FYI
2015年3月から直近2018年3月末までのS&P500とナスダック総合指数の予想PERの推移です。
(出典:ウォールストリートジャーナル)
予想PERの推移ってググってもあまり出てこない気がするので、貴重な情報かなと思い共有したく記事にしました。青がS&P500で赤がナスダックです。
直近のS&P500の予想PERが16.8倍でナスダックが21.7倍です。PERだけで判断できるわけではありませんが、どちらも特段割高と言える水準ではないと思います。米10年債利回りは3月28日深夜現在2.75%ですが、PER16.8倍から計算されるS&P500の益回りは5.9%です。まだまだ債券より株式の方が魅力的です。
ハイテク株はバブルでいずれ崩壊するのではと囁かれることも多いですが、バリュエーション的に割高な感じはしてません。S&P500よりナスダック総合指数の方がPERが高いのは、ナスダック構成企業の利益成長率が高いから当然と言えます。近年のナスダック上昇に寄与している主要企業はアップル、アマゾン、アルファベット(グーグル)、フェイスブック、ネットフリックスあたりです。
ただし、WSJはハイテク株に対して警戒すべしという論調です。
予想株価収益率(PER)でみるとナスダック指数はこの1カ月、S&P 500種株価指数を28%上回って推移。過去3年の平均ではこの差が22%だった。この数字が示すのは、ハイテク株を覆っている新たなリスクがまだ十分織り込まれていないということだ。
WSJより
今の市況は「ハイテク株」ということで味噌もクソも一緒にしているように思います。ISRGやALGN、NVDAなんか、(代替企業があるとしても)無くなれば世界中が困るような気がします。
言葉はすごく大事だと思います。言葉が思考を規定します。
「ハイテク」や「ヘルスケア」、「エネルギー」などの言葉は使い勝手がよくて便利ですが、議論が抽象的に終わってしまう危険もありますね。
個別企業をきちんと見るのは大切なことだと思います。
勉強不足でISRGとALGNは分かりません。NVDAの半導体はこれからのAI時代に欠かせないものですね。
NVDAが開発の一部を担った「任天堂スイッチ」には大変お世話になっています。楽しいです。
横からすみません。Algnは矯正の会社で、ワイヤーじゃなくてマウスピースで歯が動かせるので従来の矯正の面倒さからしたら凄い画期的です!
今私もアラインテクノロジーのマウスピース矯正やってます。
歯医者に通う回数がすくなく、ワイヤーの邪魔なく歯も磨けるし、目立たないので回りにお勧めしまくってます。
矯正始めたときに株買おうか悩んでいたら今は2倍以上になってしまいました…涙
アライン・テクノロジーという名前なんですね。
歯の矯正をやっている会社ですか、それは全く知りませんでした。歯医者には最近よくお世話になっているのですが。
装着しても周囲から気付かれないのはいいですね。歯の矯正器具って結構目立ちますから。
矯正の機能性だけじゃなくって、人に気付かれずに矯正したいというニーズをうまく汲み取っているから儲かるんでしょうね。
そういう人の感情的な需要を吸い上げて、素早く商品化するのが米国企業は上手な印象があります。
情報ありがとうございました。勉強になります。
アライン・テクノロジー、覚えておきます。
こんにちは
hiroさんの仰るとおり予想PERでは特段割高感はありませんがCAPEなんかでみると歴史的水準まで上がってますよね。色々な指標があってどれが必ずしも正解でないところが株式投資の難しいところですよね。僕より頭のいい人達が集まってコンピュータを使って分析しまくっても市場平均に劣後する世界なので、あんまり予想に時間をかけても無駄なので配当株を買いまして下落時の心の安定剤にするくらいしかできません。下落時にこそ分散投資の重要性が発揮されるはず、、と思いHDVを買いつけました。hiroさん個人的には今の米国市場フェアバリューだと思われますか?
こんばんは。
一つの指標で割高割安を判断するより複数の指標をしっかり見た方が安心ですね。
CAPEは割高だってずっと言われきました。
最近、米国銘柄分析記事を更新して思いますが単年の純利益は一時的な要因でかなりブレます。
なので過去の過去10年平均利益で測るCAPEはそれなりに使える指標だと思います。
そう言えば、今年から過去10年のデータからリーマンショックの影響が除外されますね。あれから10年、月日が経つのは早いです。
CAPEなど過去10年の平均データを取る指標を見る時はちょっと注意が必要です。特に前年比較する時は。
HDVいいですね。HDVの占める割合が20%を切ったら少し買い増そうかなと思います。
最近、NISAはETFが安心かな~と思ってきました。NISAで保有している個別銘柄はほぼ全部含み損です。。
>hiroさん個人的には今の米国市場フェアバリューだと思われますか?
はい、割安とは全く思いませんがフェアバリューだとは思ってます。
フェアバリューというのは長期的に実質リターンで6%~7%は狙えそうという意味です。