よほど恵まれた家に生まれたのでなければ、豊かになるには人より懸命に働くことが基本ではあります。

ただ、平均より少し豊かになる程度であれば、普通に企業に就職して与えられた仕事をこなして給料をもらい、その限られた資源を適切に配分することで実現することも可能です。

まずは浪費は控えて、政府が用意してくれたNISAやiDeCo等の非課税制度を使って価値を生み出す金融商品に投資するのが第一。

私はペーパーアセットは米株一本ですが、これが正しいとは限らないです。特に最近はドル高ですし。そこは各々判断するしかないです。

とりあえずコストがバカ高いファンドは避けて、インデックスを選ぶのが無難です。世界株全体を買うとか良いですね。考えたうえで債券やコモディティを含めてもいいでしょう。細かい資産配分は正解はありません。

金額は月3万円前後でも最初は十分です。

若い内に貯金して投資すべきか否か賛否両論ありますが、私は断然貯金すべき派です。

体験を買えと言われることもありますが、金で買った体験にいかほどの投資価値があるのかは疑問です。塾にお金を払うだけで学力が上がるわけではないですよね。何事も結局自分のやる気次第だと思います。

あと、そこそこ貯金ができたら単身でも自宅マンションの購入は検討の価値があると思います。

どこに住んでいるか、転勤が多いか、借金に抵抗がないかなど価値観によるところもあるので絶対に買うべきとまで言えませんが、勉強する価値はあるとだけ言っておきます。自分で勉強して購入する価値があると納得できれば買えばいいと思います。

若い内からローンを走らせておけば、後から振り返れば「あの時買っておいてよかった」となるケースはきっと多いと思います。特に都心部で買うなら。

毎月決まった日に固定給が振り込まれるサラリーパーソンは積立投資と相性が良いです。とてもつもなく有利な条件で融資を引っ張れるという点で、自宅投資もサラリーパーソンと相性が良いです。

金融投資、自宅マンション投資、いずれも積極的にビジネスを起業するというわけではありません。ただ自分に与えられたリソースを配分しているだけです。

その資源配分をうまくやることで、いきなり億万長者とはいかなくとも、そこそこの豊かさを手に入れることはできます。少し時間はかかりますが。

なるべく社会の役に立つ場所にお金を置くように努力する。自分の好みだけでなく、客観的な目線で社会が必要としている所を探してそこにお金を投じる。そうすることで、結果として自分が豊かになれます。

世の中が必要としている製品、サービスを提供してしっかり利益を上げている企業の株を適正価格で買う。10年20年後も多くの人に住みたいと思われるような、社会の住宅ストックとしての価値のある家を適正価格で買う。

こういった行動は立派な社会貢献です。目に見えて誰かに感謝されることはないけど、巡り巡って社会に恩恵を与えています。それが資源の適切な配分(投資)で稼ぐということです。

あなたは家計という小さいながらも立派な一つの経済主体のCEO兼CFOです。リソースをうまく使えたかどうかの結果(利益 or 損失)はすべてあなたに帰属します。