今週は久々にNY市場が荒れました。と言っても暴落とは程遠いですけどね。
ハイテク株の急落に注目が集まっていますが、実はハイテクはそんなに売られていません。むしろ、エネルギーと金融の2セクターの売りの方が大きかったです。
今週のXLK(ハイテクセクターETF)の下落率は3.3%でした。驚くほどでもなく、日々のボラティリティの範囲内といった感じです。XLF(金融セクターETF)の下落率は5.3%とハイテクよりもよほど大きかったです。
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景気×金利毎のセクター分類ですが、私はあまりに左下(消費安定、ヘルスケア、通信)に偏っています。長期間マーケットに居続けるためにも、謙虚さを忘れずにセクターをちゃんと分散することが大切だと思っています。
思っているんですが、いつも欲しいなあと思う銘柄は左下にいる企業ばかりでして・・。
ってことで、金利上昇の傾向があるにもかかわらず金融セクターが下落した今週は、ちょっとしたチャンスかなと思い、以前から目を付けていた銘柄に投資しました。早くも10月度の買い付けを実行に移しました。
ブラックロック(BLK)に約40万円投資しました!
ブラックロックは「iシェアーズ」シリーズのETFを持つ資産運用業界の巨人です。運用資産額は6兆ドル以上で、うち2兆ドル弱がiシェアーズ。特にパッシブ運用に強みを持ちます。株式だけでなく、債券、オルタナティブと幅広い商品ラインナップを揃えています。
ブラックロックの商品として愛着があるのが高配当株式のHDVです。HDVは私のポートフォリオの20%を占めます。あとはS&P500連動のIVVが有名です。経費率はたったの0.04%。ETFの買い手からすると低い信託報酬は嬉しいことですが、ブラックロック株主としては微妙な心境ですね。まあ、それでも圧倒的なボリュームを確保することで売上高に貢献しています。
競合にはバンガードやステートストリートがいます。
資産運用会社は金融セクターの中ではやや異端な存在かもしれません。ウェルズファーゴやバンカメ、USバンコープといった商業銀行、ゴールドマンサックスやモルガンスタンレーといって投資銀行の方がパッと名前が挙がるでしょうか。
商業銀行も選択肢として最後まで悩みました(投資銀行への投資は考えていない)。が、今回は資産運用会社のブラックロックに決めました。
「労働で稼ぐ」ではなく「資産で稼ぐ」というのは、社会一般的な流れとしてあると思います。人々が労働から少しずつ解放されて、より自動化された企業の仕組みが富を稼ぐ。そして、国民全員が株主として配当収入を得て(それはまるでベーシックインカムのような役割を担うかも)、自由に楽しく生活している未来を私は描いています。
その未来社会の中で低コストのインデックスファンドが果たす役割はますます大きくなると予想します。インデックスへの資金流入が続いていますが、それは一時的なトレンドではないと思います。
リスクはあります。米国経済は10年近い長い景気回復を続けており、FRBは利上げを続けています。にもかかわらず長期金利の上昇は鈍く、債券マーケットは不安を煽ってきます。失業率は3.7%と数十年ぶりの低水準で、いつ賃金が上昇してインフレ率が上がるかわかりません。
もし何かのきっかけでリセッション入りして、株価が暴落ないし調整局面入りすれば、ブラックロックの運用資産残高(AUM)も減少します。株価下落もあるし、投資家が資金を引き揚げるリスクもあります。それは信託報酬を減少させて、ブラックロック株主にダメージを与えます。
そういうリスクは承知しています。
が、大事なのは長期的な見通しです。低コストで顧客フレンドリーな低コストETF(インデックス投資)は、これからも支持され続けるとみています。規模が勝負の資産運用業界において、ブラックロックには永続的競争優位があるとそう判断しました。
「永続的競争優位性」なんてカッコつけたこと言ってしまいましたが、自分だけの判断ではなく、権威ある外部機関の評価も参考にしています。実はつい最近、モーニングスターが”Morningstar Wide Moat Focus index”にブラックロック(BLK)を追加しました。
もう一つ背中を押してくれたのがバロンズです。今年7月のバロンズの記事で、ブラックロックなどの資産運用会社が割安で投資妙味があると言ってました。
シーゲンターラー氏は、自社株買いに加え、平均を上回る運用資産の増加がブラックロックの株価を押し上げると見ており、2020年予想PER20倍に基づき目標株価を700ドルとする(金曜終値は502.78ドル)。
バロンズ
この時からBLKの株価は下落し続けており、現在は予想PER14倍、配当利回り2.9%です。
こういったメディア等の情報は参考にはしつつも、最後はちゃんと自分で納得して投資しました。言うまでもなく投資は自己責任です。
長期投資では買い値にこだわり過ぎず、継続的な高い増益が期待できる銘柄を選ぶことが最優先です。割安かどうかは二の次。ただ、両者総取りできるに越したことはありません。
今のブラックロックは
・高い収益、将来の大きな増益
・割安な株価
の両方を満たしているのでは、、そう考え、悩んだ末投資しました。目先の株価動向はわかりません。
S&P500に投資をご検討でしたら、ぜひIVVをよろしくお願いします!(笑)
個別銘柄で金融セクターに投資するのは初めてです。ウェルズファーゴなどの商業銀行にも興味があるので、今後投資するかもしれません。引き続き、投資を続けながら勉強していきたいです。毎月悩みまくってますが、それもまた投資の楽しみの一つです。
Hiroさんが金融銘柄をもし買うならBLKだろうな〜と思ってました(^^)
私はTROWを気に入っていて、配当利回り3%程度の時に買って持ってます。
TROWもワイドモートなんですね。BLKと違いAUMは小規模で、商品はアクティブ運用が中心です。
有利子負債がゼロでROAが30%近くあるというところも魅力です。
資産運用会社は、どれも利益・FCFが綺麗に右肩上がりなんですよね〜。
投資信託を作って投資家に売り込み、信託報酬を取るというのはいいビジネスなんだと思いました。
資産運用会社の株を買うということは、「信託報酬を受け取る側に回る」ということですね。
ちなみにヴァンガードは上場企業ではなく、
ヴァンガードETFの保有者がヴァンガード株主を兼ねるという会社形態らしいです。
日本でいう相互会社ですね。
逆に商業銀行は難しいビジネスだなと私は感じてます。
株主の利益よりも預金の安全が優先されており、自己資本比率や株主還元に法規制があったりして、
他の業種のようには、連続増配や自社株買いができないのです。
(リーマンショックの時、ほとんどの銀行は配当を止めました。
投資銀行ですがゴールドマンは危機の最中に増資をしてます。)
自分の場合、経験の浅い頃は、銀行株によく魅力を感じてた気がします・・・(PER・PBRが低いので)
でも低く評価されているのにはわけがあるんだな〜と最近になって感じました。
>Hiroさんが金融銘柄をもし買うならBLKだろうな〜と思ってました
え、ホントですか(笑)?
なんか予想通りの行動をしていて恥ずかしいです。
よく見るとモーニングスターはブラックロックだけではなく、Tロウやステートストリートなど資産運用大手を今回Wide Moat指標に組み込んだようです。
理由はわかりませんが、やはり大衆に株式投資が広まることが将来の安定収益に繋がると評価されているのかもしれません。
Tロウはアクティブ運用中心ですよね。
資産運用会社のビジネスは、ハイテク大手のサブスクリプションモデルに近いイメージを持っています。
常にチャリンチャリンとお金が降ってくるイメージです。
日本でも世界でも、就職と同じくらい投資が当たり前の時代になる、ならざるを得ないと思っています。
勝手な私の未来社会予想ですが。
その中でブラックロックやバンガード等の大手資産運用会社は重要な役割を担うだろうと予想してます。
商業銀行と異なる点は何と言っても信用創造の有無ですね。
投資家から預かったお金以上の運用を行うことはできません。
そこの良し悪しはありますが、まあ変に規制も無くて自由にビジネスができて良いかなと。
銀行にはリーマンショック以降、厳しい規制が掛かっています。
それが銀行の株主リターンにプラスかマイナスか、なかなか判断が難しいです。
株主還元に規制があることが投資家のリスク認識を高めて、むしろ期待リターンを上げている可能性もなくはないと見ています。
あと、リーマンブラザーズは救済がなかったですが、他の大手保険、銀行には公的資金で救済されたところもあります。
その所謂「大きすぎて潰せない」理論が、今の銀行銘柄にどれくらい織り込まれているのかな~とたまに考えますね。
投資家が「どうせ大きすぎて潰せない」と考えれば考えるほど株価は割高になって、期待リターンは下がります。
ただ最近の銀行株のバリュエーションを見るに、そこはあまり心配しなくてもいいかな~と感じています。直感ですが。
経験していく中で投資の考えが変わっていくことはありますよね。同じくです。
私は今のところ、ウェルズ・ファーゴ等の商業銀行は投資のスコープに入れております。
もう少しBLKの割合を増やしたら、次銀行銘柄をチョイスする時は商業銀行になりそうです。
こんばんは
昨晩、米国株が急上昇する直前にBLKを7株買い増ししました。
ポートフォリオの非ハイテク組で比率が凹んでいるBLKを順張り気味に追加購入するのは勇気がいりましたが数時間の時間差で割安に買えたのはラッキーだったです
BLKは配当利回りが魅力的ですが、将来の収益なども考えて荒い値動きに要注目です。
次はS&P500を売却した資金でXLPを買う順番。ハイテク組と逆相関するETFは粘り腰をポートフォリオに与えてくれて…地味なETF も大事にしなくちゃと思ってます
いつも有難うございます
こんばんは。
そういうのは小さな喜びですよね!
長期で見れば一日の値動きは良くも悪くも影響は小さいかもしれませんが、短期的なラッキーはやっぱり嬉しいもんです。
1日が気持ちよくスタートできます。
ちなみに、私は最近は買った日は下がって終わることが多いですね。
BLKは利回り3%付近まで上昇しました。
バロンズが資産運用は割安だと記事にしてからも下がり続けており、相場はわからんな~と思う次第です。
規模が競争力の源と言えますから、業界最大手のブラックロックは有力だと思います。インデックス投資の残高はこれからも増え続けると思いますし。
BLK以外も金融銘柄は気になるところです。最近のバフェット銘柄は金融だらけです。