先月投資をサボったこともあり、まだ3月になったばかりですが昨夜投資を実行しました。資産運用大手ブラックロック(BLK)に、26万円追加投資しました。
昨年からちょこっとずつ買い増している銘柄です。今回の買い増しで保有額は約90万円まで増えました。あと1回くらい買い増したらBLK買いはストップかな。
あまりニュースになってない気がしますが、BLKは昨年2018年に暴落しました。1月に株価は590ドル台を付けましたが、年末には一時360ドル台まで下落。騰落率はなんと▲40%。かなりきつい下落ですよね。2%未満だった配当利回りは3%超まで上昇しました。
BLKはキャッシュが安定しており、かつEPSも成長していて魅力的な銘柄だと目を付けていました。そんなBLKが急落。利回りも3%超まで上がってきて、これは良い機会だな、金融セクターは1つも持ってないしな、と思い昨年後半から仕込み始めました。
さっさとポートフォリオの5%まで買い上げれば良かったんですが、昨年後半の不安定なマーケットにビビッてなかなか追加投資できずにいました。今年に入ってからBLKの株価は結構上がっちゃいました。もう10%くらいは上がったかな。2018年度決算もまあまあ良かったですし。
前回の買い値より株価が上がると投資を渋っちゃいます。でも、そういう順張り投資をためらっていたら、いつまで経っても買えず仕舞いになるのがお決まりのパターン。そうやって、ジョンソン&ジョンソンやマイクロソフトを逃してきました。長期投資では「逃がした魚は大きかった・・」となりがちだと思います。
というわけで、配当利回り3%を切るまで株価が上がっておりやや抵抗はありましたが、ここで追加投資に踏み切った次第です。
BLKに抱くリスクは2つ。
1つは株式市場の急落。今年に入って株価は堅調ですがFRBが急にハト派に転換して、マーケットにお酒を注いだからです。「皆さましばしご歓談下さい」って感じかな。マイルドなインフレ率が急に上がってきたら、今度は急にお酒を取り上げて「 宴もたけなわですが・・」と言い出しかねないです。株式時価が下がれば、ブラックロックが徴収できる信託報酬も減ります。
2つ目のリスクはバンガードなど競合とのETF価格競争です。最近バンガードは高配当株に投資するVYMの経費率を0.08%から0.06%に、S&P500指数に投資するVOOの経費率を0.04%から0.03%に引き下げました。ちなみに、BLKのS&P500指数連動ETFであるIVVの経費率は0.04%です。
BLKはiシェアーズブランドが強いです。iシェアーズETFの2018年末時点のAUM(運用資産残高)は1.7兆ドルもあります。
ETFはコモディティな側面があります。同じS&P500連動のETFなら、どの商品を選んでも基本的に結果は同じです。異なるのは流動性と手数料。規模の大きいETFは高い流動性が魅力で、それがさらなる資金を引き寄せます。そうやってAUMが増えると手数料(経費率)を下げることができます。それがまた、新たな資金を引き寄せます。この好循環がiシェアーズの規模を今後も大きくし続けるだろうと期待しています。
BLK一強なら言うことなしですが、そんな甘いことはなく、バンガードという強い競合がいます。先ほど言った通り、コスト競争ではBLKの先を行ってます。BLKもある程度は追随してコストを下げざるを得ないと思います。それは当然BLKの利益にネガティブに働きます。
これらリスクは承知していますが、現在の15倍台のPERなら投資する価値はあると判断しました。
金融銘柄は景気に敏感だから、あまり保有していません。(強いて言えば、PYPLを持っています。)
ただ、興味がある銘柄は多数あります。
指数を開発しているMSCIやSPGI、
証券取引所を保有しているNDAQです。
金融業界に詳しくない私からすると、これらの企業は「日本企業には存在しない特殊な事業を行っている格好いい企業」という印象を持っています。
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証券取引所を保有している企業が自分の証券取引所に上場するってアリなのですか?
MSCIいいですね。
実はMSCIの銘柄分析を依頼されることが結構あって、皆さん関心が高いんだなと感じていました。
MSCIが開発する指数に連動する商品はすでに多数流通していますから、事業モデルは強固だなと思います。
一度、決算書を覗いてみたい企業です。
証券取引所が自分の市場に上場するのはありだと思います。
法的な知識はありませんが、特に利益相反などの弊害があるようには思いません。
大昔、上場企業の時価総額の大半が鉄道株と証券取引所株だった時代もあったと、何かの本で読んだ記憶もあります。
ETFのオプション取引という観点では、バンガードのETFよりもブラックロックのETFの方がBidとAskの差であるスプレッドが小さいような印象があります。マーケットメイカーへのインセンティブによる影響でしょうか。
経費率が倍以上違うのに、IVV, VOOに比べてSPYの取引量が圧倒的に大きいのはオプション取引の影響もあるように思っています。IVVとVOO(VTI)のオプション取引は閑散としてます。一方、SPYとQQQは出来高が非常に多いです。
デリバティブの取引量は増加傾向にあるそうなので、金融セクターとしてCBOEとCMEに投資しています。CMEは特別配当もあり、得をした気分になります。
機関投資家にとっては経費率よりも流動性の方が大事なんだろうなって思います。
個人投資家のように何十年も保有するわけではないので。
そういう点ではS&P500連動ETFでもっとも歴史が古く純資産も大きいSPYの価値は大きいし、追随してコストを下げる必要性もないのかもしれません。
取引所株は金融セクターの中では安定感を感じます。プラットフォームですから。
特別配当嬉しいですね!年末賞与みたいです。私はまだ一度も貰ったことないです。