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【UNP銘柄分析】ユニオン・パシフィックは米国最大の鉄道輸送会社

   

※2018年12月期決算データ反映、コメント刷新(2019/6/16)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はユニオン・パシフィック(UNP)をご紹介します。

基本情報

会社名ユニオン・パシフィック
ティッカーUNP
創業1862年
上場1969年
決算12月
本社所在地ネブラスカ州
従業員数41,967
セクター資本財
S&P格付A-
監査法人Deloitte
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別売上構成比

セグメント別売上構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

9年

過去10年の配当成長

年率+20.1%

この10年で配当は6.2倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+21.7%
過去20年(1999~2018):+15.5%
過去30年(1989~2018):+13.8%

バリュエーション指標(2019/6/16時点)

予想PER:16.1倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.1% 最新情報はこちら

コメント

ユニオン・パシフィック(UNP)は、1862年創業の米国最大の鉄道輸送会社です。米国中西部に幅広く路線を敷設しており、その全長は51,554マイル(83,175㎞)にもなります。米国だけでなく一部カナダとメキシコにも接続しています。8,274の鉄道車両を保有しており、うち6,623が自社所有で残りがリースです。

UNPの年次報告書を初めて読んで、私は大きな勘違いをしていることに気が付きました。UNPも東京メトロみたいに人を輸送していると思い込んでいたのですが、そうではなくあくまで貨物輸送なんですね。そりゃ、あんな広大なアメリカ大陸を鉄道で移動する人はいないか。飛行機使うか、普通は。

で、何を輸送しているかと言えば、金額ベースでもっとも大きいのが工業製品で41億ドル。次いで化学薬品、農産物です。農産物は穀物類が多いみたいです。自動車(完成車、部品パーツ)の輸送収入も20億ドルほどあります。あんな大きなものを鉄道で運ぶんですね。

財務データを見てみましょう。

売上高はこの10年あまり成長はしていませんね。利益、キャッシュフローの安定感は素晴らしいです。

FY18の売上高は228億ドルで前年比+7%。輸送貨物数量が4%伸長、さらに燃料サーチャージ収入の増加が寄与しました。石油製品、金属、岩石、プラスチック、工業製品の輸送量が増加しました。

FY18の純利益は59億ドルで前年比▲44%。前年は法人税率低下に伴い繰延税金負債の評価益が60億ドル以上ありました。当該影響を除けばFY18は実質的には増益決算と言えます。FY18の純利益率は26%と大変優秀な数字です。2018年の法人税負担率は22.9%でこれまでの35.0%から大幅に低下しています。

営業CFは毎年潤沢ですね。FY18は法人減税もあって営業CFマージンは38%と末恐ろしい数字なっています(法人税支払いは営業CFに分類される)。フリーCFも潤沢で業績に死角はないように見えます。輸送企業の業績は景気先行指標と言われますから、UNPの業績、キャッシュフローが落ち込みを見せていないか引き続きウォッチしていきたいです。

バランスシートを見てみましょう。わかりやすいですね。総資産の大半は固定資産です。中身はもちろん鉄道車両やレールなどの有形固定資産です。総資産の90%が有形固定資産です。ここまで有形固定資産が多いBSはなかなか見ませんね。鉄道会社のBSって感じがします。

この10年の増配率は年率+20%と非常に高いです。安定した営業CFが配当を支えています。配当性向はまだ40%程度ですから増配の余裕は残しています。自社株買いにも積極的です。FY18の自社株買いは82億ドルで純利益を超える規模です。総還元性向は176%。

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