新NISAではS&P500指数を買うのが個人的オススメ

2024年から始まる新NISAは期待以上の内容でした。上限投資枠1800万円で非課税期間は永久です。これを使わない手はないです。

NISA口座で得た投資利益は非課税になるわけですが、何よりも重要なのは大儲けすることよりも損しないことです。損してしまったら非課税もクソもありませんから。

そういう意味ではNISAではインデックスファンドを買うのが安全な選択肢と言えます。

日本株、米国株、全世界株、日本を除く全世界株など色んなインデックスがありますが、個人的には米国株(S&P500指数)を推します。

S&P500にはアップル、ナイキ、ウォルトディズニーなど世界的帝国企業が多数存在し、利益率は非常に高く株主利益を最重要視しています。厳格な規制、監査により不正な会計処理、証券取引で損を被るリスクも低いです。

アメリカ1国集中投資のリスクを感じるかもしれませんが、S&P500を構成するような大企業はグローバルでビジネスを展開しており、実質的には全世界投資です。米国の安全な資本市場を通じて全世界に投資できます。

2022年を通してS&P500指数を買いやすい環境になってきた

この10年超、S&P500指数をアウトパフォームできるアクティブファンドはほとんどないという状況でした。

テクノロジー株を中心としたハイテクグロース株が一本調子で上がってきたからです。敢えて逆張りでアマゾンやアップルをポートフォリオから外したりすると、大抵は投資パフォーマンスは劣る結果になりました。また、相場が安定してボラティリティが低い時期は短期売買で儲けることも難しいです。

確かにこれまでS&P500指数の投資は儲かってきたけど、これほどGAFAMの割合が高まってくると、いつか反動が起きると言われ続けてきました。

そう言われ続けて3年4年と経ち、ようやく2022年にそれが起こりました。コロナをきっかけとした財政バブルと供給減のダブルショックでインフレが起き、金利が上昇した結果、投資回収期間が長いグロース株が暴落しました。

以下、年初来のS&P500指数と主要テクノロジー株の株価下落率です。

(グーグルファイナンスより)

S&P500指数の20%下落もなかなかなものですが、ハイテク株はそれ以上に下落しています。テスラの70%暴落はビビります。グラフに載せることできなかったですが、メタも同じくらい落ちましたね。

これまでS&P500指数に占めるハイテクセクターの割合は拡大し続けてきましたが、2022年でいくらか落ち着きました。

次に為替。

今年1ドル150円付近まで円安ドル高が進みましたが、米国のインフレ一服および日銀の方針転換により現在は1ドル132円台まで戻ってきました。

以下は直近5年のドル円チャートです。

(グーグルファイナンスより)

こう見ると、数年前よりまだまだ円安水準ではありますが、ピーク時よりはかなり円高に戻ってきました。

2023年は今年の流れそのままか?

2023年の相場はどうなるでしょうかね。

個人的にはハイテク株はまだ復活しないかなと思います。米利上げペースはだいぶ遅くなるでしょうが、利下げまでいくとは思えません。雇用市場はまだホットですし。しばらく高金利が続きそうな予感がします。

GAFAなどテクノロジー株が2022年ほど暴落することはないでしょうが、株価の上値は重いと思います。再びS&P500指数に劣後する可能性も十分あります。

為替はどうでしょうか。

アメリカは景気後退、日銀は実質利上げに踏み切っている、という2点を考えると基本は円高ドル安方向だと思います。

ただ資源高で経常的な円売りがかつてより発生するようになっている点を考慮すると、以前の1ドル110円台はさすがに厳しく、戻っても125円前後ではないかなと素人予想です。

1ドル120円台まで円高になってくれると、だいぶ円を売って米株(ドル)を買いやすくなります。

2024年スタートダッシュを切るべく2023年は雌伏の時か

もし2022年が新NISAの開始年だったら悲惨でした。米株を買っていたら今頃株安円高のダブルパンチで意気消沈してます。「もう投資なんてやらない!」となっていた人が続出していたかもしれません。

しかし幸いにして、2024年は米株S&P500指数を買いやすい環境になっている気がします。ハイテク株は下落し、為替もマシな水準になってきましたから。

来年2023年はあまり投資しない予定です。配当も再投資せずにドル預金のまま保有かな。そして、満を持して2024年の新NISAでスタートダッシュを切りたいです!