石油開発支援最大手のシュルンベルジェ(SLB)に約25万円投資しました。
SLBは僕の「3大しんどい銘柄」の一つです。
(残り2つはアッヴィとIBM)
2017年6月に約50万円投資(@69ドル)
2017年12月に約20万円投資(@62ドル)
そして、今回3度目の投資(@52ドル)
最初去年6月に69ドルで買った時は、「2014年の110ドルからかなり落ちたな~。いいタイミングかな~」と思って拾いました。そしたら、その後もズルズルと下げて今の株価はなんと52ドル。含み損率25%くらいあります。ナンピン地獄が始まるのではないか・・と恐れています。
SLBは市況株なので、コカ・コーラやジョンソン&ジョンソン等の景気安定株と同じ目線でバリュエーション評価はできません。2018年予想PERは23倍ですが、これが高いのか低いのか判断付きません。PER23倍が妥当かどうかは今後の利益推移次第ですが、原油価格は上がったり下がったりで予想が難しいです。というか、SLBやXOMのような市況株の評価にPERは使えませんね。一応チェックはしますけど、ほんの参考程度です。
実はSLBは2016年度と2017年度は2期連続で最終赤字です。ただし営業利益ベースでは黒字ですし、営業キャッシュフローもプラスです。配当性向は100%を超えていますが、一株当たりフリーCFに対するDPS(一株当たり配当)の割合は78%でまだ余裕はあります。
と言っても、余裕綽々とは言い難く、今の利益水準のままだと大幅な増配は難しいと思っています。実際この3年間DPSは2ドルで据え置かれています。連続増配企業ではありません。
SLBは私のポートフォリオの中でも高いリスクを感じている銘柄の一つです。やはり、石油エネルギーの未来は予想できず、50年後もし石油が世の中から消えていたら、僕のSLB株(XOMも)は紙クズになってしまうのでは・・という危機感を持った状態で投資を続けています。
では、なんでこんなハイリスクな銘柄に投資しているのか?
それは、、「マーケットはエネルギー株の未来に悲観的になり過ぎている」という可能性に賭けているからです。SLBの配当利回りは4%近くまで上がってきました。減配することなく頑張ってもらって、今後の利益回復時に大きく増配してくれれば、長期での投資リターンは高くなるのではないか・・と期待して。
そんな自信があるわけじゃないです。ちょびちょび投資を続けてポートフォリオの5%程度まで増やせればいいかな~と思ってます。正直怖いです。この分野では最大手で財務が安定している点は安心材料ですが、石油エネルギーの未来がどうなるか予見できないですし、高いリスクを感じてます。このリスクが将来報われたらラッキーです。
SLBはエクソンやシェブロンなどの石油開発を支援する企業です。油井調査やワイヤーライン検層、掘削のサポートをします。詳しいことは知りませんが、その仕事内容は高度なハイテク技術に支えられているそうです。万が一、石油エネルギーが使われなくなる時代が来たとしても、シュルンベルジェの技術は社会のどこかで活用されるのではないか、、グーグルかどっかが買収する可能性もあるのでは、、などと勝手な想像をしています。
今のところ、エネルギー銘柄はエクソンモービル(XOM)とシュルンベルジェ(SLB)の2頭体制です。2つ合わせてポートフォリオ全体の10%が限界かな~というところ。もしかしたら、もう一つBPやシェル等の石油メジャーを追加するかもしれません。
不安感一杯ですが、これからもエネルギー株への投資は続けていきます。
(参考記事)
【SLB銘柄分析】シュルンベルジェは石油メジャーの開発を支援するハイテク企業
こんばんは
石油関連は、振れ幅が大きいですね
国内株式に投資していた時は、JX(JXTG)に投資していと500円台半ばから400円台を割り込むところまでナンピンして……結局、このJXTG株を売却したお金が今の米国株投資の資金になってます。
今夜はCSCO とVを計画通りに追加購入しました。選挙後で株価が高いですが…逆ナンピンの気概が長期投資に必要と感じてます。
まだまだ長い投資人生です。
市場に居座れるように、Hiroさんのブログで勉強をさせてもらいます。
いつも有難うございます
こんにちは。
つい最近までは需要はひっ迫して原油価格は上昇すると言われていましたが、圧倒言う間に逆の流れになりつつあります。
誰も原油の在庫と需要を正確には把握してない証ですね。ましてや私がわかるはずがありません。
市況銘柄なのでどうしてもボラティリティは高くなるし、ましてや最近は石油エネルギーに対して懐疑的な人が多いです。
機関投資家によっては石油銘柄に投資しないポリシーを掲げているところもあります。
そういった売り圧力がリターンを高め得ると思っています。
ただし自信はないです。悲観的なマーケット以上に実態が悪化する可能性もありますから。
>逆ナンピンの気概が長期投資に必要と感じてます。
わかります。ナンピンより逆ナンピンの方が難しいですよね。
シーゲル教授の書籍を読む限り、優良銘柄に逆ナンピンし続けることが正解です(フィリップモリスは例外)。
きっと報われると思います!
Vは9月決算でしたかね。そろそろ銘柄分析アップデートできるかと思います。
Hiro さん
Vの銘柄情報、アップデートを楽しみにしています。
ナンピン……ノーマルナンピンは損失拡大のリスクが有るし、逆ナンピンは機会損失のリスクも有るし…長期投資では悩む場面が多く遭遇しそうですね。
順逆ナンピンともに合理的ならば、勢いで突き進む勇気も必要ですが……うーん、近頃のGEの例みたいにナンピン底無し沼も怖いですよね
そう考えると逆ナンピンの方が希望に向かって突き進むポジティブなイメージですかね、たぶん。
ノーマルナンピンは、ぶら下がっている命綱が切れる恐怖。
リバースナンピンは、踏み板が抜ける恐怖。
結局、恐怖心を制御する合理的な理性を鍛えるのが長期投資に必須な素養になるんですかね、たぶん
今夜はSTZかMDTの買い増しの予定です。
いつも有難うございます
こんにちは。
はい、ビザの財務を見るのは私も楽しみです。
あと9月決算企業と言えばアップルです。
アップルを優先的にアップデートするつもりです。できれば明日にでも。
ビザはもう少々お待ちください。今月中には更新しますので。
>逆ナンピンの方が希望に向かって突き進むポジティブなイメージ
そうですね!
しかも凄いのは、逆ナンピンをしても市場平均をアウトパフォームすることができるという過去の事実です。
『株式投資の未来』を読んでそれを知ることができたのは大きな財産です。
フィリップモリスは別ですが、アボットやコカ・コーラなどの優良企業を多少高いPERでも逆ナンピン続けていくだけであれだけ高リターンを得られるというのはすごいです。
キャッシュキャッシュキャッシュですね。
「収益、収益、そして収益」とピーターリンチも言ってます。
MDTいいですよね!
私もMDTは買い増したいです。
医療機器は製薬より安心してホールドできます。
新興国ETFのVWOはかなり割安だし、良いと思う。配当利回りも2.67%とまぁまぁ。
新興国はかなり下げましたね。
WSJはまだ買い時じゃないと数カ月前に言ってました。
個人的にはあまりウォッチできておらず、意見を述べることができません。
新興国も長期投資ではそれなりに有望かと思うのですが、私は今のところ米国株一本でいく方針です。
利回り2.7%は確かにインデックスとしては高いですね。
さすがhiroさん、ドMですねっ!(失礼!
毎日ブログ拝見させております。
お世話になっています(^^)
リスクを取らなければリターンも無い。
凄くわかるのですが、実際自分のお金を投資してみると重みが違いますよね。
私もアップルには可能性を感じているのですが、最近不安になるニュースも多くなかなか悩める所です。
スタバが凄く好調で利益が30%くらい
あるのですが、これを売って安めのアップルとかAmazonを買ってみようかと思ったりするのです。
hiroさんは利益が出た銘柄で
他の期待していて、現在安めの株など買ってみようかと思ったりは考えたりはされるでしょうか。
hiroさんの投資スタイルでは無いかと思いますが、よければ考え方を参考にさせて頂けたら光栄です。
毎日ブログ拝見させております。
お世話になっています(^^)
リスクにリターンが見合うのか微妙なところではありますが、SLBはHDVにも入っており一定のクオリティは担保されていると思っています。
自分で財務情報を見ても、目前の減配リスクは低いかなと感じました。キャッシュフローはちゃんと出ています。
アップルはすごく有望だと思います。自分も含めてiPhoneから他のスマホに変更する人ってなかなかいません。
iOSの強みなのか、ブランド力なのかわかりませんが。
私個人の率直な意見を言うと、何となくスマホ欲しいなと思って一番メジャーなiPhoneを特に他機種と比較せずに選び、それを変更する理由がないくらいiPhoneが使いやすいので今まで使い続けています。これからも変える気はありません。
私のようにITに強くない人にとって、身近なITデバイスを変更するのは精神的にしんどいです。多少高くてもiPhone使い続けます。
同じような人は少なくないと思います。
バフェットが買っているからというわけではありませんが、AAPLはやはり有望な銘柄だと思います。
財務データも素晴らしい。
スターバックスは業績よかったですね。
ただWSJによると、すでに好業績は株価に目一杯織り込まれているだろうとのことです。
それを信じるとすると、スタバ売ってアップル買うのはいい選択肢かもしれません。
ところで、来年2月に中目黒にスタバの高級店「ロースタリー」ができるそうです。
楽しみです。行ってみます。
上海では最初は2時間待ちだったそうです。
私も利益が出た銘柄は売りますよ。
先日はPFEを売ってABBV買いました。
基本的にポートフォリオの5%を限度にしているので、それを大きく超えた銘柄は売却の可能性あります。
ただ、税務的な問題があるのでなるべく売らずにポートフォリオを調整したい気持ちが強いです。
それこそXOMは5%を大きく超えているので、中期的に5%に落としたいです。
こちらこそ、いつもありがとうございます!
Hiroさんは思ったよりもリスキーな取引をするんですね!自分は市況に大きな影響を受けるエネルギー株は怖くて手が出せません。まぁそれこそがリターンの源泉なのかもしれませんけどね。
市況株はとにかくバリュエーション判断が難しいです・・。
私もあまり積極的に投資したいタイプではありません。
いまXOMとSLB合わせてちょうど10%くらいです。
この辺が自分の限界かな~と感じています。
HDVも地味にエネルギー株たくさん持ってますし。
この記事を読んだ第一印象は「SLBをナンピンするなんてHiroさんはガッツあるな」でした。
配当重視シーゲル派のHiroさんよりCUREとSPXLがポートフォリオの70%以上を占める私の方がガッツがあると思っていたのですが,実は私の方がずっとチキンでした。私は,SLBなんて怖くて投資できませんし,MO,PM,IBM,Tあたりも怖くて買えません。CUREとSPXLは,短期のボラティリティは”すごく”大きいですが,中長期に対しては何も不安がないです。
私から見ると,SLBってリスクリターンのバランスが悪過ぎるような気がします。中長期的なビジネスが前途洋々という訳でもないですし,短期のリターンも大したことなさそうです。「SLB買うくらいならJNJやMSFTを買えばいいのに」と思ってしまいます。短期でも中期でも長期でも,SLBがJNJやMSFTを上回る可能性はどのくらいあるとお考えですか?
『SLBの技術は社会のどこかで活用されるのではないか、、グーグルかどっかが買収する可能性もあるのでは』なんて,ダメなファンドマネージャの言い訳みたいです。全然,Hiroさんらしくありません。そういう言い訳をする必要があるような会社にはそもそも投資しないのがシーゲル派だと思います。「株を買うのではなくビジネスを買え」(あれ,これはバフェットの言葉か)。
生意気なこと書いてしまいましたが,『Hiro(敬称略),SLB売っちゃえよ』って言って欲しいような気がしたので…
こんにちは。
率直なご意見ありがとうございます。
『株式投資の未来』を読んで高いリターンをもたらすパターンには2つあるなあと思いました。
一つが順張り型です。
書籍の中の具体的な銘柄を言うと、アボットラボラトリーズやコカ・コーラ、ペプシコ、コルゲート・パルモリーブなど。
典型的なディフェンシブ株、優良株です。
これらは決してPERは安くなく投資家期待がそれなりに高い銘柄ですが、毎期堅実にキャッシュを稼いで結果として長期で高い株主リターンをもたらしました。
二つ目が逆張り型です。
訴訟問題や環境問題などで、投資家期待が低く配当利回りも高かったけれど、その低い投資家期待を超える増益増配を続けて結果として高い株主リターンをもたらすケースです。
具体的な銘柄を言うと。フィリップモリスやスタンダードオイル(現エクソンモービル)です。
両パターンとも投資家期待を超える増益を達成したという点は共通です。
SLBとXOM、IBMは私の中で後者に属します。
確かな未来はわかりませんが、原油安時も含めた営業CFキャッシュフロー創出力は評価しています。
高いリスクを取ることで、高いリターンが実現する可能性(あくまで可能性)に賭けている銘柄です。
>SLBがJNJやMSFTを上回る可能性はどのくらいあるとお考えですか?
直感ですが20%くらいのイメージです。
特に短期的なリターンはほぼ無理です(株価変動は予測不能、企業利益で測定するという意味。PER23倍ですから)。
一方で、私の保有銘柄でコカ・コーラ、ペプシコ、メドトロニック、コルゲートあたりは前者のパターンに該当します。
そして、フィリップモリスとアルトリア、ファイザー、アッヴィは中間くらいですかね。
ベライゾンとAT&Tは特別枠ですw(通信株の取り扱いは迷っています)。
もちろん、この投資判断が失敗に終わるリスクは承知です。
将来、営業CF、フリーCFマイナスに陥って減配することもあるかもしれません。
その時は株主として経済的責任を全うするまでです。勉強だと思って諦めます。
リスクを取りました(と言っても25万円ですが)。
リスクに見合うリターン(あくまで長期)はあり得ると判断しました。確証はありません。