衣食住への支出をどうするかってQOLに関わる重要な意思決定です。その中でも特に生涯で大きな支出となるのが「住」です。

持家にすべきか賃貸にすべきかとかって、一定のサイクルでマネー誌やヤフーニュースなどで取り上げられる永遠のテーマです。それはみんな関心があってアクセス数が稼げるからです。住居をどうするかという問題は、ほぼすべての社会人がぶち当たる問題ですから。実家暮らしの人は別として。

で、持家か賃貸かの比較はさて置き、私は今のところ賃貸派です。てか独身だし家を買う理由は今のところないです。住宅ローン利用するために、敢えて家を買うことが今後あるかもしれんけど。

母親、父親、子供という世帯よりも、今は単独世帯の数が最も多くなっています。単独世帯ってのは若い学生から、私の様な社会人、配偶者を亡くした方も含みます。

2015年の国勢調査によると、単独世帯の割合は全国で34.5%です。東京だけに限れば、単独世帯の割合は47.3%にもなります。私もこの47.3%に含まれます。一方で、夫婦と子供から成る世帯は全国で28.8%です。

一昔前、私が子供だった頃は、世帯と言えば両親と子供2人くらいというパターンが最も多かったですが、今は単身世帯がマジョリティーになっています。セブンイレブンやファミマにあれだけ一人用のお惣菜が売られているのも当然ですね。

 

 

コツコツ株式投資で蓄財を頑張っている人には、私と同じように独身ひとり暮らしでサラリーマンしている人も結構多いのでは推測しています。

ひとり暮らしって大変ですよね。最初想像していたよりも、色んな出費が重なってなかなか思うように投資のタネ銭が貯まらないことも多いと思います。特に引っ越したばかりで、日々のルーティンが出来上がるまではストレスも多いし、小さな備品とかの出費が意外に掛かるもんです。

お金を貯めるには、カフェ代とか小さな出費を絞ってもストレスが増えるだけなのでお勧めしません。そのストレスを発散するのにまたお金が掛かるという悪循環にも嵌るかもしれません。やはり、大きな固定費を削るのが原則だと思います。

固定費を削るって、企業経営でも家計でも大切ですね。企業の倒産って、結局固定費を負担できなくなって起こることです。

ひとり暮らしをする上で、最も大きな固定費となるのが家賃です。誰だって、なるべく快適でいい家に住みたいって思うもんです、そりゃ。

1Rより1Kがいいし、1Kより1DKの方が広くていいでしょう。駅から5分以内が楽だし、周りにスーパーやコンビニ、薬局がたくさんあった方が便利です。浴室乾燥機があれば雨の日めっちゃ便利だし、ユニットバスより風呂トイレ別の方が嬉しいです。宅配ボックスがあったらいちいち荷物受取のために家にいる必要もないです。1階はゴキブリできるから嫌、できるなら5階以上がいいって思う人も多いでしょう。木造よりも鉄筋RCの方が防音機能高いし、万が一大地震が起きた時も安心です。

こんな感じで、家を選ぶときの判断ポイントはたくさんあります。家探ししたことがある人はわかると思います。で、当たり前ですが、条件が良くなればなるほど家賃が上がる。

都内ひとり暮らしで言えば(都内と言っても一括りにはできない面あるけど)、個人的にこんなイメージ。
家賃5万円未満・・・ボロい、風呂なし、トイレ共同、築年数古い。
家賃5万円~8万円・・・最低限の住居機能はある、でもどこかで妥協する必要ある。
家賃8万円~・・・綺麗な住居で築年数も浅め、満足できる。

感覚なんですが、月8万円以上払えば都内でも結構良質な家に住める気がします。6万円前後だと狭かったり、駅から遠いとかちょっと不満があるかも。ちなみに、私は家賃6万円で1Rです。まあ狭い。

住宅にどれくらいコストを掛けるかは個人の価値観によって違うけども、私の考えを言えば、ひとり暮らしの人なんて借家にそんなお金かけるべきではないと思います。多少、住居のクオリティーやロケーションに難があっても家賃の安さを重視したほうがいいと思っています。

それはひとり暮らしの者にとって、住居費とは大変コスパが悪い出費だからです。だって、ほとんど家にいないでしょ。。平日の昼間は仕事でいなはずです。仕事が忙しい時期なんかは、ただ寝る為だけに家に帰る日もあるかもしれません。

結婚してパートナーがいる人、特に子供がいる人は、住居にお金を掛けるのも合理的だなって思います。自分が家にいない時でも、子供や奥さんがいれば住居は稼働しています。特に子供がいればね、良質で綺麗な家に住ませてあげたいという思いも出てくるでしょう。

ひとり暮らしって住居の稼働率が低すぎんですよね、思うに。家賃 / 稼働時間(家にいる時間)を算出したら、圧倒的に一人暮らしの人の数値が高いはずです。

 

よく車の維持コストは高いって言われるじゃないですか。
大学生の頃、父親の友人からトヨタの旧世代型のプレミオっていうセダンをだだで貰って喜んで乗っていました。まだ大学生だったんで、あまりマネーの勉強とかしてなくて、車の維持費なんてあんまり考えてなかったです。

そしたら、高い高い。車検代とかガソリン代とかバイト生活の学生にはあまりに高額でした。卒業する前に、結局車は手放しました。

別に学生にとってだけでなく、普通の社会人にとっても、車の維持費って馬鹿にならない金額だと思います。家計で住居費の次に掛かっているのが、自動車関連コストって人も多いと思います。

車のコストが高く感じる理由は、多分さ、ひとり暮らしの住居問題と同じだと思うんですよね。つまり稼働率が低すぎるってこと。だって、仮に通勤に車を利用しているとしても、1日の大半は駐車場に置いているだけでしょ?
1日の内に、車に乗っている時間なんてほんの数%でしかないはずです。

車所有の稼働率は、ひとり暮らしの住宅の稼働率よりさらに低いと思います。そりゃ、車保有のコストを高く感じるのも無理ありません。車を保有する恩恵よりも、車を保有するコストの方が高く感じてしまうのは当然だと思います。車保有のコストが高いのではなくて、稼働率が低すぎて車保有の恩恵が少ないから、そう感じるんだと思います。

「いつかはクラウン」の時代は、車を所有することがステータスだったようです。当時の感覚は知らんけど。でも、今は車保有をステータスに感じる人は少ないと思います。既婚者も含めて、周りで車を持っている人はほとんどいません。

 

ひとり暮らし、特に社会人なり立ての若い人は、高い家賃払っていい家に住むよりは、家賃節約してもっと別のことにお金使ったほうがいいと思いますけどね。株式投資ブロガーの私としては、その家賃節約して浮いたお金で米国株買いましょう!って言いたいところですが、別に無理に投資しなくてもいいと思います。

浮いたお金で、本買って勉強したり、旅行したり、彼女を高級ディナーに連れていったりしたほうがよほど楽しいんじゃないかなって思います。

女性の場合はね、セキュリティーの関係であまりにボロい家に住むわけにはいかないでしょうけど。男はさ、多少ボロくても家賃を安く抑えた方が、結果として楽しい社会人ライフを送れると思いますよ、個人的な意見ですが。

固定費を抑えるって大切だと思います。