労働者マインドから資本家マインドへ

私がこのブログで言っている資本とは、ロバート・キヨサキ氏が『金持ち父さん 貧乏父さん』で言っている「資産」と同義です。つまり、「あなたのポケットにお金を入れてくれるもの」です。

一定の資本を築くことができれば人生はイージーモードになります。少なくとも経済的には。自分の労働時間を捧げなくても、自動ないし半自動でキャッシュフローを生み出す仕組みを作るということです。朝起きたらいくらかお金が稼げている状態です。最高ですよね。

先ずは、お金を稼ぐ手段は自分の労働を売るしかないという発想から脱却することです。『金持ち父さん 貧乏父さん』など優良マネー本を読むのが一番感化されますかね。ジョン・C・ボーグルの『マネーと常識』も良い本です。『株式投資の未来』のようなややテクニカルな投資本よりも、資本を築くことの大切さを教えてくれるマネー本を最初はたくさん読むといいかなと個人的には思います。

本を読んだり、ネットで情報収集したりして、少しずつ洗脳を解き放つ。学校教育で叩き込まれた労働者マインドを捨てる。それは、サラリーマンの仕事を適当にサボるという意味ではありません。仕事は真面目にやった方がいいです。

言いたいことは、仕事で出世するという道だけを見るんじゃなくて、もっと視野を広げようということです。四方を見渡すとたくさんの道があることに気が付きます。そういった別の道があると知った上で、やっぱり労働者として高みを目指そうと決心するのはそれは素晴らしいことだと思います。

とにかく、先ずは労働者マインドを忘れて資本家マインドを養うこと。資本主義のルールを知ること。これが先決です。テクニカルな株式投資の勉強なんて二の次です。株式とは数多くある資本の中の一つに過ぎませんから。投資ブロガーの私がこんなこと言うのも何ですが、別に株式投資じゃなくてもいいんです。不動産や有料メルマガでもいい。とにかく自動化されたマネタイズの仕組みを持とうという発想が大切です。

資本主義のルールを把握すれば、人生という資本主義ゲームでは資本家になることがいかに大切かがわかるはず。

資本構築は収益ゼロ or マイナスの最初がしんどい

しかし、資本構築は簡単なことではありません。その理由の一つとして、資本構築初期の頃はほとんどマネタイズできず、むしろ持ち出しが発生する点が挙げられます。利益マイナスということです。

自分でビジネスを立ち上げて会社という資本を築くためには、サラリーマンという固定給を受け取る権利を放棄する必要があります。その機会損失は甚大です。不動産投資では入居者が決まるまでは、コストがかかる一方です。ブログやアフィリエイトサイトは最初はPV数が月100もなく、誰にも見られてない感が半端ないです(実際に見られてないわけですが)。貴重な自分の自由時間をブログ作成に注ぐ価値があるのか、という最初の低迷期を乗り越える必要があります。YouTubeも同じですね。最初はほとんど再生されません。広告収入ゼロの状態から、地道に配信を続けることで少しずつファンが生まれてお金を稼げるようになります。

お金も時間も最初はマイナスからのスタートです。そこが資本構築のしんどいところ。サラリーマンみたいにとりあえず出勤すれば、固定給がもらえるという世界ではありません。収入ゼロ(ないしマイナス)の状態が続きます。暗いトンネルからいつか出られると信じて、努力するしかありません。

ここはなかなか難しいところです。いつかマネタイズできると保証されていればまだ頑張る気力も起きますが、実際は1万円も稼げないまま資本構築を諦める人も大勢います。ブログやYouTubeなどはその傾向にあるでしょう。

株式投資は持ち出し期間がないから続けやすい

その点、株式投資は優秀です。株式投資は利益ゼロ、マイナスの期間がありません。株主になった瞬間から、いくらかは必ずお金を稼ぐことができます。いきなり、不労収入を得ることができます。

いや、株価が下がって損することだってあるだろう?
と思われるかもしれません。

確かに株価が下がることはありますよ。でも長期投資では株価変動は株式収入の本質ではありません。株式利益とは保有株数×EPS(一株当たり利益)です。企業が稼いだ利益のうち、あなたの持分相当があなたに帰属する株式利益です。それは必ずしも株価に即反映されるわけではありません。ましてや、配当として還元されるわけではありません。しかし、それでも企業の利益が株主利益に収斂されていきます。

つまり、アップルやマイクロソフト、ジョンソンエンドジョンソン、ウォルマートといった多額の税引後利益を出している優良企業の株を買う限りにおいては、株主利益は常にプラスなのです。そういった株を買えば、その日から株主には会計上の利益が発生します。100万円相当のS&P500指数を買えば、理論的には1日あたり200円程度の利益があります。菓子パン一個買える程度の寂しい金額ですが、それでもいきなり不労収入があるのは嬉しいものです。

ただし裏を返せば、テスラやウーバーなど赤字で将来の輝かしい未来を根拠に高い時価総額で評価されている企業の株を買うと持ち出しが発生します。入居者のいない不動産を持つようなもので、費用が先行します。たとえ期待から株価が上がろうとも、企業の利益、営業キャッシュフローがマイナスであれば、株主は会計上の損失を被ることになります。

きちんと利益が出ている企業の株を買う方が安心です。長期投資ではそちらに分散して賭けた方が成果が出やすいと思います。

株式投資は所詮5%~10%の利回りです。そんなに高い利回りではないです。100万円投資しても年5万円~10万円の利益でしかありません。でも、株を買ったその日から利益が出るんです。ブログや不動産投資のように持ち出し期間、赤字期間は存在しません。いきなり不労収入が発生します。

数ある資本収入を得る手段の中でも、株式投資が始めやすい、続けやすいところがここかなと思います。赤字企業に投資しない限り、小さくても収入は発生します。ましてや持ち出しになることはありません。小さな成果を味わいながら、再投資を繰り返して少しずつ資本を大きくしていくことができます。

株式投資も元本が小さい最初の内は、モチベーションが続かずしんどいこともあります。しかし、多少の苦労があるのはしゃーないと思いましょう。親から遺産を継がずに自分でゼロから資本を構築するのは、どうやったってしんどいものです。我慢も必要です。持ち出し期間が発生しない株式投資は、他の資本構築と比べれば相対的にイージーだと思います。