますね。
知識は単なる暗記に終始している感じですけど、知恵はその知識を自分なりに使いこなせるまでに吸収しているイメージです。
知識を自分の中で抽象化して理解できたものが、知恵でしょうか。
もっと言うと、その抽象化した知識を実生活の具体に落とし込めるようになったものが知恵なのかもしれません。
「バフェットからの手紙」は何度も繰り返し読むべき本ですよね。
てか繰り返し読まないと理解できない本です。
私正直言って、バフェットからの手紙で未だに腑に落ちて理解できないところあります。
バフェットからの手紙って、ちょっと理論っぽくて難解な面はありますが投資本の中で圧倒的に勉強になる本だと感じています。
万人に勧められる本だとは思っていませんが。
ある程度、会計学とか学んでおかないとすべての理解は難しいだろうなって思います。
また読んでみようと思います。
これらの良書を何年か経過してから読み返すと、また新たな発見があるんだろうなって思います。
自分の中に経験という「具体」が積み重ねられるこそ、今まで気づかなかった「抽象」に気付くっておっしゃる通りあると思います。
コメントありがとうございました!
hiroさんらしさ全開で好きな内容でした。三度読みしてしまいました。
ちなみに私は工学の世界から実務をやってる人間なので、いつも具体からイメージします。でも具体データのトライアンドエラーから抽象=理論を見つけ出すみたいな。理論派の理学屋さんとは噛み合わなかったりします。効率は悪い、でも事実の中にこそ真の解があると思ってます。シーゲル先生は理論ありきではなく、事実先行で理論化を計ったと言うのが私は好きなところです。
それはさて置き、お願い&提案
hiroさんのブログでファイナンス基礎講座をお願いできないでしょうか。投資のためだけでなく、普通のサラリーマンも基礎的知識は必要な昨今。でもとっつきにくくて毛嫌いされる分野。hiroさんの当たり前が我々にはいつも新鮮なんです。hiroさんがブログ展開してくれると面白そう。てか私が教えを受けたいのです。御検討お願いします
三度読みありがとうございます!
長い文章になってしまいましたが、そこまで読み込んで頂き光栄です。
自分が以前から思っていたことを言語化してみました。
確かに現実社会では具体から入った方が効率的な場面が多々ありますよね。
それは私も実感しています。
私の意見は、あれですね、ペーパーテストの「お勉強」の作法ですね。
私はペーパーテストは大得意なんですが、それと仕事の実務って真逆な面があったりもして社会人になって色々苦労したこと失敗したことありました。
研究って仮説を立てて具体的なデータを集めて、真実を探っていくというのが基本スタンスですよね。
世の中って理論で動きませんよね。
感情でみんな動きます。
ストーリーは人の共感を集めます。
私はどちらかというと理論派だったのですが、これじゃ実社会で通用しないと思っていますね。
>シーゲル先生は理論ありきではなく、事実先行で理論化を計った
そうですね、そこが一般読者がすんなり理解できるポイントなんだと思います。
お願い&提案の件、ご提案ありがとうございます。
検討します。
と言っても、体系だったアウトプットすぐには実現できませんが。
ちょくちょくブログ記事にしていこうと思います。
あとこういうのはメルマガで定期的に配信したほうがいいのかなあとも思います。
どうでしょうね~、仕事で忙しいサラリーマンの方が定期的にファイナンスについてメルマガ来てもそれを読み込む余裕は普通はないだろうな~とも思います。
(私なら途中から放棄すると思う。。)
あまりお勉強お勉強していない楽しく読めるものを作りたいものです。
「意識高い系」な記事やメルマガはなるべく控えたいです。
考えます!