※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はハーシー(HSY)をご紹介します。

基本情報

会社名ハーシー
ティッカーHSY
創業1894年
上場1927年
決算12月
本社所在地ペンシルベニア州
従業員数14,520
セクター生活必需品
S&P格付A
監査法人KPMG
ダウ30×
S&P100×
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント別情報

事業セグメント=地域セグメントのため割愛

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

8年

過去10年の配当成長

年率+9.7%

この10年で配当は2.5倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+18.0%
過去20年(2000~2019):+12.1%
過去30年(1990~2019):+12.3%

バリュエーション指標(2020/6/27時点)

予想PER:22.3倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.3% 最新情報はこちら

コメント

ハーシーは、ミルトン・S・ハーシーが1894年に設立した米国最古のチョコレート会社です。

米国内のチョコレート販売のシェアは4割超と圧倒的です。Hershey’sやKisses、Reese’sなど80以上のブランドを保有しています。円錐の形をしたキスチョコは日本でも結構知られている製品ですよね。個人的には「HERSHEY’Sクランクチョコモナカ」が好きです。あれは病みつきになる美味しさです。サイズも小さくてグッド。

チョコレートだけでなく、チューイングガムやミント菓子、スナック菓子の製造販売も行っています。北米(米国、カナダ)での売上高が全体の9割弱を占めます。

米国では健康志向が盛んで、特に1980年代~生まれのミレニアル世代を中心に炭酸飲料やお酒の需要は減少傾向です。甘いチョコレートも例外ではなく、米国民の食習慣の変化、小売店の販売スペース縮小といった逆風を受けています。

2016年に菓子大手のモンデリーズ・インターナショナルから買収提案を受けましたが、ハーシー経営陣は拒否しました。クラフト・ハインツからの買収提案をかわす為の買収提案だったとも言われています。一種のポイズンピルですね。

2017年末にはポテトチップスやポップコーンなどの菓子ブランドを有するアンプリファイ・スナック・ブランズを16億ドルで買収しました。

財務データを見てみましょう。

この10年、トップラインは緩やかながら成長しています。米国内でのビジネスが大半ですから為替の影響はありません。安定感があります。粗利率は40%台半ばです。食品メーカーとしてはまあまあ高い水準だと思います。モンデリーズインターナショナルとほぼ同水準。

FY19の売上高は79.8億ドルで前年比+2.5%。米国外でのビジネスも若干あり、ドル高の影響を除けば+2.8%の成長です。単価上昇が寄与しました。

FY19の純利益は11.5億ドルで前年からわずかに減益。無形資産(顧客関連資産と商標権)を1億ドルほど減損した影響です。

営業CFフリーCFともにこの10年あ転してプラスです。ここ3年で営業CFマージンが改善傾向です。

バランスシートを見てみましょう。資産の中で一番大きな項目は工場、機械設備等の有形固定資産で総資産の約4割を占めます。残りの固定資産はのれんと無形資産です。無形資産の中身は主に商標権と顧客関連資産で、概ね20年程度で償却しています(FY19に一部減損)。

リーマンショックの金融危機時も減配することなく、配当を維持してきました。自社株買いも毎年実施しており、総還元性向は100%を超えています。配当性向は55%で増配余地を残しています。