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【ヘルスケア】ディフェンシブだけど攻撃力もある魅力的なセクター

      2019/04/05

『株式投資の未来』(ジェレミー・シーゲル著)によれば、1957年~2003年の投資リターンがもっとも優秀だったセクターがヘルスケアです。生活必需品よりもヘルスケアの方が高リターンだったんですよ。ヘルスケアセクターの同期間のトータルリターン(年率)は14.2%で、S&P500平均の10.8%を3%以上もアウトパフォームしました。

ヘルスケアセクターは21世紀も有望だろうなと思います。国連によると現在70億人台の世界人口は2030年に86億人に、2050年には98億人にまで増えるそうです。さらに、高齢化が進みます。同じく国連によると、2050年には世界で6人に1人が65歳以上になるそうです。その頃は私は何歳だ。え~っと、30年後だから62歳か。ギリギリ65歳以下だな。

以下は、4月2日の日経新聞に掲載されていたグラフです。

0歳~14歳の若年層はそんなに増えないけど15歳以上、特に65歳以上の層が増える見込みです。人口統計は大きく外れることはないと言われますから、概ねこのグラフ通りに人口は増えていくでしょう。

景気が悪化しても、医療に対する需要は大きくは減りません。健康に生活したいというニーズよりも優先されるニーズって何か他にあるでしょうか。健康あってこそ仕事も頑張れるし、ブログも書けるし、投資についてあれこれ悩む余裕も生まれます。幸い今まで大病を患ったことはないけど、ちょっと風邪をひいたり虫歯になったりすると、途端に何もやる気が起きなくなります。特に虫歯はしんどい。僕は歯に汚れが溜まりやすいらしく(歯科衛生士さん曰く)、虫歯になりやすい体質なのが悩みです。

お年寄りが増えれば病気にかかる人も増えますから、医薬品や医療機器に対する需要は増える一方でしょう。薬価下落という国家財政の問題は懸念ではありますが、患者数増加のインパクトの方が大きいと思います。

ここで投資家として忘れてはいけないことは、「成長セクターに投資すれば必ず高リターンを得られるわけではない」ということです。むしろ「成長の罠」に嵌って、平均以下のリターンしか得られないリスクもあります。『株式投資の未来』で何度も強調されているポイントですね。投資家期待はすごく重要です。成長セクターに属する企業であっても、投資家期待が高過ぎれば(端的に言えばPERが高ければ)株主リターンは物足りない結果に終わる可能性があります。

では、現在ヘルスケアセクターは期待高で買われ過ぎているでしょうか?

Noでしょう。単純にPERだけ見れば、S&P500平均より低い銘柄も多いです。いくつか主要銘柄の予想PERを見てみましょう。ソースはYahoo Finance。

ジョンソン&ジョンソン(JNJ):15.0倍
ファイザー(PFE):14.0倍
メルク(MRK):15.9倍
アッヴィ(ABBV):8.8倍
メドトロニック(MDT):16.3倍
アボットラボラトリーズ(ABT):22.1倍
ベクトン・ディッキンソン(BDX):18.3倍
ユナイテッド・ヘルス・グループ(UNH):14.8倍

一般的に医薬品メーカーより医療機器メーカーの方がPERが高い傾向にあります。医療機器の方が将来キャッシュが安定しているからです。製薬は特許切れで収益源を失うリスクがある分PERは低めです。

上記の各銘柄のバリュエーションを見ると、割安でもなく割高でもないほどよい感じです。強いて言うならUNHがちょい割安かもしれません。

今のヘルスケアセクター各企業の株価に、2050年の大きな医療需要が織り込まれているようには見えません。それは仕方ないこと。株式マーケットは近視眼的なところがあるので、30年後の遠い未来なんて見据えてません。そんなに長期間株を持とうと思っている人は少ないからです。そんなの私たち個人投資家くらいかもしれませんね。

ヘルスケアセクターは収益が安定しており(製薬はボラティリティ高めだけど)、かつ高いEPS成長も見込める魅力的なセクターだと思います。ディフェンシブでありオフェンシブでもある。サッカーで言うとボランチ。

直感ですが21世紀高いパフォーマンスが見込めるセクターは有望な順に
・ヘルスケア
・ハイテク
・生活必需品

の3つだと思っています。この3つのセクターを中心にポートフォリオを組み立てたいです。

ちと生活必需品セクターが多いかなあ、今の僕のポートフォリオは。あ、これが先月3月末のポートフォリオです。

保有するヘルスケア銘柄はファイザー(PFE)、メドトロニック(MDT)、アッヴィ(ABBV)の3つ。あと一つあってもいいな~。もしあと一つヘルスケア銘柄を追加するとしたら何がいいだろうか。もう製薬会社は要らないかな。安定のジョンソン&ジョンソン(JNJ)がいいかな。

銘柄分析をしてて欲しいなあと思ったのは、医療機器メーカーのベクトン・ディッキンソン(BDX)とストライカー(SYK)です。ただ配当利回りがちょい低めなのがネック。

最低でもS&P500平均と同じくらいの利回りは欲しいです。具体的には2%前後。BDXもSYKも利回りは1%台前半。ちょっと抵抗あるな~。やっぱインカム欲しいです。

うーん、どうしようかな。なんかまだ自分のポートフォリオに納得感がないです・・。ヘルスケアの割合をもうちょい増やしたいな~。今世紀もきっとS&P500平均をアウトパフォームすると思います。話題のIPOバイオ医薬とかではなく、「時に裏打ちされた」老舗企業が有望だと思います。

ヘルスケア・セクターの投資家は、だいたいにおいて十分な見返りを手にしてきた。だが見返りは、そこに新興企業がなかったなら、もっと十分だっただろう。研究開発を通じて画期的な製品が続々と投入され、広く報道される業界では、投資家の熱狂が株価を押し上げ、やがてリターンを押し下げる。

『株式投資の未来』

先に見た通り、大手企業の株価に熱狂感はありません(安くもないけど)。長期投資前提ならどれも魅力的だと思います。

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