アメリカのビッグマック1個の値段は約5.6ドルだそうです。日本だと390円です。
とすると、日米のビッグマックの価値が等しいとすると、ドル円の為替レートは1ドル69.6円となります。
この時点で現在の1ドル109円台というレートがいかにドル高円安かがわかると思います。もちろん、ビッグマック指数は為替を考える一つの視点に過ぎませんが。
マネーは金融市場を超高速で飛び回るので、金融資産の値段の歪みは瞬時に是正されます。
しかし、物の値段はそういうわけにもいきません。日本でビッグマックを仕入れて、わざわざ空輸してアメリカで売る人はいないでしょう。その間に腐っちゃいそうだし、面倒だし、あと日本の方がサイズ小さいだろうし。
物の値段の差で為替レートのあるべき(特に短期的な)を考えるのは必ずしも正しいとは思わないです。が、そうは言えども、ちょっと円は安過ぎるなあと感じます。日本が「格安の国」と言われる所以です。
米政府の財政刺激策でアメリカのマネーサプライは過去に例をみない勢いで激増しています。増えた資金が消費に回ることで、需要>供給となり物価が上昇しています。4月の米消費者物価指数は前年同月比で+4.2%でした。
それに引き換え、日本の消費者物価指数は僅かに下落しています。
アメリカの物価上昇率が日本より高いのに、ドル円相場が変わらないどころか円安ドル高に振れるということは、日本人にとってアメリカ旅行はますます贅沢品になることを意味します。
アメリカの方がハイテクを始め世界経済を牽引する企業を多く生み出しているため、日本が相対的に貧しくなるのは当然なのでしょうか。
経済理論的なことは勉強不足でわからないのですが、日本はますます貧しくなってるなあと最近の為替を見て感じています。
ただ、為替は長期(30年~50年レベル)では物価に連動すると言われます。やはり、長期的には今のレートは是正されるんじゃないでしょうか。より円高ドル安に進むのではと思います。
いま保有している米株の円貨評価額は2~3割減くらいで考えていたほうがいいのかな。辛いけど。
毎日ウォッチしてるけど、為替はよくわからん!
ドルは基軸通貨なので、ドル円のレートは対アメリカだけでは決まらないかと。
対外純資産とか経常収支によるところが大きいのではと思います。
おっしゃる通りですね。
だから日米物価のみから為替を判断するなんてナンセンス。
とは言え、いつか物価を反映する形で円高になったら怖いなと感じています。