※2017年5月26日更新
世の中には無配の企業も多く存在します。
メジャーな米国企業で言うと、フェイスブックやアマゾンなど。
米国では会社は株主のものという意識が強く、株主に利益をもたらさない企業は強く糾弾され経営者は株主から圧力をかけられます。
では、なぜフェイスブックやアマゾンは無配でも株主から許されているのか?
それは、配当金になんて回さなくていいから稼いだキャッシュは全額事業投資に回してよいと株主が認めていて、経営者も株主に配当として還元するよりも事業に再投資した方が株主価値向上に貢献できると考えているからです。
株主の要求リターン(資本コスト)が10%だとして、事業投資の予想利回りが20%だとしたら、そのような高利回りで再投資できるのであれば、無配の経済合理性は成立します。
しかしながら、数年間だけならまだしも、そのような高利回りの事業再投資を長期的に継続するのは困難なのです。
多くの企業は株主のお金を再投資しておきながら、思った通りに収益を上げることができず、結局株主のお金を無駄にして株主価値を棄損させてしまうのです。
もちろん経営者も株主利益のために賢明に経営して再投資したわけですが、所詮自分のお金ではなく他人(株主)のお金に過ぎないという考えもあることは否定できません。
経営者と株主の利害対立(エージェンシー問題)は長期投資家にとって、避けられない課題です。
株主のお金が無配、低配当のまま30年超も株主価値向上のために使われ続けると期待するのは考えが甘すぎるのです。
長期投資になればなるほど、多額の再投資が不要な成熟大企業に投資すべきです。
配当金は株主価値向上のために経営をしてきました、という経営陣から株主へのメッセージです。
現ナマほど強いメッセージはありません。
長期投資家はなるべく高配当の銘柄に投資して、配当再投資を続けることが大切。
そんな高配当な企業を自動で選別して複数の銘柄に投資できる便利なツールがETF。
配当に着目するETFは数多くありますが、特におすすめしたいETFが、
バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
今回は、このVYMはどんなETFなのかご紹介します。
VYMの詳細情報
概要
配当利回りが市場平均を上回る米国の大型株で構成される指数である、FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスに連動しています。
設定日は2006年11月。
投資国
米国企業のみ
経費率
0.09%
0.08%(改定)
長期投資の最大の敵は手数料。
株式のリターンは変動がありますが、毎年の経費は確実に投資家のリターンを悪化させます。
当然ですが、経費率は低い方が好ましい。
VYMの経費率はなんと0.08%と破格の低コスト!
高配当ETFの中で最安です。
1,000万円VYMを保有していても、年間経費は僅か8千円です。
組入銘柄数
427銘柄
非常に多くの銘柄に分散されており、安心して投資できます。
上位構成銘柄
VYMの上位構成銘柄は以下の通りです。
ティッカー | 銘柄名 | 構成比 |
MSFT | マイクロソフト | 5.5% |
XOM | エクソン・モービル | 3.6% |
JNJ | ジョンソンエンドジョンソン | 3.6% |
JPM | JPモルガン・チェース | 3.3% |
WFC | ウェルズファーゴ | 2.9% |
GE | ゼネラルエレクトリック | 2.7% |
T | AT&T | 2.6% |
PG | プロクター&ギャンブル | 2.4% |
PFE | ファイザー | 2.2% |
CVX | シェブロン | 2.1% |
VZ | ベライゾン・コミュニケーションズ | 2.0% |
KO | コカ・コーラ | 1.9% |
PM | フィリップモリス | 1.8% |
MRK | メルク | 1.8% |
CSCO | シスコシステムズ | 1.8% |
INTC | インテル | 1.8% |
PEP | ペプシコ | 1.7% |
IBM | IBM | 1.6% |
MO | アルトリア・グループ | 1.5% |
AMGN | アムジェン | 1.3% |
MMM | スリーエム | 1.2% |
MCD | マクドナルド | 1.2% |
WMT | ウォルマート | 1.2% |
ABBV | アッヴィ | 1.1% |
BA | ボーイング | 1.1% |
上位10銘柄構成割合:31%
上位25銘柄構成割合:55%
マイクロソフト(MSFT)、エクソンモービル(XOM)、ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)など優良企業ばかりです。
この記事を初めて書いたのは2016年の夏。
当時は米国株の知識も今よりかなり薄弱でした。
今改めてVYMの構成銘柄を見ると、ホントに優良企業のオンパレードだな~と思います。
こんな優良企業が集まったVYMに長期投資して損することはほぼないと思います。
セクター別割合
セクター | 割合 |
金融 | 15.3% |
テクノロジー | 14.4% |
消費財 | 14.3% |
資本財 | 12.7% |
石油・ガス | 10.7% |
ヘルスケア | 10.6% |
公益 | 7.8% |
通信サービス | 5.5% |
消費者サービス | 5.4% |
素材 | 3.3% |
あらゆるセクターに満遍なく分散されています。
売買回転率
7%
高配当ETFは売買回転率が高くなりがちですが、このVYMは優秀です。
7%であれば許容範囲内です。
分配金利回り
2.95%
かつては3%台でしたが、最近は株価が堅調な影響でちょっと下がっています。
とはいえ、高配当ETFというくらいですから高い分配金利回りです。
株主還元に積極的な高配当銘柄を長期保有・配当再投資することが、長期投資の富の源泉です。
過去10年リターン
年率7.1%(配当込み)
これはVYMとS&P500指数の過去10年チャート。
株価推移だけを見ると、VYMはS&P500に負けています。
分配金を加味するともう少し差は縮まります。
過去10年程度で見ると、VYMはS&P500をアウトパフォームできていません。
だからと言ってVYMの未来に悲観的になる必要はないと思います。
上で記したVYMの構成銘柄を見て下さい。
ああいった成熟高配当株に長期投資することで成長の罠に嵌らずに、効率よく配当再投資で資産を増やすことができます。
ただ、S&P500指数が優秀なのもまた事実です。
無理してVYMを買わずに、S&P500に投資をするのも非常に合理的です。
VYMは長期投資に適した優良ETF
VYMは米国の優良バリュー銘柄が400以上パッケージされているうえ、経費率は僅か0.08%というモンスター級の超優良ETFです。
世の中には数千以上の無数の金融商品がありますが、その99.9%は投資に値しません。
ましてや長期投資にふさわしい商品なんてほんのごくわずかです。
VYMは残り0.1%に該当する長期投資に適した優良ETFです。
VYMに投資していれば、高い配当金を受け取りながら10年かからずに株価も2倍に成長することを期待できます。
上位構成銘柄を見れば安心して投資できますよね。
黄金銘柄のオールスター状態です。
何を買うか迷ったらVYM買っておけば損はなし!
Hiroさん
本日より パピヨン改め、水木シーゲルに改名します。
ちなみに、自分の父親の名前は繁で日本個別株が大好きです。
繁なだけに、高配当まったり投資と思いきや敬謙なデイトレ派閥に属してます。
私もダウ投資をコアにして、VYMで一本ずりにするか、予算の関係でダウの子犬5匹を飼うか悩んでます。
はらはらドキドキってのも必要なので、後者にしようかと思います。
タイミング投資は邪道とわかってながらも、五匹の子犬の価格も上がってしまい困っています。
また私の中の煩悩がQQQを買えと耳元で囁いてます。
父親のデイトレの血が流れてます。
確かに去年はtopixのETFで遊んでいたような。。。
修行が足りません、水木シーゲルという名前が泣いてます。。。。もっと教授の本を読み込んでみます。
いつものの乱文をお許しください。
水木シーゲルさん(旧パピヨンさん)、
お父様も株式投資をされるのですね。
やはり親が投資に興味を持っていると、必然的に子供も興味を持ってしまうものですよね。
私の父親は金融とか、株式投資は全くやらないので、投資の会話全くしたことがありません。
私は色んな意味で両親とは全く違う方向を向いて生きている気がして、なんでこうなったのか自分でも不思議ですw。
VYM1本でも十分なリターンが期待できると思います。
直近10年のリターンはS&P500に負けていますが、長期的にはS&P500に勝てる可能性のある数少ないETFの一つだと思っています。
まあS&P500も優秀なので、将来どうなるかはわかりませんけどね。
投資の楽しさを追求するなら、個別株も面白いと思います。
勉強にもなります。
実際に個別株投資を始めてそう思いますから。
ダウ銘柄であれば、相対的にリスクも低いのでそれほど心配する必要もないと思います。
トレードもいいですよね。
ポートフォリオの一部をトレード資金に充てるのも面白いかもしれません。
私は最近ポートフォリオの一部をレバレッジ投資にできないものかと、色々と模索しているところです。
大事なことは、長期投資と短期取引をきちんと区別することだと思います。
長期投資=善、短期取引=悪、という考えには反対です。
>修行が足りません、水木シーゲルという名前が泣いてます。。。。もっと教授の本を読み込んでみます。
まあ、お互い日々勉強してがんばっていきましょ。
Hiroさん
水木シーゲルです。
父親とは何度か話をしましたが日本株しか興味ないみたいです、アルファベットやバンクシャーと言っても通用しません。
ですのでTopixインデックス投資を進めましたところ、ロマンがないとか言ってましたが、
カブドットコムのフリーETFの話をしたら、急に興味を持ったようです。
長期投資用のお金と、日計り用のお金に分けて、運用するのは刺激的でいいと思います。
そのようなわけで、私もHiroさん同様、レバレッジを使って投資を考え以下の順番で考え付きました。
1、信用取引
2、先物取引←限月があって長期には向かないな。。。
3、CFDのNYダウ←今ここ 短期でも長期でもどっちでもOKでおまけに配当相当額もあってgood。
為替リスクなしでダウ投資ができるのですから、短期でも長期でもどっちでもいいと思います。
不思議なのは信託報酬的なものがないみたいですので、ETFよりも余計なコストがかからないのでは??と疑問があります。ダウなだけに漬物になっても喜んで難平したくなるし、儲かっても嬉しいし、米国なのでそのうち何とかなるでしょ?!って考えてしまいます。
VYMの話をしている場所で場違いコメントを書いてしまいました。
長期では、わたしもVYMでまったり待つのがいい戦略と私も思います!
水木シーゲルさん、こんにちは。
>Topixインデックス投資を進めましたところ、ロマンがないとか言ってましたが、
私の父親と同じこと言っていますねww。
実は一度だけ父親に投資の話を振ったことがあって、その頃はまだインデックス投資をやっていた時代でしたので、TOPIXとかS&P500に投資していると言いました。
そしたら、つまらんロマンがないと言っておりました。。
私の父親は金融投資に関心ないのですが、昔は(私が生まれる前?)金融機関で働いていたそうです。
で、バブル崩壊の時にリストラされたみたいです。
だから、金融嫌いなのかもしれません。
レバレッジの件、驚きました。。
最近読者様から、CFDのNYダウ(通称;クリック株365)についての問い合わせが多いです。
なので私も調べているのですが、かなり使えるかもしれません。
証拠金取引ってどうなのでしょうかね?
まだ不勉強でCFDのNYダウを買うべきか悩んでいます。
レバレッジETFなどは単純に借金して株を買うのとは要領が違うようで、証拠金取引も同じような感じなんでしょうか?
レバレッジ比率をきちんと管理していれば、ある程度レバレッジをかけて投資するのは合理的だと思っており、凄く興味があります。
>為替リスクなしでダウ投資ができるのですから、短期でも長期でもどっちでもいいと思います。
って言いますよね。
でも私は本当に為替リスクがないことはあり得ないと思います。
誰が代わりに為替リスクを負担しているのでしょうかね。
この辺ももう少し調査して、商品内容をしっかり理解したいと思っています。
>不思議なのは信託報酬的なものがないみたいですので、ETFよりも余計なコストがかからないのでは??と疑問があります。
これも気になっていました。
名目的には信託報酬がないだけですかね~。
ちょっと私も分かりかねます。
やはりCFDのNYダウは気になるのですが、もう少し調べて納得してからでないと投資できないですかね。
引き続き調べます。
個人的にVYMよりCFDのNYダウの方が気になっているので、とてもありがたいコメントとなりました。
ありがとうございます。
いつかブログ記事にするかもしれません。
Hiroさん
水木シーゲルです。
レバレッジETFなどは単純に借金して株を買うのとは要領が違うようで、証拠金取引も同じような感じなんでしょうか?
http://kabu.com/item/fund/feature/bull_bear.html
↑のページが詳しいですね。。。
もみあい相場に弱く、損失が大きくなる可能性も のところを見るとわかるのですが、癖のある動きになります。
短期で一方的な相場の時にはいいのですが、BOX相場ですと残念な結果になりそうです。
http://www.m2j.co.jp/landing/nydow_div/?adid=g1701015&p=google_lis_4
このページですとさらっと理解しやすいですね。
1ドル=100円で固定相場の世界みたいです。
そして今のダウの値段は大体
1枚=21000ドルなので21000x100円=210万ぐらい
ですので210万ぐらい軍資金があり1枚だけ買い、ダウが半額にならなければ大丈夫ということだと思います。
この場合はレバレッジは1倍ってことになりますね。
税制が特定口座とは異なるので、そこが嫌ですね。。。
個人的にVYMよりCFDのNYダウの方が気になっているので
↑あれ、一番衝撃的で意外でした、、、、まったり系が好みと思ってました。。。
考え方によっては、死角のない素晴らしい商品に思えます。
益利益的には225も魅力的ですね。
不思議です、だれがどのように儲かる金融商品なのでしょうかね。。。
水木シーゲルさん、
詳細なご説明ありがとうございます。
>短期で一方的な相場の時にはいいのですが、BOX相場ですと残念な結果になりそうです。
なるほど、ということは長期保有には向かない可能性が高いのですかね。
低コストでレバレッジをかけて長期投資できる方法ないかな~と最近真剣に考えています。
低利でローン組めないかとか、色々と試しましたが無理でした。
やはり、世の中そんな甘い話はないですよね~。
サラリーマンが良い条件で借金できるのはやはり住宅ローンだけですかね。
持ち家が欲しいとは思わないのですが、住宅ローンは羨ましいです。
>1ドル=100円で固定相場の世界みたいです。
うーん、やっぱりそこが腑に落ちて理解できないです。
為替リスクが消えてなくなることがあり得ませんから。
私たち投資家が為替リスクを負担しないということは、別の誰かがそのリスクを負担しているということです。
コストゼロで為替リスクを回避できるほど、金融は甘くないです。
為替リスクがないってことは、相応の隠れコストを払っていると理解すべきかなと思います。
まだ時間とれてないのですが、もうちょっと仕組みを調べたいですね。
確かに私はまったり系が好みではあるのですが、それは好みというより自分が不勉強だからという理由も大きいです。
刺激的で儲かる可能性のあるハイリスク・ハイリターンの取引は長期投資とはまた別の種類の勉強が必要だと思っています。
まあ、あまり勉強勉強言わずに先ずはチャレンジしてみることも大切なんでしょうね。
経験に勝る学習はないですから。
ポートフォリオのメインは高配当米国株という方針はずっと変わらないでしょうが、短期トレードやレバレッジ投資も少しはやってみたいと思っています。
何かトライしたらブログに上げますね~。
Hiroさん、こんばんは。
サッカーU20代表が決勝トーナメント進出を決めて、ちょっと気分の良い土曜の夜です。
VYMは私も保有していますが、最近は個別株重視の上に、急落しないので買い増しする機会があまり無いです(IVVも同様)
ポートフォリオのバランスを見ながら、調整時にコツコツ積むのがベターなのでしょうが…
先週は「ロシアゲート」で、すわ急落か!?と、企業型DCの100%外国株式(MSCIコクサイ)運用分を、定期預金に一時避難させて肩透かし喰らい、下落待ちの状態です。
メインの米国株はもとより断固ホールドなのですが、DCは下手にスイッチング出来る分「高値で売って底で買い戻す」スケベ心が出てしまいます。
TやCSCOも指値を抑えすぎて買い増し損ね、次の調整待ちという状況です。
去年はボーナスのタイミングでうまいこと円高に振れましたが、今年はどうでしょうか?FOMCの利上げは織り込み済でしょうし、やはりトランプさん次第ですかね。
では、おやすみなさい。
takubonさん、こんばんは。
サッカーの結果はニュースで知りました。
イタリアに同点って頑張りましたね!
2点差を追いついたのか。
こういう展開は胸が熱くなりますよね。
VYMやHDVなどの高配当ETFはあまり調整らしい調整はしないですよね。
それは私も感じております。
やはり、ディフェンシブな優良企業がメインで構成されておりますので、きちんと分散効果も発揮してボラティリティは低いですね。
ホールドしている側としては嬉しいことですが、買う側としてなかなか良いタイミングが見出しにくいかもしれませんね。
どこかで割り切って投資するしかないかもしれません。
株価調整時はどうしてもETFではなく、個別銘柄に目が行ってしまいがちですから。
株価は一向に調整する気配を見せませんよね。
先日のトランプ大統領弾劾疑惑でVIX(恐怖指数)は16あたりまで急伸しましたが、今は10以下まで落ちています。。
ただ、やはり米国企業の決算内容が好調なので株価が下がらないのは妥当なんだとも思います。
2017年1月~3月期のS&P500構成企業の増益率は前期比で13%以上です。
タイミングを計りたくなる気持ちは同じ投資家として、とっても理解できるのですが、やはりコツコツ投資していくしかないのでしょうね。
TもCSCOも、今でもそれほど悪いタイミングではないようにも見えますが、判断は難しいですね。
>去年はボーナスのタイミングでうまいこと円高に振れましたが、・・
ですね、確かにそうでした。
そんな記事をちょうど1年前にアップした記憶が甦ってきました。
あれからもう1年か。。
今回も為替的には結構いいタイミングで夏のボーナス時期ですね。
FRBの利上げは織り込んでいると思います。
なのでもしFRBが利上げをしなかったら、一時的にドル安が進むかもしれませんね!
おやすみなさい~。
おはようございます。初めてコメントいたします。
超初心者的な質問なのですが。
<質問1>
個別銘柄が配当を出だせるのは、その企業が得た利益剰余金から株主総会で配当額が決まる仕組みなのは簿記を勉強したのでわかるのですが、ETFが配当を出せる仕組みが今一つわかりません。ETFの運営?会社が我々の売買手数料で儲かったから配当がでるということなのでしょうか?
<質問2>
個別銘柄はその企業の業績で株価が変動するのに対し、ETFは指数に連動して価格が連動するという説明はよく聞くのですが、その仕組みが今一つしっくりこないのですが。これは極端な話をすれば競馬で〇〇が1等になったら儲かる人と損する人がでるのと同じ感覚なのでしょうか?
お手数ですがお答えいただけると助かります。
こんばんは。
初のコメントありがとうございます。
ETFは低コストで魅力的な商品ですよね。
<ご質問1への回答>
ETFの分配金の根拠も各企業の配当であることは変わりありません。
通常のファンドから出る分配金と同じだとイメージして頂ければよろしいと思います。
ETFとは複数の株式がパッケージされたもので、投資信託と違うのはその株式バスケットそのものが上場している点です。
ETFの資産価値の根拠はあくまでも、そのバスケットを構成する各株式です。
なので、ETFの分配金は株式配当と同義です。
我々が払う運用手数料は、運用会社の収入になるだけです。
<ご質問2への回答>
ETFは確かに何らかの指数に連動して運用されていますが、その指数も根本は各個別企業の株価です。
例えばS&P500であれば、アップルやグーグル、マイクロソフト、エクソンモービルなどの株価変動の影響を受けます。
指数連動ETFと言えども、ビットコインみたいな本当にバーチャルな存在ではなく、あくまでそのバックには株式価値があります。
指数連動=複数株式ということですね。
ETF価格がその対象指数に連動するような仕組みになっているのは、証券会社等がマーケットメーカーとして裁定取引を行っているからです。
>極端な話をすれば競馬で〇〇が1等になったら儲かる人と損する人がでるのと同じ感覚なのでしょうか?
いえ、それは違いますよ。
株価指数連動型のETFは、あくまでも原資産は株式です。
複数の銘柄がパッケージされているという違いはありますが、追っているリスク期待できるリターンは普通株式と同じです。
ETF投資はあくまでも株式投資なのでプラスサムの世界です。
ゼロサム(胴元の利益を考えればマイナスサム)の競馬とは違いますね。
ただし、短期間でETFをトレードするならその収益は競馬的な要素はあります。
余談ですが、長期保有だけでなく短期トレードにも適しているのがETFの魅力の一つです。
ETFの仕組みはちょっとわかりにくいですよね。
私も最初よく理解できなかったので、お気持ちよくわかります。
もし、ご不明な点が残っていれば遠慮なくご返信ください。
こんばんは、詳しく教えていただきありがとうございます。
我々がETFを買ったお金を集めて、ETF運営会社は個別株を買っているということですね。だとしたら、S&P500に連動するETFは、我々のお金を500社の個別株に投資しているということなのでしょうか?
お手数ですがよろしくお願いいたします。
おはようございます。
>S&P500に連動するETFは、我々のお金を500社の個別株に投資しているということなのでしょうか?
はい、そのご理解で正しいですよ!
S&P500ETFを保有しているということは、アップル株、マイクロソフト株、グーグル株、エクソンモービル株などを保有していることと同義です。
>我々がETFを買ったお金を集めて、ETF運営会社は個別株を買っているということですね。
それはちょっと違います。
正確には、指定参加者と呼ばれる証券会社が運用会社に株式を拠出することで、ETF受益権が発行されます。
そのETF受益権が証券取引に放出されることで、我々個人投資家がETFを市場で買うことができます。
ちょっと細かい説明で恐縮ですが、そのような細かい仕組みを理解しておく必要性はないと思います。
テレビが映る技術的仕組みを理解していなくても、私たちはテレビを楽しく観れます。
飛行機が空を飛ぶ技術的仕組みを理解していくなくても、私たちは飛行機に乗っています。
同じで、ETFもその組成の仕組みを理解していなくても、私たち個人投資家は便利に活用すればいいだけだと思います。
S&P500ETFを保有するということは、S&P500構成企業の株式を保有していることと経済的実態は同じと理解しておけば必要十分だと思います!
S&P500ETFって改めて考えるとすごい商品ですよね。
S&P500構成上位企業は、
・アップル
・マイクロソフト
・グーグル
・エクソンモービル
・ジョンソン&ジョンソン
・バークシャー
・JPモルガン
・アマゾン
・GE
などです。
これら世界経済を牛耳る帝国企業の株式パッケージを僅か0.1%以下のコストで買えるんですよね~。
このシンプルなS&P500ETFを持っているだけでお金持ちになれます。
初めまして。
ブログを見させていただき米国ETF(米国投資含め)に興味が沸きました。
とは言うもののヘソクリから捻出するので、最初は数十万ぐらいしか出せませんが・・・
VYMかHDVを検討しているのですが、今の相場・為替で買っても問題なさそうでしょうか?
チャートを見てもずっと伸び続けているので、買い時がイマイチわからないのです。
超初心者な質問で申し訳ございません。
はじめまして、こんばんは。
数十万円、、投資を始めるには十分な金額です。
私は初めて投資をしたのは5年ほど前のことですが、インデックスファンドを1万円だけ買いました。
その後も、ちょびちょび数万円ずつ投資を行って徐々にリスク資産に慣れていきました。
最初は不安が多いですよね。よくわかります。
ご自分のペースで慌てずに、米国株投資を始めて頂ければ嬉しいです。
将来後悔することはないと思います。
>VYMかHDVを検討しているのですが、今の相場・為替で買っても問題なさそうでしょうか?
これは難しいご質問ですね。
私は将来のマーケットは全く読めない、というのははっきり申し上げておきますね。
今の米国株市場は単純にバリュエーション指標を見ると、やや割高感があるのは事実です。
2017年S&P500指数は15%も上昇しています。
為替も円安が進んで1ドル114円です。
2017年もっとも割高なタイミングです。
ですが、すぐに株価調整局面に入るのか、このまま株価が上がり続けるか、これは読めません。
新しいFRB議長は恐らくパウエル氏ですが、イエレン氏同様に低金利を続ける方針のハト派な方です。
米国株にはポジティブ要因です。
決して割安感がある相場ではありません。
しかし、将来のマーケットは読めないので、慎重な姿勢を持ちつつ数万円ずつから投資を始めるのがいいかなと思います。
最初は価値が変動する株式に慣れることも大事だと思います。
こんにちは。
誤植の指摘ですが、jpmの銘柄名がGEになっています。
こちらのブログに影響されまして、半年程前から、hdvから始まりタバコ銘柄等の高配当の米国株を買っています。(シーゲル先生の赤本も読みました。)
個別株の勉強や教養として毎日チェックしてます。
ヒロさんの1年年下ですが、1年前のヒロさんの投資額には届かず、欲張りなもので、個別株のオプションの売りを併せてリターンを上げようと模索しています。
カバードコールは、機会損失はあるものの、トータルで損にはならないですし、プットの売りはナンピンと同じですので、長期投資とオプションの売りは、相性が良いと思っています。
ヒロさんはレバレッジも視野に入れているという事ですので、長期投資以外の、レバレッジなどの戦略についての記事を読んでみたいと期待しています。
こんばんは。
ご指摘どうもありがとうございます。
JPモルガンに修正しました。
オプションをうまく使うことで保険の役割を果たしてくれますね。
カバードコールってコールオプションの売りですよね(理解違ったらすみません)。
値上がりしなければオプション料を丸々貰えるけど、オプションを行使されたら市場価格以下でも株を売却する。
高配当株投資とは相性が良さそうですね(その分オプションプレミアムが安いのかもしれませんが。すみません、詳しく知らなくて。)
はい、私はレバレッジETFにはかなり興味が出て参りました。
あまり欲を出し過ぎても痛い目を見そうですが、リスクが取れる範囲で先ずはちょこっとやってみたいです。
レバレッジETFの本質的理解はまだ足りてないと自覚しています。
お互い投資で稼いでいけるといいですね!
よほどの判断ミスや不運がない限り、米国株市場は株主を儲けさせてくれる場だと思っています。
カバードコールは、仰る通りコールの売りです。
高配当銘柄はオプションが割安って言うのはその通りかと思ったので、インプライドボラティリティ(高ければオプションのプレミアムが高い)を何銘柄か確認してみました。
vym12、hdv13 spy:14、ko:16、jnj:17、で低いですが、brk-b19、vz20、t21、blk 21、mcd22、xom22、mo25、pm26、bti28、aaplは30です。
数式が難しくてあまり理解していないのですが、確かプレミアムはインプライドボラティリティの2乗に比例するかと思います。
こうしてみると、etfはヒロさんの仰るとおりですが、個別株は個々に異なるようですね。悲観からか、高配当となっているタバコ銘柄などのボラティリティが高い点は、ますますオプション売りが美味しそうだと再確認出来ました。
そういえば、ヒロさんの真似をしてblk買ってみましたが、まさかの翌日にこんなに落ちるとは驚きました。その割にインプライドボラティリティは高くなっていませんが・・・。(昨日以前の値は知らないので、急騰して21なのかもしれません。)
レバレッジとはetfの事だったんですね、信用取引を検討されているのかと思いました。本質は同じかと思いますが、レバレッジetfなら、追証の心配はないですね、銘柄に自由度がありませんが。
ありがとうございます、勉強になります。定量化できるのですね。
ボラティリティがオプション料になるのか、なるほど。
利益成長が緩慢な成熟企業はやはり数値が低いですね。
アップルが高いのがちょっと意外でした。
BLKの件、なんか巻き込んじゃってすみません!
投資して2日後に4%も下落するとは思いませんでした(汗)
決算見ましたが、Q3のネットフローはマイナスでした。
ただiシェアーズはしっかり伸びていました。
AUMは6.4兆ドル。営業利益率39%。
大きな懸念はないので、引き続きホールドでOKそうです。
信用取引ではなくレバレッジETFの方がお手軽です。
おっしゃる通り、レバレッジETFには追証がないのです。
レバレッジを掛けているのに、元本以上の損失が出ない理由が腑に落ちていません。
投資家としてはありがたいことですが、金融の世界に美味い話はないのでどこかで調整されていると思うのですが・・。
>ボラティリティがオプションになる
ヒストリカルボラティリティ(HV)と、インプライドボラティリティ(IV)があって、オプション価格からボラティリティを逆算したものがIVです。
過去の値動き(HV)と投資家の思惑からオプション価格が決まり、そこからIVが計算される感じです。
HV→プレミアム→IV
(僕の理解があっていれば・・)
BLKの件は、勝手にマネしただけですので、気にしないでください。良い銘柄を紹介してもらえて、うれしく思っています。イナゴ投資家の経験もあるので、4%程度では驚きません(笑)
一度レバレッジETFを調べたことがあるのですが、毎日の終値でポジション調整して、実質は信用取引をしているようです。
すると、同じ幅で上下しても、元の値よりも安くなり、減価してしまいます。spyが100→150(+50%)→100(-33%)の場合、spy(x2)は100→200(+100%)→67(-67%)となってしまいます。
ちなみに、計算すると、レバレッジ<0、1<レバレッジのときは必ず減価します。逆に、0<レバレッジ<1の時は必ず増価します。
とはいえ、一日での値動きですので、実際は殆ど減価しないようです。上の例は一日で+100%の極端な場合ですが、
一日の値動きと減価量を羅列すると、
1%→0.01%、4%→0.15%、10%→0.87%、33%→6.2%
この程度です。実際は33%も動くことはないですよね・・。
(素人の僕がエクセルで計算しただけですので、信用なさらないように・・。)
他に、レバレッジETFは信託報酬が高いですよね・・。
一日の値下がり幅が一定値を超えると早期償還とするとの条項があるETFがあったので、おそらくロスカットの逆指値を入れて追証を逃れているのかと思います。(値がぶっとんだら、証券会社が負担するしかないと思いますが・・。)
このあたりが、レバレッジETFのデメリットでしょうか。
レバレッジETFの信託報酬や減価に賭けて空売りなども検討したこともあるのですが、リスクに対して全くと言っていいほど割に合わないという事だけは分かりました(笑)
長々と、語ってしまいすみません。
数学好きの理系少年なので、個別銘柄のことを調べることよりも、数字弄りを楽しみながら株式投資を楽しんでおりますが、別の(というか本来の)アプローチで検討されているヒロさんの記事は大変勉強になります。結果的にはポートフォリオは真似させて貰っていますが。
これからも真似させて貰いますので、追加投資の際には、早急に記事にするようお願いしますm(__)m
ありがとうございます、勉強になります。
ヒストリカルボラティリティ(HV)、インプライドボラティリティ(IV)という言葉は初耳です。
過去のボラティリティ(HV)を参考にオプションプレミアムは決まっていると理解しました。
IVというのは、要は「この銘柄のボラティリティはこれくらいになるだろう」という予測値ってことですかね。
>4%程度では驚きません(笑)
さすがですね笑。
私は日々の株価変動は興味心でウォッチしているだけであまり気にはしていませんが、投資した二日後に4%も下がると正直ショックですw。
40万円投資したので2万円相当です。
銀座で寿司食べれるな~とか考えちゃいます。
まあいいんですけどね。
1円を大切にする気持ちは忘れないようにしたいですが、いい意味で1万円くらいどうでもいいやってなれるくらいになりたいです。
ちょっとはそうなれているかも。
学生時代に2万円無くしたら、多分ショック過ぎて講義もバイトも1日休んでます。冗談ではなく本当にそうなっていたと思います。
今はそこまではないです。笑って見ていられます。
まあそれは精神力が強くなったからではなく、単に資産額が増えたからなだけだと思いますが。
レバレッジETFの仕組みのご説明ありがとうございます。
同じ幅で上下してもレバレッジETFだと減価するという点ですが、ROKOHOUSEさんのブログに「レバレッジETFは逆ドルコスト平均法だ」という記載があって、それですべて納得できました。なるほどな~と思いました。
レバレッジ3倍のETFなら、毎日3倍の値動きを実現するために株価が上がったら上がった分追加で先物を買い増す必要があると。
なので一度上がって下がるストーリーだと、レバレッジETFはどうしても不利なんですね。
横ばいの相場で損をするのは仕方ないと言えます。
ただS&P500など長期的に右肩上がりの相場では、レバレッジETFの価値も増価していくと期待できます。
あとこれもROKOHOUSEさんのブログにあったことですが、レバレッジETFは価値が経済的実態に追いつくまでより時間が掛かる可能性があるそうです。
これも感覚的に確かにそうかもな~って思いました。理論的にはまだ理解できてませんが・・。
>一日の値下がり幅が一定値を超えると早期償還とする
なるほど、これは大きなリスクですね。
高いボラティリティに耐えるだけでリターンが得られるわけではないということですね。
普通に考えてレバレッジ3倍で仮に50%下がったら、元本吹っ飛びますものね。
たとえ早期償還があるとしても元本以上の損失がないのは利点に感じます。
私は文系であまり高度な数学はわかりません。オプションも苦手で勉強する意欲があまり湧きません。
色んな世界を知りたいな~という気持ちはあるのですが。
シンプルに投資を捉えることしかできないです。
なので、今回のようにオプションやレバレッジについて教えて頂けるのはとても勉強になるし、何より発想が新鮮で楽しいです。
こちらこそ、今後もよろしくお願いします!
PS
投資したら即日記事にしていますので、ご安心下さい。
ただ真似はしない方がいいです。私が投資すると株価は不調になりがちですw。