バロンズ推奨銘柄のご紹介

バリュー株とグロース株の相関関係はかつてないほど薄れています。

大規模な財政出動による流動性増加がもたらす景気活性化、インフレ率上昇を考えればバリュー株が有利な環境に見える。

しかし、それにしては盛り上がらない債券利回りを見るにつけて、やはりコロナ禍以前と変わらずテックを中心としたグロース株が強いんじゃないかという気もする。昨日は米10年債利回りは1.2%台まで下がりました。ここまで下がるとは驚きです。

バリューを買えばいいのか、グロースを買えばいいのか投資家みんな悩んでいるところです。

そこで、バロンズはこう言います。「もうバリューとかグロースとかいう区分で悩むのは止めた方がいいんじゃないの」と。

そうじゃなくて、長期的に保有できるクオリティ株をしっかり保有しておこう。さすれば報われるはずだと。

バリュエーションも大事だから、そこそこ割安(Relatively Cheap)なクオリティ株を拾っておけばいいのではないかと提言しています。

バロンズはRelatively Cheapなクオリティ株を11銘柄紹介しています。

・フリーキャッシュフロー利回りが高い
・負債が少ない
・過去のリターンが優秀
・PERが一定の水準以下
という基準を設けているそうです。

バロンズ推薦のクオリティ株をメモしておきます。覚えてる8銘柄だけですみません。

ファイザー(PFE)
メルク(MRK)
テキサス・インスツルメンツ(TXN)
パーキンエルマー(PKI)
ラボラトリー・コーポレーション・オブ・アメリカ・ホールディングス(LH)
クエスト・ダイアグノスティクス(DGI)
クロロックス(CLX)
キャボット・オイル・アンド・ガス(COG)

PKI、LH、DGIは初めて聞きました。四季報で調べたところ分析機器メーカーみたいです。財務データ見たことありませんが、頭の片隅に入れておこうと思います。

メルクやファイザーもリストにありますし、今はヘルスケアに妙味があるという判断でしょうか。

ちなみにクオリティ株って?

バリュー株、グロース株の定義も曖昧ですが、クオリティ株の定義もまた曖昧です。明確な線引きは難しく、人によって解釈は異なるでしょう。

参考までにiシェアーズ・MSCI米国クオリティ株ETF(QUAL)の主要銘柄は以下です。

フェイスブック(FB)
ナイキ(NKE)
マイクロソフト(MSFT)
アップル(AAPL)
ブラックロック(BLK)
ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)
エヌビディア(NVDA)
マスターカード(MA)
ターゲット(TGT)
ビザ(V)
アルファベット(GOOGL)
ユナイテッドヘルス(UNH)

なんか優良グロース株の集まりという感じがします。バロンズが選出しているクオリティ株とはだいぶ毛色が違います。

でも、確かに迷ったらバリューもよりもグロースに頼った方が安心感はありますね。

とりあえず分散するしかない

最近の相場環境あまりに不透明ですよね。金利も下がったり上がったりするし、景気循環株が強いと思いきや、一転してハイテク株が強い日もあるし。

アメリカはワクチン接種が進んでコロナ禍を乗り越えて、これから大きな景気回復が訪れそうな予感がするものの、債券市場は盛り上がってないです。むしろインフレ率は上がらない、景気も良くならない、というメッセージを発しているように感じます。

最近の金利低下は一時的という報道もたくさん見ました。ショートスクイーズが影響しているとか何とか。ここから、金利はまた上がっていくだろうと。

ただ、やっぱわからんよ。マーケットもフラフラしててどっちつかずな感じです。みんな迷ってるんでしょう、きっと。

こんな毒にも薬にもならぬこと、わざわざブログに書く価値あるのかって感じですが、クオリティ株を中心に分散投資するしかない。安牌に行くならインデックス。そんな相場環境じゃないでしょうか。