生活必需品セクターは長期で最も有望なセクターです。

生活必需品セクターETFとしてはこのVDCのほかにXLPもあります。

XLPについては、以下の記事で紹介しました。

[XLP]は生活必需品セクターの優良銘柄が詰まったシーゲル流優良ETFだ!

XLPはとても素晴らしい超優良ETFなのですが、そのXLPに匹敵し競合するETFがバンガードのVDCです。

私はVDCもXLPも両方保有しています。

今回はこのVDCについて詳細をご紹介します。

とはいえ、XLPと大差ないのですがね。

   VDC紹介

概要

生活必需品セクターの米国株で構成される指数である  MSCI USインベスタブル・マーケット・生活必需品25/50インデックスへの連動を目指して運用される。

 

投資国

米国企業のみ。

XLPと同じく米国のみですが、投資国の分散にあまり意味はなく、株主資本主義が徹底されている米国への集中投資はむしろ良いことです。

 

経費率

0.10%

超低コスト!

普通のインデックスファンドでもないのに、ここまで低コストなのはさすがバンガードです。

手数料は長期投資の大きな敵ですが、0.10%であれば安心できます。

 

組入銘柄数

100銘柄

プロクター&ギャンブルやコカ・コーラなどの大型株がメインではありますが、中小型株もカバーしています。

100銘柄もあれば、銘柄分散によるリスク低減効果は十分です。

 

上位構成銘柄

ティッカー 銘柄名 比率
PG プロクター&ギャンブル 10.45%
KO コカ・コーラ 8.40%
PM フィリップモリス 6.97%
PEP ペプシコ 6.84%
MO アルトリア・グループ 5.86%
WMT ウォルマート 5.02%
CVS CVSヘルス 4.23%
WBA ウォルグリーンズ 3.52%
MDLZ モンデリーズ・インターナショナル 3.51%
COST コストコホールセール 3.34%
CL コルゲート・パルモリーブ 3.04%
KHC クラフト・ハインズ 2.58%
KMB キンバリー・クラーク 2.44%
RAI レイノルズ・アメリカン 2.26%
GIS ゼネラルミルズ 2.10%
KR クローガー 1.68%
STZ コンステレーション・ブランズ 1.41%
SYY シスコ 1.39%
ADM アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド 1.30%
K ケロッグ 1.08%
MNST モンスター・ビバレッジ 1.08%
CAG コナグラ・フーズ 1.04%
EL エスティ ローダー 1.03%
TSN タイソン・フーズ 1.03%
TAP モルソン・クアーズ・ブリューイング 0.95%

上位10社構成比率:58.1%
上位25社構成比率:82.6%

上位構成はほぼXLPと同じです。

プロクター&ギャンブル、コカ・コーラ、フィリップモリス、ペプシコ、以下優良企業勢ぞろいです!

 

売買回転率

6%

売買回転率が高いと手数料と税金が無駄に発生してしまう可能性が高いので、なるべく低いほうが望ましいです。

6%という数値をどう判断すべきか。

高くはなく比較的低く抑えられているとは思います。

6%ということは、16年単位でVDCの銘柄はすべて入れ替わるということです。

長期投資ではなるべく税金・手数料を抑えるため回転売買をしないことが大切です。

6%という回転率は高くはないので、それほど心配する水準ではないでしょう。

ちなみにXLPは3%です。

 

分配金利回り

2.46%

分配金利回りが高いということは成熟企業で株主還元に積極的ということ。

長期投資では株主還元に積極的な大型成熟企業を長期保有すべきであり、分配金利回りは高いほうが望ましいと考えるべきです。

2.46%は高くもなく低くもない。

普通です。

 

過去10年リターン

年率11.5%(2016年8月12日基準)

XLPと変わらないリターン。

同期間のS&P500のパフォーマンスは7.3%を大きくアウトパフォームしています。

 

まとめ

投資国 米国のみ
経費率 0.10%
銘柄数 100銘柄
売買回転率 6%
分配金利回り 2.46%
過去10年リターン 11.5%

 

   VDCの長期保有で間違いない

VDCは0.1%という驚異の低コストで、米国の生活必需品セクター優良企業に分散投資できる超優良ETFです。

VDCを長期保有すれば今後も市場平均を超える運用ができると思います。

VDCと比較されるXLPとどちらを選ぶべきかは悩ましいところ。

過去のリターンを見る限りはどちらでも大差はないようです。

バンガードのETFの中で最も長期投資に相応しいと思っているETFがこのVDCです。

おすすめです!