為替が凄いことになってますね。一時1ドル144円台まで円安ドル高が進みました。年初は115円くらいでしたから、8ヶ月ちょいで30円近くも動いたことになります。これまで経験したことのないスピード感です。

円安ドル高が進んでいる時、それが円が売られているのか(円安)、それともドルが買われているのか(ドル高)、どちらに起因しているのか把握することは結構重要だと思っています。もちろん、逆の動きの時も然りです。

重要というか単に気になるだけですが。

一方的に円だけ売られていれば、何か日本の交易条件の悪化を示唆するニュースや、日銀の緩和継続の表明があったのかなどと推測しつつ、WSJやブルームバーグのサイトを開きます。

円安というよりはドルが強くなっている場合は、アメリカの経済指標が強かったのか、あるいは米債券利回りが上がったのかと推測しながら同じくニュースサイトを開きます。

円安(円高)なのかドル高(ドル安)なのか。マクロ経済がどう動いているか日頃からウォッチする癖を付けれるといいかなと思います。

朝起きたらいつも眠い目をこすりながらスマホを開いて、米株価と為替レート、米金利をチェックしています。

その為替チェックですが、ドル円だけではなくユーロ円も合わせて見るようにしています。そうやってクロスレートを見ることで、ドルが動いているのか円が動いているのかがわかるからです。

具体的にはiPhoneの株価アプリで以下のように見ています。

一番上がドル円です。この日は1.4%円安ドル高が進んでいることがわかります。

上から2番目がユーロ円です。1.5%円安ユーロ高が進んでいることがわかります。

ここから、この日の円安ドル高はドル高ではなく円安が原因であるとわかります。円はドルだけではなくユーロに対しても売られているからです。実際、上から3番目のユーロドル相場はほぼ動きなしですね。

もちろん、ユーロ以外にも通貨はあるわけですが、大まかな動きはユーロを見るだけで十分かなと判断しています。日々の経済チェックなので簡便さも大切ということで。

こんな感じで、ドル円を見る時はユーロ円も一緒に見る習慣を付けれるといいですね。私はいつもこう見てます、という紹介でした。

あと、これは毎日ではないですが、定期的にWSJドル指数(主要16通貨に対するドルの価値)というドルの総合的な強さも見るようにしています。

為替レートというのは通貨と通貨の交換比率であって相対的な指標ですから、常にクロスレートを見るようにした方がいいです。ちなみに、これはJPモルガンの佐々木融さんが書籍で仰っていたことを自分なりに実践しているものです。