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【TGT銘柄分析】ターゲットは連続増配49年の大手スーパーマーケットチェーン

   

※記事更新(2017/11/23)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はターゲット(TGT)をご紹介します。


   ターゲット財務情報

基本情報

会社名 ターゲット
ティッカー TGT
創業 1902年
上場 1969年
決算 1月
本社所在地 ミネソタ州
従業員数 323,000
セクター 一般消費財・サービス
S&P格付 A
監査法人 EY
ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

米国100%

 

業績

 

キャッシュフロー

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

バリュエーション指標(2017/11/23時点)

PER:11.6倍 最新情報はこちら

配当利回り:4.3% 最新情報はこちら

配当性向:55% 最新情報はこちら

 

感想

ターゲットは食品から日用品、衣料品、化粧品、おもちゃ、家電製品まで取り扱っている大手スーパーマーケットです。何でも揃う巨大量販店といった感じでしょうか。ニューヨークなど都市部では小型の店舗も展開しています。ネットで画像を見ると、店内はとても綺麗で楽しくお買い物ができそうです。

四季報によると「同業種の日本企業」はドンキホーテとのことです。ドンキの店舗を整理整頓して綺麗にしたらターゲットになる感じでしょうか。確かにドンキは何でも揃いますね。

2015年末に薬局・診療所事業をCVSヘルスに売却しました。

近年はネット通販大手のアマゾンが台頭してきており、小売り業界に大きな脅威を与えています。業界トップのウォルマートはネット通販への投資が報われ売上が回復していますが、ターゲットはやや出遅れています。2017年2月末に公表したFY16期末決算は減収減益で、さらにFY17のガイダンスも引き下げました。当然マーケットは悲観的な反応を示し、決算発表前に65ドルだった株価は58ドル台まで急落しました。それから2017年11月現在に至るまで、株価は60ドル近辺で推移しています。

経営陣は今の業績悪化を指をくわえて黙って見てるわけじゃありません。CEOのコーネル氏は2017年を「投資の年」と位置付けています。既存店舗の改装、ネット通販の強化など、今後3年で70億ドル規模の投資を行うことを表明しています。70億ドルとは約2年分のフリーCFに相当する規模です。

 

ターゲットの過去10年分の財務データを確認しました。

売上高は700億ドル前後で安定していますがFY16は減収でした。FY17通期も更なる減収が予想されます。投資が実を結んでFY18以降に売上高が回復基調に戻るのか、ウォール街は注目しているでしょう。

グロスマージンは近年下落傾向にあるものの30%程を維持しています。小売り企業であることを考えれば、高い利益率だと感じます(ちなみにウォルマートのグロスマージンは25%ほどです)。

営業CFは安定しているものの、フリーCFは年度によってはかなりバラツキがあります。店舗への設備投資が必要なためだと思われます。ただし、今後は実店舗への投資は減ることが想定されフリーCFは余裕が出そうです。しかし、ネット通販ビジネスなどへの投資は必須なので投資CF自体は増加するでしょう。

配当は非常に立派で連続増配年数49年です。配当王に王手です。自社株買いにも積極的で、特にFY15とFY16は配当総額の2.5倍ほどもの自社株買いをしています。赤字だったFY14を除いて考えれば、直近5年間の総還元性向は100%を超えています。ただし今後は将来への投資が優先され、自社株買いは減ると思います。

 

アマゾンのネットショッピングの台頭が、実店舗ビジネスにどれほど影響があるのか見極めが難しいところですね。2017年アメリカでは実店舗の縮小がペースが記録的なスピードで進んでいます。WSJによれば、2017年はすでに2880店もの実店舗が閉鎖されており、これは2008年のリーマンショック時のペースをも上回るとのことです。

ウォルマートのようにターゲットも業績を改善することができるのでしょうか。現在の配当利回りは4.3%と過去と比べても非常に高いです。これはチャンスとも言えるしリスクでもあります。

今のターゲット株を絶好の投資チャンスと見てリスクを取るのか、各投資家の判断次第です。

 - 米国株銘柄分析